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『追憶』感想。「家族のかたち。家族の意味」

投稿日:2017年5月10日 更新日:

 本作品は『駅 STATION』、『あ・うん』、『鉄道員(ぽっぽや)』など日本映画の名作を送り出してきた監督・降旗康男と撮影・木村大作が2007年の『憑神』より9年ぶりにタッグを組んだ作品。

 4月公開の映画で興味を持つものが全くなく、3週間ぶりの映画となった今回の『追憶』

 映画の予告で見て興味を持っていた作品であるので、どういうものになっているか、及び久しぶりの映画に心躍らさせていた。

 感想にはネタバレの内容も含まれているので注意。

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あらすじ

25年の時を経て交錯する7人の愛の行方とは―――

富山県の漁港で殺人事件が起きた。
事件によって、かつて親友だった3人は、刑事、容疑者、被害者として再会することになった。
刑事・四方篤(岡田准一)――
妻(長澤まさみ)へ自分の心をうまく伝えられず、すれ違いの日々を送る。
なぜ、愛する人にも心を開くことをできないのか。
容疑者・田所啓太(小栗旬)――
会社の好転、妻(木村文乃)の妊娠、新居の建築と幸せの絶頂の中、
なぜ、事件の真相を語ろうとしないのか。
被害者・川端悟(柄本祐)――
倒産寸前の会社と家族のため、金策に奔走していた。
なぜ、殺されなければならなかったのか。
25年前、親に捨てられた3人は涼子(安藤サクラ)が営む喫茶「ゆきわりそう」に身を寄せていた。
常連客の光男(吉岡秀隆)とともに5人はまるで家族のような間柄になった。
だが、ある事件を機に、その幸せは終わった。
無実を信じる四方の問いかけにも、田所は口をつぐむ。
一体、何を守ろうとしているのか。

3人の過去に何があったのか。
複雑に絡みあった壮大な人生のドラマは、
25年の時を経て、再び運命の歯車を回し始める。


登場人物

・四方篤 (岡田准一)

刑事

 

・田所啓太 (小栗旬)

容疑者

 

・川端悟 (柄本佑)

被害者

 

・四方美那子 (長澤まさみ)

別居中の篤の妻

 

・田所真理 (木村文乃)

出産間近の啓太の妻

 

・仁科涼子 (安藤サクラ)

喫茶「ゆきわりそう」店主

 

・山形光男 (吉岡秀隆)

涼子に好意を寄せる

 

・スタッフ

監督:降旗康男

撮影:木村大作

原案・脚本:青島武・瀧本智行

音楽:千住明


 

「追憶」公式サイト

「追憶」公式Twitter


 

※以下ネタバレあり

感想

 この映画をみて、主題として感じたことは『家族のかたち・家族の意味』ではないかと思った。まずは現代の世界で見るとメインキャラ3人とも結婚をしているが、一つの家族は子供が流産し別居中。一つは金がなく妻は不倫し、子供もそれを知っているが父親のみ家族を思い金策に明け暮れる。そしてもう一つは仕事も順調で妻は妊娠、新居の土地も購入。といった三者三様である。

 また、四方の家族では母親は金を借りて借金に追われる生活をしており、独り身の寂しさを感じている。

 25年前を見ると、様々な家族の事情があり集まった3人と喫茶「ゆきわりそう」の店主である涼子+光男という血はつながっていないが家族と言って遜色ない関係。

 25年後に戻ると事故にあった涼子と光男の関係。

 そして、同じ25年後の現代の世界で25年前の一時の幸せだった5人の関係を壊した男と、涼子の子供である真理と里親たちといった家族の関係。及び、その真理と結婚した啓太。

 また、一番最初に出てきたDVによって子供が殺された家族。

 このように様々な家族が出てきて、様々な問題と様々な関係をはらんでいる。

 だから、この映画ではそのような家族ということをしっかり考える経験がある人(例えば結婚や出産を経験、真剣に考える機会がある人)は、どこかしらの家族に対して感情移入をすることができたのではないだろうか。

 個人的にはまだ若く、そのような経験が全くないので、感情移入というよりは全体を俯瞰してみることに徹していたが、感情移入して映画を見たいという人は30歳以上の結婚済み、子供がいる。といった人にお勧めする映画である。

 そのような経験がなくとも自分みたいに感情移入せず、俯瞰して映画を楽しむことができるので、若い年齢の人もこの作品を見てみると最近あるアニメやドラマ、映画とは別のものを感じることができるだろう。

 ストーリーは最初事件がメインなのかな?と思ってみていたが、それよりも人と人との、家族間での心の動きがメインだということに気づいた。

 今回の事件の背景として、主人公である篤がなぜこのような行動に出るのかというものが25年前の事件であるが、その篤の秘密を最初のほうではなく、最後に種明かしをするというストーリーにしなかったのはどういう理由があるのだろうか?かくして最後まで篤の行動に眉をひそめさせるより、篤の秘密を理解させてから見せたかったということか。

 篤の妻で別居中である美那子が託児所で働いている設定に、自分は子供産めなくて心に傷を負っているが母親としての意識で子供に接していたいという気持ちもあるということであって、やるせない気持ちになった。後半部分での自分は素直になれなかったという発言もしかり。

 篤の母親の我侭には正直に言って、鬱陶しさを感じてしまう。ああいう行動をしてくる親にも心広い人は受け入れるのだろうか?

 啓太の家はやはり運命といえるほどの妻との関係だろう。自分たち5人の関係をぶち壊したヤクザと涼子の子供が里親に迎えられ育ち、出会って結婚。この複雑な関係に追加して、事故にあった後の涼子と光男との関係、悟との金銭関係といった今作では一番いろんな人とのかかわりがあり、人間関係の複雑さと問題の大きさで言えば主人公以上であろう。

 啓太と篤の対立が後半にまで伸びていたが、妻が体調を崩したときに二人が協力して病院に向かうシーンは心の奥底では信頼している二人であったということだろう。

 そして3人の中で一番やるせないのは悟だ。結婚し、自分の義父の会社を継いだからこそ簡単にはつぶせず、守り抜こうとし、嫁と従業員と娘と会社すべてを守ろうと奔走している中、娘からは反抗的な態度をとられ(娘なりの気遣い)、本人は認識していないが嫁と従業員が不倫しておりそして家族のために金策へ出た先で保険金目当てで殺されてしまう。

 もうどう反応すればいいかわからない。悟はどうすれば幸せになったのだろうか。そして、悟の娘は今後どうなるのだろうか。小学生という立場で一人身になると父親である悟と同じ道を歩むということか。それとも富山のほうの妹の家に引き取られるのだろうか。エンディング間近のシーンでは篤もいれて3人で悟が殺された現場に来ていたし。

 演出は最初25年前にヤクザの男が刺されて死ぬシーンの血の吹き出し方が少し笑えてしまった。個人的にあの演出はあまり好かない感じ。

 また、DVで子供が殺された家族の父親に四方篤が迫り押さえつけたシーンの時に画面が一時停止し、場面が変わるという演出は初めて見たので面白い演出だなと感じた。

 映像でCGがあからさまにCGを使っているように思われるのはそういう演出なのだろうか?

 そして最後のクレジットが流れてくるシーンが普通の映画では下から上に流れてきたり、流さず画面に出して数秒で消していくという方法であるが、今回の追憶ではスクリーン下半分に左から右へと流れて行っていたのが面白かった。

 演出一つ一つ、カメラワークでも平成29年現在というより、昭和の映画といった感じがしたので、若者もそういう部分でこの映画からいい体験ができると思う。まず、今作の現代というものが本当に2017年付近なのだろうかとずっと疑問に思っていたが、悟と啓太の会話でもうすぐオリンピックもあるしと言っていたのでそれは2020年の東京オリンピックのことであろうから、ほぼ現在とみて間違いないだろう。

 ドラマをあまり見たりしないから演技についてはあまりわからないが、セリフがない部分の間もいい雰囲気を醸し出していたと思う。

 今回は主役である岡田准一が撮影を一部したということも話題になっている。公式サイトの情報から推測するに、東京で部下の刑事が篤に犯人が捕まったと電話をしたシーンではないか?と思っている。

 評価としては☆4かな?

 自分が若いからかもしれないが、やはり話に入りにくいところがあったところが☆‐1って感じかな?でも、大人はもちろんのこと、若者でもこの映画から得られる経験というものがあるから気になる人でまだ見ていない人は見てみよう。


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