今回の映画は原作11巻の後という話になっており、アニメでは登場していないキャラクターや話が多々存在していた。
原作を読んでいなくても映画は楽しめるような内容であったが、あのキャラクターはどういうキャラクターなのか、なぜどのような話があったのか。など疑問に思う点がある人もいると思うので、劇場版に出てきたキャラクターが、劇場版までにどのようなかかわりがあったのか紹介する。
また、今作では様々な魔法が登場した。
その魔法についてどのようなものであったか解説していく。
第1週特典『美少女魔法戦士プラズマリーナ』に関する記事はこちら。
『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』まとめ、感想、作品の見どころ、舞台挨拶に関する記事はこちら。
・目次
1.あらすじ
2.登場人物
アンジェリーナ=クドウ=シールズ
桜井穂波
ベンジャミン・カノープス
3.劇場版で登場した魔法の紹介、解説
ミーティアライト・フォール
魔弾の射手
パレード
ヘヴィ・メタル・バースト
ジークフリート
ファランクス
分子ディバイダー
裏の秘剣・切陰
ディープ・ミスト・ディスパージョン
ニブルヘイム
ムスペルヘイム
ダンシング・ブレイズ
海の八岐
ベータ・トライデント
原作
音楽
公式サイト
4.感想
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あらすじ
季節は過ぎ、もうすぐ二度目の春――。
劣等生の兄と、優等生の妹。
ふたりの魔法科高校での生活は、その一学年目を終えようとしていた。
達也、そして深雪たちは春休みを利用して、小笠原諸島のとある別荘へと休暇に訪れていた。
束の間の休息に羽根を伸ばす達也たち。
しかし、そんな達也たちの前にひとりの少女“九亜”が現れる。
海軍基地から脱走してきたその少女は達也にひとつの願いを告げる―。
登場人物
登場人物の一覧は続きを読むをクリック。(全員は長いので、隠してある)
今回登場したキャラクターで、アニメから劇場までの間に出てきたキャラクターについて紹介と説明をする。
アンジェリーナ=クドウ=シールズ CV.日笠陽子
スターズ最強の魔法師にして、十三使徒の一人「アンジー・シリウス」のコードネームを持つ金髪碧眼の少女。
階級は少佐、プライベートでの愛称はリーナ。
九島烈の弟を祖父に持ち、九島の秘術である対抗魔法「仮装行列(パレード)」を用いる。
幻術の応用であるパレードの使用中は赤髪、金眼に外観を偽装し、その姿を「アンジー・シリウス」としている。
雫との交換留学という形で第一高校にやってきた留学生。
USNAで起こった吸血鬼事件の犯人の追跡、そして「灼熱のハロウィン」の大爆発の容疑者としてUSNA軍情報部が絞り込んだ51名の内の2名である達也と深雪と接触するために来日する。
最強の名の通り戦闘能力は高く、能力を一部解除した深雪と渡り合った。深雪がライバルと認める存在であり、容貌においても深雪の美しさに並ぶとされる稀有な美少女。
戦略級魔法「ヘビィ・メタル・バースト」は重金属を高エネルギープラズマに変化させ、気体化を経てプラズマ化する際の圧力上昇と陽イオン間の電磁的斥力を更に増幅して広範囲にばら撒く魔法で、模造神器 「Brionac(発音はブリオネイク)」を使用すれば戦術級魔法としても利用できる。
このブリオネイクには、その開発者に達也も称賛と脱帽を捧げたほどの技術が実用化されている。
「世界最強の魔法師」という立場に責任を感じているが、軍人に向かない性格だと達也から評されており、仲間の魔法師の粛清や暗殺などの任務で精神をすり減らす場面がある。
また戦闘以外の部分は全体的に抜けており、料理のスキル等はなく、若きエリートであるゆえに世間知らずという面もある。
そのことから「ポンコツ美少女」と揶揄されることもある。
ただしスターズに入る前にバンド経験があるようで、歌唱力は高い。(11巻の最後で卒業生に向かってバンド演奏をしている)
三学期終了とともにアメリカに帰国した直後から映画は始まっている。
原作ではエリカに怪我を負わされたり深雪に負けたりと世界最強を謳っているスターズの総隊長()みたいなシーンが何度かある。
劇場だけではポンコツ具合がわかりにくいが、原作も読んでみるとその辺もわかってくるだろう。
桜井穂波 CV.遠藤綾(オーディオドラマDVD版)
遺伝子操作により魔法資質を強化された調整体魔法師「桜」シリーズの第一世代で、生まれる前から四葉家に買い取られている。(寿命が普通の人より短い)
2087年頃から司波深夜のガーディアンとなり、身の回りの世話も担当していた女性。
ガーディアンになる以前は、警視庁に就職してSPをしていた。
司波兄弟にとって姉のような存在で、自分の怪我に頓着しない達也を諌めたり、深雪に日焼け止めを塗ろうとしたときに怪しい笑みを浮かべたりなど、親身に接し、二人にも慕われていた。
2092年8月の大亜連合による沖縄侵攻で、艦砲射撃への防御力を持たない達也を敵艦の攻撃から守るため、障壁魔法を酷使して死に至った。
彼女の遺言で遺灰は海に帰され、彼女の死は感情の殆どを失った達也にとっても小さくないトラウマとして今も心に残り続けている。
達也と深雪はこの桜井穂波との思い出があるために調生体魔法師であるわたつみシリーズに対しほかの人とは異なった関心と想いがある。
ただ、わたつみシリーズは後に四葉に引き取られたらしく……その後どうなったことか……
ベンジャミン・カノープス CV.山野井仁
スターズの一等星級魔法師にしてNo.2。
階級は少佐、愛称はベン。スターズ第一隊の隊長で、アンジー・シリウス不在の際に総隊長を代行兼務する。
大統領次席補佐官のケイン・ロウズと血縁関係にあり(父親同士が従兄弟で母親同士が再従姉妹)、バランスからベンジャミン・ロウズと呼ばれていたこと、及び「カノープス」は「シリウス」に次ぐナンバーツーのコードであることからこちらが本名と推測される。
太陽を除いて全天で一番明るい恒星は「シリウス」で二番目に明るい恒星は「カノープス」である。
剛健でありながらスマートな雰囲気を身に纏う40歳前後の男性でリーナより2つ歳下の娘を持つ。スターズの中でも有数の常識人で、一等星級の中では最も常識を備えているかもしれないとされている。
USNAのスターズのコードネームは星からつけられており、一等星が一番強く、次に二等星という順番になっている。
だから、今回登場した残りのスターズは二等星級の隊員である。(アルゴルはペルセウス座の恒星で2等星、ミルファクはペルセウス座で最も明るい恒星で2等星)
9~11巻でも達也たちとの関係はないと言って等しく、カノープスと第一高校のメンバーが顔合わせをするのは時系列的には初めてである。
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劇場版で登場した魔法の紹介、解説
オールスター出演のような映画であって、戦闘シーンでは様々な魔法が使用されていた。
そこで、使用された魔法で新しいもの、また大規模なものを紹介していく。
ミーティアライト・フォール(隕石爆弾)
使用者:わたつみシリーズ
国防海軍が極秘に研究している戦略級魔法で、隕石などの小天体を地球に落下させる効果がある。
調遠距離にある天体を補足・スキャンし、軌道を変更して地球へ向かわせるためには膨大な計算が必要になる。
そのため一人の魔法力では発動できず、専用の大型CAD「計都(けいと)」を使用して複数の魔法師が同期し、魔法式の構築をする必要がある。
第三次世界大戦中にUSNA軍と共同研究をしていたが、失敗した場合、地球に隕石が落下してしまうという重大なリスクを抱えていたため、研究は破棄された。
海軍がこの研究をゴリ押しするに至った経緯は陸軍が戦略級魔法師を持っていたためである。(昔と変わらないなぁ~)
その戦略級魔法師は達也で横浜騒乱編の時の、のちに灼熱のハロウィンと呼ばれる事件である。
また、灼熱のハロウィンでは大亜細亜連合の戦略級魔法師、劉雲徳が死亡している。
魔弾の射手
使用者:七草真由美
魔弾の射手(まだんのしゃしゅ)は、系統魔法である。七草家が開発した魔法。
ドライアイスの雹を降らせる魔法ドライ・ブリザードを原形としている。
ドライアイスの弾丸を形成し撃ち出す銃座を、遠隔ポイントに作り出す魔法。
撃ち出されるドライアイスは超音速に達する。
フレキシブルな威力設定がセールスポイントで殺傷力は事後的に評価される。
相手の死角に狙撃ポイントを作ってそこから発射するのが定法。
パレード
使用者:アンジェリーナ=クドウ=シールズ
十氏族の一つである九島家の秘術。
本体ところなる色、形を映し出すことで、視覚情報を偽装する。
個の魔法は単に術者の姿を変えるだけではなく、情報の次元における座標まで偽装してしまう。
そのため本体の座標を探し当てない限り、座標を指定して放つ魔法は効果を発しない。
九島家の血を引くリーナは、軍務につくとき子の魔法で「アンジー・シリウス」という赤毛の女に姿を変えている。
リーナがパレードを軍務で使用するようになった経緯は第1週特典の『美少女魔法戦士プラズマリーナ』に書いてある。【記事はこちら】
リーナとどのようなエピソードがあったか知りたい人は9~11巻の来訪者編を読むことをお勧めする。
ヘヴィ・メタル・バースト
使用者:アンジェリーナ=クドウ=シールズ
十三使徒のひとりであるアンジー・シリウス(リーナ)が使う戦略級魔法。
超金属を含む物質を上下に圧縮する形でプラズマ化し、電子を水平方向に向けて円形に拡散させることで、原子核が原子核同士の電気的斥力と電子との間に働く電気的引力で水平方向に拘束拡散させ、その運動エネルギーで広範囲を焼き尽くす。
その威力は十三使徒が使う戦略級魔法の中でもトップクラス。
すまねえ、物理はさっぱりなんだ。解説できねえよ。原子とかのエネルギーってあのE=mc^2ってやつじゃないの?まぁ、気にしないことが一番だ!考えるな、感じろ。
このヘヴィ・メタル・バーストが作られた話も『美少女魔法戦士プラズマリーナ』に書いてある。原作小説の来訪者編もぜひ読んでほしい。
ジークフリート
使用者:西条レオンハルト
術者の肉体を不壊化する硬化魔法。
術者の肉体を構成する分子の相対位置について、外部からの変更を受け付けなくする効果がある。
単なる衝撃のみならず、皮膚や筋肉をすり抜けないものであれば、熱や冷気、電磁波の影響も受け付けない。
この魔法の発動中は外部からの熱は遮断されるが、肉体から放出する熱は遮らない。
結果として術者は極寒の中にさらされたような状態になるため、肉体は体温維持に全力を注ぐことになる。
そのため、使用中は著しく体力を消耗し、空腹になる。
レオの父方の祖父(故人)は遺伝子操作により肉体の耐久性を強化された調整体魔法師であり、3代目である。
だからといってスターズの2等星とタイマンでいい勝負とかほんと達也の友達やばい。
ファランクス
使用者:十文字克人
全系統全種類の障壁魔法と対抗魔法を絶え間なく展開し続けて圧倒的な防御力と物理攻撃力を誇る攻防一体の魔法。
今回のカノープスとの戦闘では「防御型ファランクス」と「攻撃型ファランクス」を使用している。
対物防御力は対戦車携行ミサイルをものともしない。
射程は短いが対物非透過の性質を持った障壁を高速で叩きつけることで攻撃も出来る。
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分子ディバイダー
使用者:ベンジャミン・カノープス
「スターズ」の前隊長ウィリアム・シリウスが編み出したアメリカ軍の秘密術式。
電子の電荷の符号を見かけ上逆転させる領域魔法で、「分子ディバイダー」の発動領域内では電子が正の電荷を持つようにふるまい、その結果、電磁気的引力が斥力に逆転する。
分子同士の結合も分子を構成する原子同士の結合も突き詰めれば正の電荷と負の電荷の間に働く引力で結びついているため、この領域内では分子同士の結合が解かれ期待化する。
「分子ディバイダー」の領域は薄い板状に展開される手目、まるで魔法の刃のような外見に見える。
え、電子が陽電子になる?うーん……わかんないや!これは図書館に行かないとわかんないかも!
ここで十文字先輩のファランクスと撃ち合っていた理由は、
「分子ディバイダー」は物質を切断する魔法であり、本来力場を切断する性質はないが、「分子ディバイダー」も「ファランクス」も空間の性質に干渉して特定の作用を与える魔法であるため、お互いの自称鑑賞力が打ち消しあってあたかも刃と盾が打ち合っているように見えるということである。
裏の秘剣・切陰(きりかげ)
使用者:千葉エリカ
サイオン(想子)の刃で相手の想子体にダメージを与える魔法剣。
「魂魄」の「魄」に該当する想子体を斬ることで運動機能を奪う。
「来訪者編」でパラサイトに有効な攻撃を浴びせられなかったエリカがむきになって特訓し会得した千刃流剣術の裏奥義。
まず、スターズナンバー2で白兵戦も得意としているカノープスと同等に戦い、そしてスターズ2等星を切り倒してしまうエリカヤバすぎる……
スターズって雑魚くね?
まぁ、それはそうとして、来訪者編ではパラサイトに対してエリカは有効な攻撃をもっておらず、狙われるという場面もあった。(パラサイトが宿った相手を攻撃する分には問題ない)
だから、そのことを思って会得したということだろう。来訪者編直後だよね?この話。
来訪者編を読んでいればいろんな発見があるから、ぜひ読むことをお勧めする。
ディープ・ミスト・ディスパージョン(大深度雲散霧消)
使用者:司波達也
TVシリーズで達也が使用していた「ミスト・ディスパージョン(雲散霧消)」のパワーアップ版。
「ミスト・ディスパージョン(雲散霧消)」は物質を分子のレベルに分解する魔法だったが、「ディープ・ミスト・ディスパージョン(大深度雲散霧消)」は、物質を電子、陽子、中性子に分解する。
リーナの「ヘヴィ・メタル・バースト」を止めるためには、この魔法でプラズマをさらに陽子と中性子に分解し、定義内容実行不能に陥らせる必要があった。
さすがです!お兄様!簡単に言えばお兄様崩壊が起こってバラバラになるってことですね!
ニブルヘイム
使用者:司波深雪
ニブルヘイムは、振動・減速の系統魔法である。高難易度魔法とされている。
領域内の物質を比熱、相(フェーズ)に関わらず均質に冷却する領域魔法。応用としてダイヤモンドダスト(細氷)、ドライアイス粒子、液体窒素の霧を含む大規模冷却塊を作り出し、攻撃対象にぶつけるという使用法もある。
ムスペルヘイム
使用者:アンジェリーナ=クドウ=シールズ
気体分子をプラズマ分解し、さらに陽イオンと電子を強制分解し、高エネルギーの電磁波を生み出す領域魔法。
深雪が使うニブルヘイムとは対極の魔法になる。
「ムスペルヘイム」とは北欧神話に描かれている世界の南の果てにある灼熱の国のこと。
この魔法が作用する領域内は、プラズマが舞い、文字通り燃えた灼熱の地となる。
来訪者編ではニブルヘイムVSムスペルヘイムで深雪のニブルヘイムが勝っている。(スターズの総隊長を破る深雪……)
また、『美少女魔法戦士プラズマリーナ」では、リーナはこのムスペルヘイムが使うことが出来たためスターズの一員になることを認められたという描写あった。(その後ヘヴィ・メタル・バーストを使うことが出来るようになったので確定)
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ダンシング・ブレイズ
使用者:ラルフ・ハーディ・ミルファク
起動式ではなく遅延術式を音声認識でアクティブ化し、ダガーなどの武器を操る魔法。
「スターズ」の隊員が得意としている。
これは、来訪者編でもよく出てきた魔法である。
海の八岐(うみのやまた)
使用者:吉田幹比古
幹比古の神紙魔法(精霊魔法)。
水面から伸びる幾筋もの水の壁が八岐大蛇(やまたのおろち)の首のように見えることからこの名がつけられた。
幹比古の今回の映画の唯一の見せ場!来訪者編でも、精霊魔法が使える幹比古は大活躍していた。幹比古が好きな人はぜひ読もう。
ベータ・トライデント
使用者:司波達也
物質を陽子と中性子にまで分解し、さらに中性子をベータ崩壊させる魔法で、ベータ・ディケイ・ディスパージョン・トライデントが正式な名称。
第一段階として物質を原子に分解し、第二段階として原子核を陽子と中性子に分解、第三段階として中性子をベータ崩壊させる=中性子から電子と反電子ニュートリノを分離する。魔法の効果が持続している間、陽子は中性子から分離された電子を捕獲することが出来ず、電子の大部分は陽子とともにプラズマ状態で拡散する。
その結果、分解された劣化ウラン弾よりは安定的な元素に組み変わり、放射性物質の毒性は除去される。
これの魔法の効果によってオーロラが発生した【詳しくはこちら】
原作
小説『魔法科高校の劣等生』(作者:佐島勤、イラスト:石田可奈、レーベル:電撃文庫)
・追憶編
・来訪者編
音楽
主題歌:『SPEED STAR』
アーティスト:GARNiDELiA
「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」公式Twitter
・【『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』 第1週特典「美少女魔法戦士プラズマリーナ」 あらすじ・感想】
・【【ネタバレ注意】『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』・舞台挨拶 まとめ・感想】
E=mc^2は、「質量とエネルギーの等価性」とその定量的関係
簡単に言えば「物質(質量)は莫大なエネルギーである」という理論で
原子力や核兵器等の核分裂、核融合反応の際に放出されるエネルギー=失われる質量は小数点以下、頑張っても1%程度だが
マテリアル・バーストはそれに基づいて質量(という形で留まってるエネルギー)を
100%ロスなくバラバラにし、純粋なエネルギーだけの状態にすることで
莫大な熱や光を巻き起こす究極の分解魔法
ヘヴィ・メタル・バーストは起爆剤の対象となる重金属(鉄や銅等)を含む物質を
押し潰した状態でプラズマ化し、沢山の陽子、中性子で構成される重金属の原子核(すごく重い)が
他の原子核(+)から離れつつ魔法の第二段階で拡散させた電子(-)に引っ張られ
高エネルギーのプラズマがどんどん拡散される事で周囲を焼き尽くす戦略級魔法
これを大深度雲散霧消で無効化できたのは「重金属プラズマの電子を拡散させて原子核をまき散らす」第二段階の前に
原子核を陽子、中性子まで分解したので「重金属プラズマ”ではない”」状態になって
上記のプロセスが実行できなくなったから
ちなみに分解された陽子、中性子はその後エネルギーを失い、電子を捕まえて再結合しても水素やらヘリウム等の軽い元素になる
分子ディバイダーは電子の電荷の符号を”見かけ上逆転させる”ので
電子は電子のまま。+や-等の電磁的な引力(引っ張る力)or斥力(離れる)によって
バランスが保たれ、その形を維持できる物体(物質)に対し
この魔法が作用する領域が通ると、その部分を構成する物質は斥力だけの状態になり
離れるor気体化して拡散してしまい、結果的に物体がパカっと切断されてしまう