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【ネタバレ注意】『劇場版 ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』作品の見どころ・まとめ・感想

投稿日:2017年7月18日 更新日:

まず、この画像を見てほしい。

このクリアファイル最高じゃね?もう泣けてきそうだよ。

と、原作読んでいる人からしたらこの第6巻の映像化は相当うれしいだろう!
この巻は過去編という立ち位置になっており、6000年前の大戦時代が描かれている。
だから、アニメだけの人、アニメも見ていない人、全員が楽しめる作品となっている。
本当にいい作品なのでぜひみなさん見てほしい!

主題歌『THERE IS A REASON』の歌詞の考察はこちら

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あらすじ

願ったのは、共に生きること――。

それは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる《盤上の世界(ディス・ボード)》が創造されるはるか以前の出来事。
世界を統べる唯一神の座をめぐり、終わりの見えない大戦が続いていた時代。天を裂き、地を割り、星さえも破壊し尽くさんとする凄惨な戦争は、戦う力を持たない人間たちに理不尽な死を撒き散らしていた。
強大な力を持つ様々な種族に追いやられ、存亡の危機に瀕する人間を率いる若きリーダーの名はリク。一人でも多くの人間が明日を迎えるために心を砕き、擦り減らす日々が続くある日、リクは打ち捨てられた森霊種(エルフ)の都で機械仕掛けの少女・シュヴィと出会う。
機械には持ち得ぬ心に興味を持ってしまったことでエラーを起こしてしまい、仲間たちから廃棄されてしまったシュヴィは、エラーを修正するため、リクに《人間の心》を教えてほしいと頼むのだが……。
これは六千年以上もの昔に紡がれた《最も新しい神話》へと至る《最も古き神話》。記録にも記憶にも残らない、誰にも語られることのない物語が今、幕を開ける——。

ロングPVは↓

登場人物

・リク CV.松岡禎丞

人間たちの集落を率いる若きリーダー。
集落を守るためなら、どんな犠牲も厭わずに実行する強い意志を持った少年。

 

・シュヴィ CV.茅野愛衣

リクが出会う機械仕掛けの少女。
機凱種(エクスマキナ)と呼ばれる種族で高い戦闘能力と様々な兵装を有している。

 

・コローネ・ドーラ CV.日笠陽子

リクが率いる集落の住人で、リクの義理の姉を自称する女の子。
いつも明るく、集落のムードメーカー的な存在。

 

・ジブリール CV.田村ゆかり

神の尖兵とも呼ばれる天翼種(フリューゲル)の少女。
圧倒的な力を持っており、出会ってしまったが最後、生きて帰ることはできない。

 

・ノンナ・ツェル CV.井口裕香

リクが率いる集落に住む女の子。
リクと共に集落の外に出て、物資や情報を探しているイワンの娘。
父の帰りを心待ちにしている。

 

・シンク・ニルヴァレン CV.能登麻美子

森霊種(エルフ)の名門貴族ニルヴァレン家の当主。
魔法の技術に秀でており、横に並ぶ者はいないとも言われる天才術士。

 

スタッフ

原作:榎宮 祐
監督:いしずかあつこ(代表作:ハナヤマタなど)
キャラクターデザイン・総作画監督:田崎聡
脚本:花田十輝(代表作:ラブライブなど)
音楽:藤澤慶昌
アニメーション制作:MADHOUSE

 

原作

小説『ノーゲーム・ノーライフ』(作者、イラスト:榎宮 祐、レーベル:MF文庫J)

・今回の映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』の原作は小説第6巻のストーリー

音楽

主題歌:『THERE IS A REASON』

アーティスト:鈴木このみ

『劇場版 ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』主題歌『THERE IS A REASON』歌詞考察


 

「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」公式サイト

「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」公式Twitter

「ノーゲーム・ノーライフ ゲーマー兄弟がラジオをするそうです。」公式サイト


作品の見どころ・まとめ

鑑賞のマナー

まず、この映画は早めに劇場に入って見てほしい!
映画は上映開始のあと予告・注意事項などがあって本編となるが今作品は予告のあとの注意事項でノゲノラメンバーが注意事項を紹介していた。
鑑賞のマナーを十の盟約に倣って紹介しているので、これは必見である!
映画本編ではさほど空白とステフも出てこないし、暗い話が多いところであるが、この上映前はそれと対照的にかなり攻めていて面白かった。魔法使っちゃダメなのか~使いたかったなw

そして映画本編が始まってからはいつものノゲノラとは違う荒廃した暗い雰囲気が充満している。
その中でみどころとして挙げていくのは難しいが、数点あげていこうと思う。

 

ノンナの登場

見どころが多すぎてあげていくのが大変なのだが(というかもうストーリー全部さらってしまう勢い)順番として一番最初の見どころはリクとアレイが帰還したシーンであろう。
原作ではイワンが死んで帰ってきた後、ノンナが「パパはっ!?」と登場するのだが、映画ではその前にコロ―ネとその他の子供たちと一緒に楽しそうに勉強をしているシーンから始める。
こういう演出が入れられるのがアニメーションという媒体の強みだと思う。小説という媒体では、視点の移動やカットシーンが多くなりすぎると読者の理解がついていかず、読みづらい作品になってしまうので、ある程度の長さをある程度限られた視点で描くことが必要となってくる。しかし、映像という媒体であれば(特にアニメーション)メインのカットが入る前にちょっとしたカットを入れる。ということが映像も伴っており文章だけで表すよりも容易にできる。
そのおかげで、これから登場するキャラクターの紹介とともに、そのキャラクターが事実を知る前はどのように行動していたかということが知ることが出来る。
それによって、父親の帰りを待つ娘を表現するにあたって原作以上に視聴者に訴えることが出来ているはずだ。
勉強をし、父親に見せてあげよう!とする場面から、父親がいないという絶望。父親の帰りを楽しみに待つ!という状況以上の+の感情からのーの落差。
そして「リクが死ねばよかったのに!」とノンナが言ったシーン。
これは、原作では発することがされず、コロンではなくノンナの母親がノンナの発言を止めていた。
ノンナのこの言葉を聞いて、やっぱりこの言葉は父親を愛する娘が実際に発したほうがすごく心に突き刺さったと思った。
映画ではイワンがどのような人物であったかというのがあまり描かれていなかったが、原作にある、リクとアレイのイワンへの想いを知っている身からするとノンナの言葉は相当心に来てしまった。
原作勢からしたら、あぁ、ついにこの大戦の話が始まってしまったな。と思うシーンであり、原作を読んでいないアニメ勢やノゲノラ初めてという人にはこれは明るい話ではない。ということを知ることが出来るシーンであろう。

 

シュヴィとの出会い

次に、あげるとするとシュヴィとの出会いのシーンであろう。
原作を読んでいるからかもしれないが、リクとシュヴィの初めて出会うシーンだけでも泣けてきてしまう。
原作ではリクとシュヴィが出会うシーンは突発的な感じで描かれており、「え!?」という風になるが、この映画ではその前にリクがエルフの廃墟を探索しているところの後ろでキラっとシュヴィが通り過ぎて行ったりしており、そのような部分にも注目である。
そして!シュヴィがリクを押し倒すシーンが動いて見られるなんて!それもあんな超大画面で!ヒャッハー!最高だぜ!生きててよかった!この世界も悪いことだけじゃねーな!
そしてシュヴィの「おにいちゃんもうがまんできないわたしをおんなにして」という棒読みシーン!
話はそれるが、この映画は声優さんの棒読みシーンがかなり生きている映画だと思う。後半に登場するアルトシュの棒読みも素晴らしいものであった。
そんな棒読みシーンののちに「えへへ、じゃ~おにぃちゃん♡これでいいかなぁ?」と喋るシーンを経て、白と同じようなしゃべり方になるシーン。そのようにしゃべり方が変遷していくところにシュヴィの可愛さというものがあるだろう。
機凱種エクスマキナであるシュヴィはいたって真面目であり、その部分もより一層可愛さを引き立たせていると思う。
この作品の注目の一つに、機械のシュヴィと人間のリクとの噛み合わない会話シーンというものがあるだろう。

 

リクが発する48人の名前

その次に注目するシーンというか、原作を読んでいてこういうシーンがあるのは知っていたが、カットされるか省略されるかどちからだろうなと思っていたのに48人全員の名前をリクが言ったことに驚いた。
これは、リクがシュヴィを押し倒して死んでいった仲間たちの名前を言っていくところ。であるのだが、『チャド、アントン、エルマー、コリー、デール、シリス、エド、ダレル、デイヴ、ラークス、ヴィン、エリック、チャーリー、トムスン、シンタ、ヤン、ザザ、ザルゴ、クレイ、ゴロー、ピーター、アーサー、モルグ、キミー、ダット、セロ、ヴィジー、ヴォリー、ケン、サベッジ、リロイ、ポポ、クートン、ルト、シグレ、シャオ、ウルフ、バルト、アッソー、ケンウッド、ペイル、アハド、ハウンド、バルロフ、マサシ、メメガン、カリム、イワン』この48人全員の名前をリクの口から発せられる。
その一人一人に対して、リクは死ねといってきている。
普段外では見せないリクの本当の姿が垣間見える重要なシーンであり、シュヴィが初めて心というものを感じることが出来る重要なシーンである。

そしてそんな重いシーンが終わったと思ったらまさかのコロンの「oh!キッジョーイ!!」というシーン。感動からの笑いはずるいですよw まぁ、そういうところがノゲノラっぽさですよね。
パンフレットを買った人はわかると思うのだが、このシーンを初めて日笠さんが演じた時は守りに入っていたらしく、そこでもっと攻めてこのコミカルな発言が生まれたらしい。
コロンというキャラクターはリクといるときはコミカルさを出しているが、内面は凄くまじめで、ほかのみんなのことをしっかりと考えているというリクにとっても、リクが属する集団の人々にとっても大変重要な人物であっただろう。

このシーンは原作を読んでいる人からしたら大変うれしいシーンであろう。

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虚空第零加護アーカ・シ・アンセの発見

次は、原作読んでいた人はあれ?となったシーンであり、初めての人にはえ!?となったシーンであろう虚空第零加護アーカ・シ・アンセの実験炉をリクとシュヴィが発見したシーンである。
実は原作では、あのシーンでリクとシュヴィは発見した後、開発者まで暗号化とかまじかーとなってすぐ引き返していたのだ。
しかし、映画ではその後エルフが用意していた防衛魔法(?)によってシュヴィが攻撃を受けてしまう。しかしその後シュヴィはその攻撃を解析し、扉に穴をあけて脱出した。
このシーンによって、原作小説ではここまでの間に地の文で機凱種エクスマキナのデタラメさは再三と述べられてきていたのだが、映画ではきちんと描けていなかったデタラメさが表現できるようになったのだと思った。
あの攻撃を受けても問題なく稼働することが出来る機凱種エクスマキナ、そしてその攻撃を解析し再現できる機凱種エクスマキナ
ストーリーを変えずに機凱種エクスマキナを紹介するにはぴったりのシーンであり、映像としての迫力も大変すばらしいものであった。
このシーンも、原作を読んでいる人、そうではない人双方ともに必見のシーンであろう。

 

プロポーズ

ノゲノラらしさが存分に表れたプロポーズシーン。ここは大変注目であろう!
まず、リクがプロポーズして断られた後の反応、あれは完全に空そのものであろう。
「ちょーしこきました童貞の分際で!」や、繁殖できないといわれた後の「…………問題ないねっ!」というシーン。
暗い世界、いや、希望が見えてきた世界の中での笑いの要素である場面で、シュヴィの機械さ、リクの童貞さ(?)いつも見てきたノゲノラがそこにある!と感じられる場面である。
ただ、そこで終わらないのがこの『ゼロ』という作品である。
映画では随所にリクの故郷を滅ぼしたのはシュヴィであると感じさせる描写がいくつもあってみている人からすると驚きというものはあまりなかったであろうが、原作ではシュヴィ(たち)がリクの故郷をつぶしたという描写はなく、チェスとリクをつけていたという伏線しかなかったので大変驚かされた。
しかし、その事実を知ってでもなおリクはシュヴィを妻とすることを望み、シュヴィの「……文字、通り……見た目、通りの……不束モノ――だけど……ずっと、ずっとずっと――側にいさせて、くだ、さい……」というセリフ。機械であるシュヴィが論理的な思考が一切なしの感情だけで放ったこのセリフ。泣けないわけがないだろ!!!

その後コロンも登場し二人の結婚式をするシーンがある。
コロンがシュヴィは人間はないと気づく描写として、映画ではリクの部屋を掃除した時にシュヴィの髪の毛を見つけていたシーンも追加されていた(シュヴィの髪って抜けるんだな)
原作では最初シュヴィに抱き着いたときにわかっていたと言っていたが、そこで表情変化させて視聴者にわからせるというより、そうではない部分に視聴者にコロンがわかっているということを知らせる描写を入れたのだろう。
そしてこの結婚式シーンは最後のエンディングで泣かされるシーンに代わるのだが、詳しくは後で述べるとして、結婚式の最中にも垣間見えるシュヴィの人間味の帯びた心を感じ取れるシーン。
そして結婚式終わりのコロンとリク・シュヴィが別れるシーンと、結婚式という華やかな場所であるはずなのに遣る瀬無さを感じてしまうシーンの連続はひと時も瞬きができないものであった。
原作を読んでいなかった人はこの後どうなるかわからないからこのシーンをどのように受け取ったかわからないが、原作を読んでいる人はやるせなさがとてっつもなかったであろう。
原作読んでいなくとも2回目、3回目とこの映画を見るときにこのシーンにたどり着くと、この後にリクとシュヴィに訪れる展開を考えるとここでのリクとシュヴィの幸せなシーン、コロンの想いは大変につらいものである。

 

シュヴィvsジブリール

このシーンは今作の一番の見せ場と言っていいだろう。
リクを寝かせた後にシュヴィが一人、戦場に赴き、あの、ジブリールと出会い戦闘するシーンである。
あ、もうジブリール嫌いです。最後のいずなたんも言っていたがだいたいこいつのせいだろ、です!許さねえ、です!!
シュヴィvsジブリールは語っていけば日が暮れてしまいそうなので、頑張って割愛に割愛を重ねて後半部分に重点を絞りたいと思う。
前半部分ではノゲノラ本編ではあまり見せる音のないジブリールのデタラメさ、ジブリールと出会った時の絶望さが強調されている。
そして後半シーン、シュヴィが『連結体クラスタ』に再接続を願うシーンである。
シュヴィは心の解析でエラーを吐き出し連結解除された。そしてシュヴィも戻る気持ちはなかった。
しかしvsジブリールによって敗北を確信した時に思い当たった手段である再接続。
それによってシュヴィ一人の気持ちであるリクへの想い、シュヴィだけのものであるこの想いを渡してしまう。
それを深くかみしめて、再接続拒否された時にシュヴィが叫ぶ「……ゴチャゴチャ、言わないでッ この想いを――継いでよぉぉッ!!」
もうどれだけ泣かせればいいんですか?機械もわかるその心というものを自分たち人間が感じないわけがないじゃないですか。シュヴィの心、想いが、自分たちに届きまくりですよ……
そして再接続されるが同期必要な時間251秒。
デタラメな機械であるシュヴィたちは3秒以上の同期必要時間はなかった。
その時間にシュヴィのリクへの想い、心が表れている。
心というものは数値で測ることが出来ない。しかし、もし数値で測ることが出来るのならば、という仮定の下で考えてみると、シュヴィが1年間で得てきた心というものの重さはこんなにも重く、素晴らしいものであったのだ。
そして激戦ののち、シュヴィが死を、いや、休むことを悟る。
ジブリールは放つ全力の天撃。
それを防ぐために準備した『進入禁止カイン・エンターク』しかしそれが守る部分はシュヴィではなくリクからもらった指輪であった。
シュヴィは機械だ。基本的には心を持たない。だが、その指輪に、リクとシュヴィの心が詰まっているのだろう。
「……リク……ねぇ、リクぅ…………シュヴィ……やっと、わかった、よ……? ……シュヴィ……リクに会えて――本当に……幸せだよ…………次こそ……二度と、離れない……よ……ほんと、に……愛してる……よ――――――…………
シュヴィ!ねえシュヴィ!嘘でしょ!嘘だろ!嘘って言ってよ!なんだよジブリール!てめえのロリっぽい姿になんか興味ねーんだよ!シュヴィ!!!
シュヴィの消滅、そしてシュヴィが消滅してもなお残る指輪、そしてシュヴィの消滅によって涙を流す機凱種エクスマキナ
シュヴィが生きてきた証が、シュヴィの想いが、シュヴィの心が、この残された指輪と機械の涙がすべて物語っている。
このシーンは何度も見たい。BDが発売されるのが待ち遠しい。なんども繰り返し見たい。それがまだ遠いなら、劇場で何度も見たい。もう一度、劇場に行かなければ。

 

エンディング

ずるいです。これはずるいです。もう本当にずるいです。どこまでマジ、です?
映画見に行く前のPVでストーリーをわかっている側からしたらこの歌詞は泣けるな~と聴いていたんだよ。
そしてさ、終わった後クレジットが黒バックにクレジットが流れて行っていい歌詞だなぁ~と聞いていたら、なんと!あの演出。
Key作品を見ているときと同じ気分になったよ。ありゃもうだめだ。映画終わって劇場出るときにもこの部分に対して言っている人が多かった気がする。
最後に、本編中のシーンをダイジェストで流す演出は映画としてはよくあることだ。でも、そこにリクとシュヴィが黒くなって消えていく、あの演出はもうだめ。映画本編中に泣いても暗いから映画終わった後は大丈夫と思っていても、エンディングで泣かされたらその後明るくなったあとダメじゃないですかぁ!泣かせないでくださいよ!!
そして消える演出に、もうリクとシュヴィは記録にも残らないんだなぁ……。こんなにたくさんのことがあって、心をかじることが出来たのに……。でも、記録に残さない、幽霊だったのだから、この消えるということは仕方のないことなんだ。ドーラの宝石には、唯一名前は刻まれている。二人、一生懸命生きて、大戦を動かしてきたことは、その宝石だけは覚えているんだ。でも、でも!こんなにあった楽しい思い出、うれしい思い出が残されず消えて行ってしまうなんて!!!
エンディング最後には指輪が落ちていくシーン……。リクが星杯スーニアスターを手にしようとしたができず、消えていった指から落ちた指輪が、星の内部へと落ちていくシュヴィの想いとリクの想いが詰まった指輪が、最後に一つ孤独に、消え去っていく演出は涙なしには見られない。

このエンディングを見て、いや、このエンディングがなくてもだがエンディングがあってなおさらもう一度劇場で見たいという欲求が強まった。
エンディングは原作の既読未読、アニメの未視聴関わらず映画を見た人全員等しく感想を抱けるシーンである。そこで、自分たちが見てきた語られない神話を、語られるようになった神話、幽霊たちが消された神話へとなっていくその過程をみせることによって、暗かったこのお話を、単に真っ黒バックのクレジットではない、もう一度視聴者の心にぶつける。素晴らしい演出だ。

最初の、それも映画本編が始まる前の鑑賞のマナーから、最後の最後、エンディングまで視聴者をノゲノラの世界に入り込ませる。その構成に一ファンとして感謝します。

 

作品設定の解説・紹介

作品の見どころで語りすぎたから、ここは短く。
原作を読まずに映画だけだった人のために、映画ではわかりにくかった場所を解説というか紹介していく。

 

妖魔種デモニア

リクたちが一番最初に地精種ドワーフの艦隊を調べていた時に登場した種族。イワンが殺された。
原作では、リクによって登場した妖魔種デモニアについての説明されていた。
映画では詳しいシーンは省略されていたが、リクは敵の存在を確認した時に自分の人差し指を切ってそれを地面に当てハンドシグナルによって索敵していた。
その時のリクの索敵の結果は、距離三十間、二足歩行、一体、重い、遅い、身長は二十尺(人間の3倍以上の巨体)となっていたので、てっきり人間のような体格と想像していたが、(というか出てくるキャラクターがワービースト、フリューゲル、エルフ、セーレーン、ダンピール、オールドデウス、エクスマキナすべてが人型で、ファンタズマくらいしか人型ではないキャラクターは出ていなかった)まさか映像化された姿があんな触手っぽい?モンハンでいうとフルフルみたいなキャラクターだとは思わなかった。
この妖魔種デモニアのシーン、地精種ドワーフの艦隊からの流れのシーンは、原作の地の文だけではわかりにくかった部分を補完してくれていてうれしかった。
先にも述べたが、イワンの人間性や、リクの冷静沈着さなどは原作のほうがしっかりと描かれているので、ぜひ、映画と原作、原作は読んだから映画はいいかな?という人や、映画は見たし原作はいいかなという人はそんなことは思わずにぜひどっちも見てほしいし読んでほしい。

 

ノンナ・ツェル

イワンとマルタの娘である。
マルタというのは、原作では出てきたキャラクターなのだが、この映画では出てこなかった。個人的には、リクとアレイが帰ってきたシーンではコロネがノンナを抱き着いて止めるよりも、原作と同じようにノンナの母親であるマルタに止められた方が、心をえぐるという面ではよかったような気がする。
それはさておき、ノンナの存在は原作ではこの最初の一シーンしか出ておらず、記憶ではそれ以外のかかわりはなかった。
しかし劇場版では途中のシーンや、最後のシーンなどでちょくちょく登場している。
そこでノンナの名前を公式サイトで確認してみると、ノンナ・ツェルとなっており、それはクラミ―と同じ名前であった。
だから、このノンナはクラミ―の先祖であったのだ。
ただ、このような悲劇があったノンナが、フィールはまだしも、6000年後にはニルヴァレン家の奴隷となってしまっていることにそこはかとない悲しみを覚えてしまう。
原作のあとがきで、コロネがステフの先祖であるということは最初から決めていたことではなく、後になって決めたという風に書いてあった。
だから、このノンナに関しても原作ではクラミ―の先祖であるという表記は全く、キャラクターの絵すらまともに存在しないので、後になって決めたのではないだろうか?と思う。

リクが提示した盟約

ノゲノラの世界には十の盟約というものが存在する。 その十の盟約というものは

  • 【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
  • 【二つ】争いは全てゲームにおける勝敗で解決するものとする
  • 【三つ】ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる
  • 【四つ】“三”に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切を問わない
  • 【五つ】ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する
  • 【六つ】“盟約に誓って”行われた賭けは、絶対遵守される
  • 【七つ】集団における争いは、全権代理者をたてるものとする
  • 【八つ】ゲーム中の不正発覚は、敗北と見なす
  • 【九つ】以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする
  • 【十】みんななかよくプレイしましょう

である。
ノゲノラというコンテンツ自体ではラジオでの盟約や、今回の映画の鑑賞のマナーというものがあるが、その十の盟約の原型となった盟約があり、それが今回の映画に登場するリクが提示した六の盟約(ルール)である。

  • 【一つ】誰も殺してはならない
  • 【二つ】誰も死なせてはならない
  • 【三つ】誰にも悟られてはならない
  • 【四つ】如何なる手も不正ではない
  • 【五つ】奴らのルールなど知ったことではない
  • 【六つ】上記に違反する一切は、敗北とする

である。
このリクが提示したルールは穴がありそれを利用してこじつけでシュヴィのことに対し鍵をかけて大戦の終結を迎えた。
リクの提示したルールも、無意識下でこの終結に至る経緯のようなことを予見していたのではないだろうか?
そのように考えてしまうと、中盤部分でもう……ということになり、大変悲しい気持ちにもなる。

 

 

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感想

まずこの映画の評価を。
週1で映画を見ている、趣味映画の人として言わせてもらうと、この映画は今年No.1の映画で、評価は4.8/5.0といったところである。
具体例で示すとすると、BD購入は必須。特典の有無関わらず2回目は確実に行く。というレベルである。

見た劇場がかなり良くて、パイレーツが上映しているにもかかわらず、まさかのノゲノラがIMAX仕様の劇場で上映してくれて、超大画面であの感動の映画を見ることが出来た。
IMAX映画を流していれば+400円取れるのに、そこで通常上映の映画をそのスクリーンで見せてくれるなんて!ありがとうございます!一生通います!
それもノゲノラの映像比率がIMAX劇場のスクリーンと完全に一致していたおかげで、天井から地面まで、左端から右端までのあのスクリーン全面に感動シーンが映っていた!
もう、ここで死んでもいいかもしれないと思ったくらいだ。
IMAX劇場は真ん中よりも全面で見る方が迫力があり好きなので、G列で見たのだが、劇場に入って見た感じそれより、一個か2個前のE,Fあたりでも全然問題ない感じかな?といった風であった。
さすがに音響はIMAXのようにはなっていないかな?と感じたが、通常映画がIMAXのドでかいスクリーンで見れるという経験が出来て、大変うれしかった。

ひとつ、悲しいことがあるとすると、日曜日に見に行ったのに特典がすべてなくなってしまっていたことである。
特典の入荷状況がどのようになっているか知らないが、3連休なのだし土日満席分くらいは特典は準備してほしかった。
現に日曜日昼の映画を見に行ったのだが、IMAX劇場が18:00~のような劇場も満席になっていたので、もうちょっと入荷しておいてよ~。今まではそんなことなかったのに~。という風に思った。それだけが悔やまれる。

ストーリーの感想はこれまでに述べてきたとおりに、大変いいものであって、とても感動できる作品だ。
原作を読んだという過去を消して、映画で初めてこのストーリーに出会いたいを思ったくらい。
映画が始まってすぐの赤黒い空、荒廃した雰囲気、それによって作品へと引き込み、その雰囲気とは対照的なシーンとして青い空がある現在世界でいずなたんとテトのチェスのシーンが映される。
映画の最後にも現在のシーンが映される。そのようにして現在と大戦の対比がしっかりとなされており、大戦時代の残酷さが引き立っていた。
それも中途半端に現在を映すことなくストーリーが進んでいたのでいいテンポ。
この映画を見た人にはわかってもらえるだろう。自分が一番最初に乗せていたクリアファイルが泣けてくる理由が。
嬉しそうなシュヴィの顔、優しい眼をしているリクの顔、泣きそうであるが笑っているコロンの顔。その三人が一緒にチェスをしているのだ。
このクリアファイルはずるすぎると思った。
ifの世界か、それとも結婚後一度でもあったシーンなのか。
それはわからないがこんなこともあり得る世界だったなんて……

そして、これはラジオで言っていたことだが、BGMのオーケストラは別撮りで合わせているというわけではなく、映画の映像を流しながら直に演奏していたといっていた。
だからこそだろうか? 直接映像を見て演奏しているからこそ臨場感が素晴らしかったように感じる。

これまでに様々なシーンを語ってきたのでそこで語ってこなかったシーンを主に感想を述べていこう。
リクとシュヴィの、人間と機械の嚙み合わないけど惹かれあう二人の関係と、残酷な大戦の世界を経て、幽霊になって結婚した後に、リクがエルフのシンク・ニルヴァレンの対決のシーン。
そこでの駆け引きはリクと空がかなり重なってみることが出来る。
その、リクがシンク・ニルヴァレンとの対決に実質勝利した後に満身創痍で帰ってきた後シュヴィが泣きながらリクに寄り添う。
そこでリクに対して生きてほしいと語り掛ける姿はやはり人間そのものではないか?
そしてシュヴィの耐久年数である約892年。
それを聞いて、「はは、それは気合入れないとな」と、リクが言う。
この関係、これこそ本当の夫婦であろう。

原作を読んでいた人からしたらちょとあれ?と気になったであろうシーン、シュヴィが倒れた後アルトシュが出てきて、みんなでバーン!となるところ。
そこに原作と少々異なったところがあるせいで、今回のこのストーリーの悪者が完全にジブリールとなってしまっていた。
シュヴィは『通行規制アイン・ヴィーク』を設置しにいってジブリールと出会って……そしてほかのエクスマキナたちとリクが出会いアルトシュとバトルをし終了という風であったが、原作では
まず、計画のまま『通行規制アイン・ヴィーク』を設置して行っても星杯スーニアスターが現れることはなかったとされている。
そして、アルトシュが神髄を撃つ前にアズリールは『空間転移シフト』を使ってそれが機凱種エクスマキナによって解析されるという描写が残されていたのだ。
つまり、原作では計画のままではジブリールが登場しようがしまいが失敗していたので、最後に修正される必要があった。つまり、ジブリールが完全に悪いわけではない。という風に描かれていたのだ。
まぁ、だからといってジブリールを許すわけがない。シュヴィを殺した罪、許さねえぞ!!!

そしてさっきも述べたがやはりエンディング。あれは完全に泣かされた。不意打ちだった。
リクとシュヴィが、生きたという証は、ドーラ家の宝石だけではなく、俺たちも語り継ぐから。絶対に。
リクとシュヴィ、そして幽霊たち、死んでいった英雄たち、壊れていった機凱種エクスマキナ。みんな、俺たちの心が覚えているから。

もう一度言う、ほんとにずるいですよこのエンディング!エンディングで泣かしていいのはKeyとマザーズロザリオ編くらいなのだからな!!!

長々とノゲノラゼロ、リクとシュヴィに対する想いの述べてきたが本当に自分が得た感動を書き記すことはできたのだろうか?
この拙い文章を見て、ひとりでも映画を見たい、もう一度映画を見に行きたい、主題歌を買いたい、原作を買いたい、BDが出た時には買いたい。と思う人が出てくれればうれしい。
このようなコンテンツはぜひ長続きしてほしい。

・『劇場版 ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』主題歌『THERE IS A REASON』歌詞考察


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執筆者:


  1. にけ より:

    初めまして
    私も先週、映画を見てきました!
    他の人の感想が見たいなーと思って調べていたところここにたどり着きました。
    感想の内容ほんとに共感でき、私も後複数回観に行きたいのとBD購入も検討中です!

    • 7_7__7_ より:

      コメントありがとうございます。
      共感していただきうれしいです。
      何度も見に行きたいですね!ノゲノラを知らない人にも映画を見てほしい!

  2. マシトゥ より:

    初めてコメントさせていただきます。

    衝動的行動。原作を知らない私ですが、
    グッときて連日で映画を鑑賞しました。

    感動。このブログに。
    にじだらさんのおかげで本作品の内容がグイグイと理解できました。
    ありがとうございます。

    (生意気かもしれませんが、)
    私の見解。シュヴィの髪の毛が切れたのは
    リクがシュヴィの耳元へナイフを突き刺したシーンと私は判断。

    リクとシュヴィの心のつながり、また感動したい、
    時間のゆるすかぎり劇場で涙したいと思います。

    • 7_7__7_ より:

      コメントありがとうございます。
      なるほど、シュヴィの髪の毛についてはそういう解釈もありますね。
      私も時間があれば何度も行きたいです!
      原作も、文章だからこそ表せるものというのもあるのでお勧めです!

      • マシトゥ より:

        ありがとうございます。
        原作を読んでみます。
        そして、7_7__7_さんブログも今後何度も読ませていただきます。
        例えばエンディングは目からウロコでした。
        7_7__7_さんの深みのあるまとめ・感想に感謝致します。

        • 7_7__7_ より:

          ありがとうございます!
          趣味100%ですが映画やアニメの感想等書いていきます!

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 前回はすばらしい百合シーンが見れてテンションマックスファイヤーになったが、今回はどういうシーンが見られるかな?  そして8キャラのうち残り1キャラがまだ出ていないが、今回は出てくるのだろうか? ・目 …

「ガヴリールドロップアウト」:第3話「友と勤労と虫刺されの夏の日」まとめ・感想。「聖なる光よ!そこをどかないか?」

 ららマジ頑張っていたらアニメのほうの更新が遅れてしまっていて早く上げなきゃとおもいつつららマジイベを頑張っている最中。  上級周回でいいよね?  まぁ、それはさておきガヴドロ第3話!!  ヒキニート …

「小林さんちのメイドラゴン」:第2話「第二のドラゴン、カンナ!(ネタバレ全開ですね)」まとめ・感想。「やだー。カンナといきたいー」

 カヴリールドロップアウトとか、今期は人外日常アニメが多いと思ったがもう慣れてしまった。  京アニ作品が毎クールみられるのはいいですね。来季って決まっているのかな?  ドラゴンの炎で日常を焼き尽くしま …

「セイレン」:第7話「宮前透 ブラコン」まとめ・感想。「トイレは一緒にしたほうが楽しい!?」

 「キミキス」「アマガミ」のキャラクターデザイン等、多くのゲーム作品に携わってきた高山箕犀(たかやま きさい)によるオリジナルアニメ。  「アマガミ」から9年後の世界となっており、同様にオムニバス形式 …

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