今年No.1の最高傑作!劇場を涙の嵐にした映画、『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』!
そのエンディングも素晴らしすぎた。不意打ちすぎた。泣かされた。
その素晴らしい主題歌である『THERE IS A REASON』の歌詞を考察してみようと思う。
『THERE IS A REASON』=『それには理由がある』この歌詞にはどのような意味があるのか。確認していこう
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歌詞・考察
どこから話せばいいんだろう
待ちくたびれても
終わりだなんて言わせないから
書きなぐった無意識の衝動をつれて
何もかも壊したら
不可能を始めればいいんだ
パンフレットにはリクがシュヴィに送った歌とされている。
そこから、この歌詞を考えていくと、
まず最初の『どこから話せばいいんだろう 待ちくたびれても 終わりだなんて言わせないから』
ここはシュヴィがジブリールに壊されてその後リクはアインツィヒと接触した。
その後機械は道具だという理論を適用し終結に向けて進みだした。
この歌詞はその終結に向けて進みだした後、実行に移そうというときにリクが書いたものではないのか。
だからこの『どこから話せばいいんだろう 待ちくたびれても 終わったって言わせはしないから』というのは、実行前にシュヴィがいなくなってからの話を『どこから話せばいいんだろう』
そして『待ちくたびれても 終わりなんて言わせないから』というのはリクは志半ばでシュヴィのところに行かない。
どれだけシュヴィを待たせても目的は達成してやるという意志ではないか?
そして続きの『書きなぐった無意識の衝動につれて 何もかも壊したら 不可能を始めればいいんだ』
ここで出てくる『不可能』というのは大戦の終結のことである。
そして『何もかも壊す』というのは星というよりも機凱種のことではないか?
何もかもにコロネや他の人との関係や、基地の中のものなどもあるのかな?と思ったがここで意味を取るとすると機凱種で間違いないと思う。
理由としてはその前に『書きなぐった無意識の衝動につれて』という部分の『無意識』という部分が、作戦を立案するにあたって機凱種の損失は必須。それを意識してしまってはいけない。ルールに違反するから。
だから『書きなぐった無意識』は大戦終結の作戦立案をアインツィヒと立てた時という意味であろう。
だからこの部分で、人間らしくシュヴィを思っているリクから、人の心に鍵を掛けて大戦を終結させに行く様子が描かれているのである。
There’s a reason that we came across in this world
There’s a reason that we caught the magnetic wave
傷つけ合う世界はどこへ
英語はさっぱりなので天下のgoogle大先生の翻訳にお願いしてみると
「私たちがこの世界で出会った理由があります」
「私たちが磁気波を捕らえた理由があります」
となっている。
ここから先、we=リク+シュヴィと考える。
一つ目の「私たちがこの世界で出会った理由があります」
この部分の理由というのは、リクがシュヴィにプロポーズした後に語られている部分であろう。
しかし、二つ目の「私たちが磁気波を捕らえた理由があります」
この部分、磁気波というものをとらえることをできるのは人間のリクでは不可能で、機凱種であるシュヴィ、つまりweというのは機凱種たちではないか?と最初は解釈していた。しかし、この部分だけwe=機凱種と解釈するより、通常通りリクがシュヴィに対して歌っていると考えた方が妥当であろうと思い、この部分もwe=リク+シュヴィと解釈する。
そのように解釈した場合難所となるのが『magnetic wave』翻訳によると『磁気波』という部分である。
これは『心の揺らぎ』を表しているのではないか?と考察した。
まず、シュヴィは機械であり、心が揺れ動くということはないはずだ。
しかし、リクはしっかりとシュヴィの心を感じていた(catchしていた)。だからその機械であるシュヴィの心の動きというものを『magnetic wave』と表したと考えられる。
英語はよく知らないのでwaveにどういう意味があるのか知らないが、波というより揺らぎと解釈していいだろう。
そしてここでは「私たちが捕らえた」といっているのでシュヴィも捕らえたという意味である。
シュヴィは機械であるから直接心を感じたというより機械的な揺らぎとして観測したという意味で『magnetic wave』であるということであろう。
次に現れる『傷つけあう世界はどこへ』
というフレーズはこんなに二人求めあい、心を感じあっている。そんな世界に傷つけあう世界はどこにあるのだ。という意味にとって問題はないと思う。
だから、さっきまではリクが大戦終結に行く前に歌っていた決意の部分そして今の部分はプロポーズしたときに感じていた部分ではないだろうか?
プロポーズした時だからこそ、この英文のように二人で心を感じあいっているのだろう。
So 愛のために泣けるのは
君がそこにいるから
君だけを呼び続けるから
愛のために歌うのは
そして共に生き抜く事
ずっと 君と
もうこの部分は言わずもがなリクが自分の気持ちを歌に乗せシュヴィに対して心の叫びを表しているところだ。 リクがシュヴィに対する愛に泣けるのは、シュヴィがそこにいるから。 シュヴィを呼び続けるから。
リクが愛のために歌うのは シュヴィと共に生き抜くこと。 ずっと、シュヴィとともに
ここの部分は先ほどのプロポーズの後の流れを継承していると思う。
だから、プロポーズを終えてまだシュヴィが生きているときに、シュヴィへの愛情を歌ったのだ。
そして共に生き抜くことずっと君とという部分はエルフとのゲームを終えた後にシュヴィとあと900年近く生き抜くという意志の表れであろう。
青色した空と波ひとつない鏡のような
海を見てた
どんな場所にいたって
どんな形になって
どんな時代にいたって
見つけだす
じゃあ、やりますか?
宙吊りにした運命に逆らって
『青色した空と波ひとつない鏡のような 海を見てた』
これはリクと空がリンクしているということを表しているように思える。
大戦時代、空は赤く青い空や海なんか存在していない。
だからこそ、ここは空視点とは言わないが、リクが大戦の中にこのようなものを見る機会があり、それは空とリンクしているためということでは?
具体的に考えると、リクは来世の姿を見ていたのではないか?
続く『どんな場所にいたって どんな形になって どんな時代にいたって 見つけだす』
というところから考えられることは
人間であるリクは寿命は機凱種遠く及ばない。
だから、リクは来世に対して、どんな場所にシュヴィがいたって、どんな形でシュヴィがいたって、どんな時代でシュヴィといたって見つけ出してやる。
という意志があったのであろう。
その後の歌詞の『じゃあ、やりますか? 宙吊りにした運命に逆らって』
これはさっきまで来世を夢見ていたリクが現実世界、つまり大戦世界に戻り、さぁ、やりますかということだろう。
宙吊りにした運命とは人間が負けること。滅びること。デタラメ種族に敗北すること。
それに逆らうということだ。
時系列で言うとさっきからの流れを継いでおりプロポーズ→エルフとの対戦の先で、シュヴィがリクに対して今日は休んでおいてくれと言って休ませた。
その時にみた夢の世界がこの前半部分で、後半部分がリクがさぁ、やるかと目覚めたところだ。
しかし、リクが目覚めた後のシュヴィは……
There’s a reason that we came across in this world
僕らは越えてゆく すべての憎しみを
ニセモノの正義など棄ててしまえ
さっきの歌詞からの続きで考えたらわかるであろう。ここでシュヴィが死んでしまったことにリクは気づいたのだ。
そしてリクは失意の中アインツィヒと出会い終結を決意する。
そこから先がこの歌詞だろう。
僕らが出会ったのは意味があるんだ。超えていくんだ。すべての憎しみを。
シュヴィを失ったリクが突き動かされるには十分な動機だ。
すべての憎しみ。強い種族に淘汰されていくことだ。
そして偽物の正義。神霊種が世界を統べる正義を棄ててしまえ!ということだ。
So 愛のために泣けるのは
君がそこにいるから
We will always be together
この部分はリクが『真典・星殺し』を手にして攻撃をする直前のところだと思う。
リクはシュヴィの形見である指輪をもって。シュヴィの同胞であり、心を同期させた機凱種と共闘し、ここまできた。
だからリクがシュヴィへの愛のために泣けるのは、シュヴィがそこにいる。指輪として、機凱種として。ということであろう。
英語部分の翻訳である『私たちはいつも一緒にいるよ』というのもリクが上の理由からそう思っているとともに、シュヴィも同期させ、指輪を残したことで一緒にいるといっているのだ。
なぜ、今までの歌詞とは異なりリクはシュヴィがいないのにこのようなことが言えるのか。
それはリクがこの時点では心に鍵をかけているのだ。自分の感情を押し殺しているのだ。
この部分が一番最初の心に鍵をかけて終結への作戦計画の後の話になっている。と考えられる。
愛の 愛のために進むのは
君とここにいるから
僕だけが君を守るから
愛のために願うのは
そして共に生き抜く事
ずっと
We’ll always be together
これはリクのもとに星杯が現れてからの話だ。
この部分も分解して考えると、まず『愛の 愛のために進むのは 君とここにいるから 僕だけが君を守るから』
リクのもとに現れた星杯に手を差し伸べていこうとするところだ。
シュヴィへの愛。その愛のために進み、君(シュヴィが遺した指輪)があり、この大戦を終結させてシュヴィを守ってやる。ということなのだ。
目の前に現れた星杯にこれであの残酷な大戦を終わることができる。シュヴィに顔を向けることが出来る。そう願って、満身創痍の中愛のために進んでいくリクを描いているのだ。
そして後半部分『愛のために願うのは そして共に生き抜く事 ずっと We’ll always be together』
ここで気づくであろう、愛のために進むから、愛のために願うに変わっているのだ。
つまり、リクが星杯を手にすることは無理だと悟った。
届かない中で願った。ゲームの神様へと。
それによりテトが顕在し、星杯を手にした。
それとともにリクはシュヴィとともに生きる抜くことを願った。
最後の『We’ll always be together』
これは二人で一人なら。という意味だ。
リクは願ったのだ。シュヴィとともに、二人で一人に……と。
音楽
主題歌:『THERE IS A REASON』
アーティスト:鈴木このみ
原作
小説『ノーゲーム・ノーライフ』(作者、イラスト:榎宮 祐、レーベル:MF文庫J)
・今回の映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』の原作は小説第6巻のストーリー
「ノーゲーム・ノーライフ ゲーマー兄弟がラジオをするそうです。」公式サイト
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今さらですけど、円盤買ったので。
There’s a reason that we came across in this world
There’s a reason that we caught the magnetic wave
出会ったの次にmagneticとあるなら、”惹かれ合った”とか”引寄せられた”の方が自然な気がします