大人気の鬼滅の刃の劇場版.
PG12作品に特典で塗り絵ってなんでだ?幼児向けアニメを見に行ったのか?という疑問は心の奥底に潜ませ,
コロナのせいで(おかげで?)他作品の新作が全然ないからほぼ鬼滅しか上映しないというスタイルを実施し,売上記録で映画館の復活をアピールする目的がありありと感じるのも,映画館は復活して欲しいからまぁいいだろうと目をつぶりつつ,
世間って何か一つの方向しか見ないよなぁ.ミーハーはいいんだけど,本当にストーリー理解している人はいるのだろうか……という思いも気付かないこととして……
普通に鬼滅の刃は好きな作品だから,劇場版は嬉しい!ねずこ可愛いし!世間が騒いでいるのは無視して純粋に楽しもう!と月曜日に映画に行った.
ヴァイオレットは満席で劇場一体となった感動を得られたことがよかったが,鬼滅は左右空いてる方がゆったりと見れそうだったからねw
今回はその鬼滅の刃を世間が騒ぐ前,元号が変わる前のアニメ1話から追い続けた長男である私が見どころや注目ポイントを書くので,参考にどうぞ!!
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あらすじ
蝶屋敷での修行を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。
登場人物
Read moreスタッフ
原作 | 吾峠呼世晴 |
---|---|
監督 | 外崎春雄 |
キャラクターデザイン 総作画監督 |
松島晃 |
音楽 | 梶浦由記 椎名豪 |
主題歌 | LiSA |
アニメーション制作 | ufotable |
音楽・原作
主題歌:『炎』
アーティスト:LiSA
原作:『鬼滅の刃 7・8巻』
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見どころ・注目ポイント
ここからはネタバレも含まれるため注意.
今回の映画を観て,見どころだと思ったところを書く.
家族の形・関係性
やはり,この鬼滅の刃の1番のテーマは家族だ.
この物語の始まりが,鬼になった妹を人間に戻すため,様々な障害をその妹とともに鬼と戦う兄.という兄妹愛を起点としているところからも読み取れる.
1つの家族はこれまでのアニメでも出てきた炭治郎の家族.
夢の中では鬼のせいで死んでしまった弟や妹,母親との平和だった生活という幸せな家族の姿.一方で現実では家族はもういなくなってしまって妹は鬼となっている.
しかし,現実では炭治郎はねずこのことを思い,ねずこは炭治郎のことを思い,互いに互いを思う兄妹愛が素晴らしい.
この絆と,幸せな家族の思い出があったからこそ,炭治郎は血鬼術の夢から醒めることができ,鬼が見せてきた家族が自分を責める偽の夢も打ち破ることができたのだろう.
もう1つは煉獄さんの家族.
病で亡くなってしまった母親と,尊敬できる父親が戦意喪失し,まだ修行の身である弟.
頼れる兄貴!の姿をしているが,炭治郎の家とは違った家庭だ.
それでも,煉獄さんは,父親は自分に技を教えてくれたし母親の記憶もあるから弟の方が辛いんだ.と考え,最期まで母親の教えを守り抜く姿.
この考え方と,強いからこそ弱いものを守るという母親の教えがあったからこそ,理想の兄貴である煉獄さんとなって,最後までその煉獄さんであったのだろう.
このように,鬼滅のテーマとして家族は重要なキーワードだ.
鬼も人間時代があり,人間時代には大切な家族がいた鬼もいる.
このように,それぞれのキャラの背景がしっかりしていることが鬼滅の刃の魅力だと思っている.
なんかTVで騒いでて,みんな見えるし~レベルで見て,なんかよく分からないけど,みんないいって言ってるからいいんだろう!と思っている人はぜひ,このような各キャラの背景に注目してもう一度見てほしい.
世間のふわっとした意見に流されるのではなく,この記事で少しでも鬼滅の刃の本当の魅力に気付く人がいることを願って.
善逸の夢の中のねずこ
好きなキャラは人それぞれいると思うが,やはりねずこ人気は高い.かく言う私もねずこ推しだ.
今回の映画でも,一生懸命戦うねずこや,炭治郎が眠ってしまった時に自分の頭に炭治郎の手を置いたり寂しがったりする様子が本当に可愛い.ねずこかわいいよねずこ.
そんな中でも個人的にねずこの可愛さがより際立っていたのが善逸の夢の中のねずこ.
さすが善逸だぜ.我々の理想のねずこがそこにいた.
普段喋ることのできないねずこの姿しか見ていないからか,喋るねずこの姿を見ると心がときめいてしまうんだよなw
炭治郎を助けた伊之助
映画の中盤,無限列車の終盤で,炭治郎が何度も敵の血鬼術にかかり夢の世界に行き,夢の世界で自決し,現実に戻り,しかし一瞬でまた夢の世界に戻され……を繰り返しす中,夢と現実を混同して自決しようとした炭治郎を助けた伊之助のシーン.
かなり好き.伊之助って猪突猛進を体現しているが,こういうところで頼りになるんだよな.
「つまんない死に方するな」ってセリフがいいんだよな!
下限の壱を倒したあとに,炭治郎を刺した運転手のことに関して「あいつ死んでいいと思う!」っていう伊之助も素直で好きw
煉獄vsアカザ
この映画の一番の魅力は煉獄さんvsアカザだ.
主題歌の「炎」も煉獄さんの曲だし,序中盤の無限列車はそれぞれのキャラの頑張りがあったが,それはこれまでのアニメのストーリーでも描かれていたことであったし,むしろこれまでの方が柱がいない中で戦わないといけなかったため,炭治郎たちは戦いの中で成長してきた.
しかし,今回は煉獄さんがいたから那田蜘蛛山に比べれば結構簡単だったように思われ,漫画を読んでストーリーを知っていれば無限列車自体はまぁまぁなストーリーだった.
だが,その後の煉獄vsアカザはこれぞ劇場クオリティ.無限列車自体はアニメのクオリティより下がっていることはないが,元々アニメがクオリティ高い演出であったため,アニメのクオリティと変わることはないな…と思っていたが,煉獄vsアカザはさすがや.制作サイドも終盤の煉獄vsアカザに力を入れていたように思われる.
煉獄さんの技の一つ一つ,紡がれる想いの一つ一つ,最期まで立ち続ける煉獄さん.戦闘シーンは劇場でこそ映えるし,明るい空間で喋れて携帯触りながら見るテレビの画面ではなく,素晴らしい環境がセッティングされているからこそ得られる感動がある.
そして,煉獄さんを見てより成長する炭治郎たち.こうして人は成長していくのだ.
ただ,やはり19話には勝てない.一挙見した人は20話ですぐ鬼が生きてることが判明するが,リアタイ勢はあの一週間すごく盛り上がったからな.
19話という時間.兄と妹という関係性,炭治郎とねずこのこれまでの旅と様々な試練があって,ようやくねずこが喋った「爆血」のセリフとあの演出,特殊ED.
2019年のナンバー1アニメは?と聞かれたら彼方のアストラを挙げているが,2019年のナンバー1のアニメの話数は?と聞かれたら鬼滅の刃19話だ.「19話」という数字をしっかり覚えているくらい印象的だからな.
だから,今回初めてメインでかかわった煉獄さんから得られる感動は炭治郎にねずこ,そして父親の演舞が合わさってできた家族の絆から産まれた爆血とヒノカミ神楽には一歩及ばずか……
でも,煉獄さんの想いはしっかりと伝わるし,
ラスト,煉獄さんの死を伝えるために鎹鴉が飛び立つところで鎹鴉の眼から一筋の涙が出ているところ.
これが本当に素敵だ.煉獄さんの人となりが伝わるシーンだ.
煉獄さんは理想の兄貴で最高の兄貴だ.
アカザの言葉を借りることになるが,失いたくないキャラだった……でも,それが尊いのだ.
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