劇場版ソードアート・オンライン プログレッシブ第2弾の冥き夕闇のスケルツォがついに公開!
第1弾のアリアでは,アスナ視点かつ新キャラのミトが登場するとのことで,どうなのかなぁと最初思ってたけど,映画を見るとミトに激ハマりしてしまっていたw
今作はその続きだが,話は一気に5層攻略に飛んで,どんなストーリー展開になるのかと思いながら,公開前日のIMAX独占先行上映に突撃した.
今回は原作では大活躍だが,アニメでは3話で1回出てきた程度のアルゴも合流し,ミトの出演シーンも気になるし,ストーリーを知っていてもワクワクが止まらず,公開1週間前にプログレ小説を1巻~4巻と劇場版SAOPを観返したくらいだw
2層~4層にあった話を踏まえての解説や,原作との違い,見どころ・感想などを紹介する.
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劇場版第1弾の星なき夜のアリアについてはこちら!『【解説】劇場版ソードアート・オンライン ―プログレッシブ― 見どころ・感想.「ミトの存在と原作との相違点」』
SAO10周年イベント,SAOフルダイブの感想記事を公開しました!『【感想】SAOフルダイブまとめ「ミトの新設定と深まる25層の謎」』
「劇場版ソードアート・オンライン ―プログレッシブ―」公式サイト

・目次
1.あらすじ
2.登場人物
3.解説
3.1.第4層ボス戦
3.2.アスナのシバルリック・レイピア
3.3.モルテとキリト
3.4.アスナとアルゴの入浴するお風呂
3.5.第5層ボス戦
4.見どころ
4.1.キバオウ株の急騰
4.2.アスナとミトのデュエル
4.3.アスナとミトの物語の終わり
5.感想
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1.あらすじ
《これは、ゲームであっても遊びではない。》
世界初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン》がデスゲームと化し、
1万人のユーザーがゲームの世界に閉じ込められてから、既にひと月以上が過ぎていた。
鋼鉄の浮遊城《アインクラッド》第一層を攻略したアスナは、
キリトとコンビを組んだまま、最上階を目指し旅を続けていた。
女情報屋アルゴの協力も加わり、攻略は順調に進んでいるかのように見えたが……
攻略を先導するトッププレイヤー集団、《ALS》(アインクラッド解放隊)と《DKB》(ドラゴンナイツブリゲード)。
本来は共闘すべき2大ギルドの対立が勃発する。
その陰には、暗躍する謎の人物の姿が――。
死と隣合わせの危険な戦いのなか、《攻略》とはまた異なる《脅威》が、
アスナとキリトを巻き込んでいく――!
2.登場人物
アスナCV.戸松 遥
第一層以来、キリトとコンビを組んで《SAO》の攻略を続ける。
今ではゲームの世界にも慣れてきて、攻略集団の中でもトッププレイヤーとなっている。
キリトCV.松岡禎丞
アスナとともに《SAO》攻略に挑む。
凄腕の剣士である上に、元βテスターとしての豊富な知識と経験をもつが、それ故に一部のプレイヤーから疎まれてもいる。
ミトCV.水瀬いのり
キリトと同じく元βテスターで、巨大な大鎌を武器としている。
アスナとは同じ学校に通っていた友人で、《SAO》でも当初は2人でコンビを組んでいた。
アルゴCV.井澤詩織
キリトとアスナとは顔なじみのプレイヤーで、腕利きの情報屋。
頬にヒゲのようなメイクをしていることから《鼠のアルゴ》と呼ばれている。
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3.解説
原作と結構違うシーンや展開が多かったが,今回は主に4層ボス戦と5層ボス戦の登場キャラ・展開の違いについて解説する.
また,序盤のダンジョンで出てきたモルテと,お風呂シーンについて解説する.
3.1.第4層ボス戦
アバンが第4層ボス戦から始まり,キリト・アスナも最初からボス戦に参加して外でアルゴが待っていたが,原作ではボス部屋が水没する話はキリトとアスナが進行しているエルフクエストで得られた情報であり,キリトたちは後から参戦している.
また,キリトたちと共に,ダークエルフのキズメルとヨフィリス閣下+護衛2人の4人が共に参戦しているのだ.
ここで,エルフクエストとは第3層から第9層まで続くクエストであり,森エルフか黒エルフのどちらかの陣営について物語を進めていくものである.
キズメルはこのクエストの最初に森エルフとの戦いで普通は(βでは)死んでしまうのだが,アスナが頑張って森エルフを倒してしまったからアスナたちとパーティーを組んでクエストを進めたりしていたキャラである.
プログレはキズメル無しでは物語が成立しないが,1層から5層に一気に飛んで5層ではキズメルがあまり登場しないからどうなるんだろうなぁと思っていたが,描かれることはなかったようだ…まぁ,仕方ないw キズメルを描くと5層までで2クールのアニメが作れるしw
実は4層ボス戦はダークエルフの助太刀があってかなり簡単にクリアできてしまったボス戦であったのだw(キリトが参戦してからのボス戦シーンはプログレ3巻p.365-367の2ページ+挿絵1ページw)
個人的に印象の薄いボスだったが,映像で見ると結構カッコイイデザインだったw
3.2.アスナのシバルリック・レイピア
星なき夜のアリアの1層ボス戦でアスナはミトからウインド・フルーレを貰って戦っていたが,4層ボス戦・5層ではシバルリック・レイピアを使用していた.
映画でもアスナがシバルリック・レイピアについて語ってるシーンがあったが,詳しくまとめる.
第3層でウインド・フルーレを使い続けるには性能的に難しいから武器を更新しなければならなくなったが,アスナにとってウインド・フルーレは大切なレイピアだから武器を更新したくなかった.
その時に,キリトから,武器を溶かしてインゴットにして,そのインゴット心材にして武器を作成することで,新しい剣の中でもウインド・フルーレが生きているという考えがあると教えられた.
そして,ウインド・フルーレを溶かした(アルゲンティウム・インゴット)を心材にして新たな武器を作成してできたものがシバルリック・レイピアである.
インゴットとは,アニメではキリトとリズがドラゴンの「んこ」をインゴットに剣を作っており,武器作成に必須のものだ.
第3層時点では武器作成ができるプレイヤーの鍛冶屋はほぼ存在しておらず,アスナとキリトは先に紹介したエルフクエストの進行で行けるエルフ村の鍛冶屋に頼んで武器を作成した.
このように,アスナにとってシバルリック・レイピアはミトとの想い出を受け継いだ大切な武器なのだ.
3.3.モルテとキリト
5層でアスナがシバルリック・レイピアを失ってしまった時に登場したジョーとモルテ.
ジョーは前作でも登場してボス戦後にキリトを煽っており,アインクラッド編の後にも「剣ないよぉ~」で有名なキャラだが,モルテは初めて出てきて戸惑っている人も多いだろう.
また,キリトとモルテの会話でデュエルPKとか言ってて因縁がありそうだし…
キリトとモルテはプログレ2巻p.269~p.319でエンカウントしており,この時に半減決着モードでデュエルを行っている.
このデュエルでは,SAO世界のPKに慣れたモルテにキリトは苦戦を強いられ,HPがイエローゾーン手前まで行ってしまう.ここで,カスリダメージでも食らえばイエローゾーンになりキリトは負けるのだが,モルテはそうせず大技でキリトを狙ってくる.
そう,モルテはデュエルのシステムを利用して,イエロー手前の状態から相手のHPを50%以上消し飛ばせるソードスキルを当ててキリトをPKしようとしたのだ.これがデュエルPKである.(キリトがレイピアを見た時に言ってたセリフがこれ)
キリトとモルテがデュエルをする原因となったのが,先ほど書いたエルフクエストをDKBとALSがそれぞれ森エルフと黒エルフ側で進めており,キバオウがジョーからボス戦にはエルフクエストを進める必要があると煽られてエルフクエストを急ピッチで進める過程でリンドらDKBと衝突させるためのキリトの足止めのためにモルテが仕掛けてきたものである.
スケルツォはPKやラフコフの話を知らなくても見れる作品となっているが,ラストシーンにはPoHも登場しており,アリシ編までキリト達を苦しめ続けたラフコフの活動が表に出つつあるストーリーでもある.
3.4.アスナとアルゴの入浴するお風呂
劇場版SAOといえばアスナの入浴シーン!今回はアスナのみならずアルゴの入浴シーンも堪能できるwww
ただ,これまでと違ってアスナのアスナがあまりアップで描かれていなかった……w
アスナたちが入っていた露天風呂はシヤーヤ村の大浴場であり,これはみんながアクセスできる場所にあるものではない.
シヤーヤ村はインスタンスマップ(クエストを進めているパーティーそれぞれだけしか入れない)であり,ダークエルフでクエストを進めている場合にしか入ることが出来ないものである.
つまり,このお風呂が出てきたことでエルフクエストは継続しているし,キズメルの存在も確定だ.
また,このお風呂シーンでアスナとアルゴはデュエルの真似事のチャンバラごっこをしていた.
アスナはデュエルに対して恐怖心を抱いており,5層に上がった時にキリトからデュエルのレクチャーを受けようとしたが上手くできなかったのだが,劇場版では割と普通にデュエルしてるし,最終的にはミトに吹っ掛けていたな…w
3.5.第5層ボス戦
原作と大きく異なっているのがこの第5層ボス戦.
劇場版では9人+ミトで最終的にボスを突破したが,原作では9人以外にALSからオコタン・DKBからハフナーが参加し,ネズハという投擲武器の円月輪(チャクラム)が参加していた.
オコタンやハフナーはそれぞれギルドメンバーの一員と思って貰えればOK(オコタンはリーテンが班長って言ってたキャラ)だが,ネズハについては解説が必要だろう.
プログレ1巻の後半部分,第2層の攻略で登場するキャラクターで,元々は鍛冶屋をやっており,PoHの入れ知恵で強化詐欺(トッププレイヤーの武器を強化するときにすり替えて盗んでいた)に手を染めていた.
ネズハはFNC(フルダイブ・不適合)で距離感を掴むことができないため剣を持って戦うことが上手くできず,鍛冶屋に転向していた.FNCはオーディナルスケールでエイジも症状があったものだ.
そんなネズハだが,詐欺がキリトたちにバレて,最終的にFNCでも戦える武器があるとキリトに言われて円月輪使いとなり,SAOでは唯一の遠距離攻撃のできるプレイヤーになった.
よって,原作では高さのあるゴーレムの紋章に攻撃を当てていたのがネズハであったのだが,劇場版ではミトの武器が鎖が伸びるらしくネズハの代わりに攻撃を行っていた.
また,ボス戦の中盤で階段がボスの顔に変わってアスナが食べられるシーンがあった.
この時,アスナはシヴァタを助けて食べられてしまったが,原作ではそのままシヴァタが食べられていた.そして,助けに入るのが恋人関係であるリーテンであったのだが,劇場版では満を持してミトの登場となった.
いやぁ.ここでミトの登場.ミトは自分を守って逃げてしまうって言うけど,1層ボス戦でもアスナ助けてるし,今回も助けに入っているし,アスナを死なせないためにめっちゃ頑張ってるよ……
すれ違ってちょっと距離感ができてしまっていたが,ようやく仲直りができたのかなぁって.
最後にギルドフラッグがドロップした人をキリトが探すシーン.映画でちょっとシリアスっぽい演出があったあとに特に何も思ってないミトがフラッグを出していたが,原作ではひと悶着あったシーンだったからあの演出になっていたのだろう.
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4.見どころ
今作スケルツォの厳選した見どころを3つ紹介!
劇場版SAOPでミトは外せないが,今作ではやっぱキバオウの存在やろ!
4.1.キバオウ株の急騰
スケルツォのキバオウめっちゃええ奴やん!!!「なんでや!」しか叫んでなかったし,アニメ版では74層のボス戦に無謀に戦力を向かわせて75層攻略時に1層のダンジョンで幹部を騙すキャラになってたけど,5層の時点では頼れるリーダーやってるやん……
カウントダウンイベントをALSが抜け駆けすることについての話し合いのシーンに,原作ではいなかったはずのキバオウがいて「なんでや!?」となったが,本心では抜け駆け作戦をしたくないからキリトに攻略させるように話を持っていって,「18時に出発しなきゃならんから忙しい」「リーテンはメンバーじゃないから好きにしていい」って言って出ていくのええ奴やん……食事代出してないけどwww
あの話し合いにキバオウが居て本当に大丈夫かよって思ったけど,昨今の米ドルみたいにチャートが青天井ww
5層ボス戦後も煽るジョーを黙らせるし横を通るときにお礼も言うし,キバオウはんこんないい奴なのに……攻略終盤はどうして…(25層が転機らしいけど)
4.2.アスナとミトのデュエル
劇場版SAOPはアスナ視点で物語が始まり,ミトという新キャラが登場し,物語が進行していた.
ミトに守られるだけのアスナが成長し,ミトと一緒に戦えるようになって,ミトと別れがあり,キリトと攻略を進め,強くなり,剣で語り合う2人.
ミトがアスナと現実世界でゲームをした時のことを思い出して,ミトはどんな強すぎるから友達が離れて行ってしまったが,SAOのアスナは対等に戦えて,ただ言葉を交わすだけでは分からないことがこのデュエルを通して2人は分かり合えたのかなぁって.
攻略集団でもトップレベルの実力となったアスナもミトの強さを再認識できたし,ミトもアスナは守られるだけのニュービーではないと知った.
引け目を感じていたミトもアスナに近づくことができて,離れてしまった2人の道が再び交わるキーポイントになった.
4.3.アスナとミトの物語の終わり
劇場版SAOPは2作を通してアスナとミトの物語を描き切った印象.
アルゴは6層以降も出てくるけど,5層のラストを見るとミトはここからメインで関わることは無さそうだなぁと.
SAO世界で自分の目指す道を見つけたアスナ.そんなアスナと6層以降も旅することもよかったが,ミトもミト自身の道を探しに……
デュエルと5層ボス戦でもう一度アスナとミトの道が交わるかと思ったが,ここから2人はそれぞれ別の場所に……
こう見ると,ミトこそが本当にソロプレイヤーなんだと思う.だからこそ自分はミトに感情移入をしてしまうのかも.
教室でも1人でいて,ゲームを基本1人でプレイして,本質的に1人で生きているから,ミトに共感するし頑張ってほしいと応援する.
ミトは防具屋を目指しているって言ってて,パンフでもそう書かれているが,ソロで戦える強さがあるのだからミトには戦い続けて欲しい.ただ,これはエゴの押し付けか…
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