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『夜のクラゲは泳げない』エンドカード・感想一覧

投稿日:2024年6月21日 更新日:

3期勢が乱立した春アニメの中で,新規勢ながら破竹の勢いを見せるヨルクラとガルクラ2作品.

ユーフォ3期・ヨルクラ・ガルクラと高クオリティのガールミーツガールアニメが供給過多となっており,百合好きとしては致死量だったこの3カ月.

そんな中でヨルクラが今週最終回を迎えるので,11話までを見返して,各話の感想を更新.
アニメ自体3回目だし,小説も2巻まで読んでいるから,思い出を振り返りながら,最終回への期待を高めつつ.

「夜のクラゲは泳げない」公式サイト

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第1話

感想

イラスト:はむねずこ

花音とまひるの出会い.JELEEの始まり.

普通が嫌だと思いながらも,自分では泳げないまひるの気持ちに凄く共感する.
何かになりたいという夢があるわけではなく,夢がある,何かになりたいという芯がある人になりたい.ずっと人生迷子の自分を表しているかのよう.

高校の友人たちの意見に流され,プカプカと泳ぐまひるが,花音という光にであって輝く物語が始まる.
9話や10話を見てからこの1話あたりをみると,量産型から脱却したいと思っていたまひるが絵を描くために動き出す言葉をくれたのが花音ちゃんなんだよな..この時点では欲しい言葉をくれたのが花音だった.

 

第2話

感想

イラスト:平山寛菜

JELEEにめいちゃんが参加.
清楚でおしとやか系のお嬢様なのかな?と思っていたら,特定して突撃するほどのオタクww

ののたん単推しであったが,最終的にはののたん箱推しへ.

オタクとしては,アイドル時代の清楚系からギャル・ヤンキーっぽくなった花音ちゃんは解釈違いになってしまうのは分かる.
でも,花音ちゃんは約束を覚えてくれていて,ピアノの演奏を聞きに来てくれて,曲を作ってほしいと.
見た目や立場が変わっても,中身は花音ちゃん.花音ちゃんのこういう性格好き.これは推せるの分かるw

 

第3話

感想

イラスト:かんざきひろ

キウイちゃん登場回.

根が引きこもりだから,最近はキウイちゃんのようなキャラに共感してしまって好きになる.

小学生まではヒーローだったけど,中学生になると周りが変わっていって,みんなの普通とズレて,居心地が悪くなっていく.
まひるのように周りに合わせられたら(まひるはそれで悩んでいたが),不登校にはなっていなかっただろうが,自分を持って変わらないだけで変な人扱いされるんだもんな……
興味がないようなことで話を合わせたり,意味が分からないルールの中に組み込まれることができないんだよ..
なんだかんだ言ってその中に入れる人と,キウイちゃんのように自分を変えることができない人の間には大きな差がある.
自分は高校まではギリギリ生きていけてたが(オタクが受け入れられる土壌があったからだろうが),それ以降がキウイちゃんタイプで,社会ではこういうルールだから,18歳になったらこうで,20歳ならこうで,22歳・24歳ならこうで……みたいなのに自分を合わせることが出来なくなって今に至るからこそ,共感の嵐.

まひるがキウイちゃんのことを知ったあとに,キウイちゃんと通話してても適当に返事をするのは,クラゲのように流されているからなんだろうな…
でも,そんなまひるがヒーローで太陽だったキウイちゃんを連れ出すために,花音ちゃんたち光を浴びて踊りに挑戦して光ってみせた.
序盤3話でのまひるの成長も見れて,好きな回.

あと,こういう男の子っぽいキャラのCV.富田美憂からしか摂取できない栄養素があると思います.

キウイちゃんが参加してJELEE完全体に.
めい→花音→まひる→キウイと,みんな推しがいるグループw

 

第4話

感想

イラスト:なもり

JELEEは不登校2人と普通に学校行っている2人…バランスがいい?グループやw
どこかのトゲトゲは高校中退が量産されてるからなぁ…ww

これまでみんなを引っ張っていく花音ちゃんのサンドーへの対抗心や悩み…
キウイちゃんが寂しい人はミニライブ会場のようなところに行かないというセリフ.関わっている時間は短いはずなのに性質が似ているからか,花音ちゃんの理解者感あっていいよね.

まひる,気になる人がいるってどういうことですか!!ねぇ!!!
男なのか,それとも花音ちゃんのことなのか……
まぁ,小説読んでたら,まひるは自分のことをJELEEの人間関係円滑担当大臣とか自称してるし,盛り上がりそうなことを適当に言ってる感はあるけど…w
まひるってJELEEは自分以外変な人たちと思い込んでる節があるw

 

第5話

感想

イラスト:フライ

9話の展開知ってから5話を見ると,ここのまひるは自分がJELEEの中で普通だということを悩んでて,花音ちゃん・JELEEから絵を描く理由を得て絵が上手くなりたいと思っていたから,
花音ちゃんの言葉やJELEEのみんなに影響されて前に進もう・輝けるようになろうと動けた.
9話の時には絵画教室にも通って,上手くなっていたことを認められたい,見つけて欲しいと思っていたから,全肯定の花音ちゃんでは足りなかった..
再生数が伸びて受かれるところや,その後の悩みなど,花音ちゃんも言っているけどまひるの面倒くささが見返すたびに感じられる5話になっている.

ヨルクラはサンシャイン水族館だが,まさかここでもチンアナゴが登場!
リコリコから始まり,百合アニメにはチンアナゴが必要ですww

ラストのキスシーン!!
花音ちゃん!!どういう意味なんですか!!!
初めて5話見た時からずっとここで発狂してるw

 

第6話

感想

イラスト:朱里

ババロリポップ回

JELEEとの因果が深いみー子.永遠の17歳が嘘なのは分かってたけど,31歳は衝撃だし,バツイチ子持ち……w
ネタキャラっぽく描かれているけど,18歳からアイドルやってて,14年目で小学5年生の娘がいるってことはアイドル3年目の20歳の時にアリエルを産んでるんだよな.
つまり,アイドル1,2年目で出会った人との子供で,3年目の時にはほぼ活動出来ていないということだし,元々がグループなのかソロなのかは分からないが,結構闇が深い過去が想像できる.

また,みんなで集まる時もキウイちゃんがリモートで参加するシーンが多いのも個人的に好きなポイント.
こういうのってみんなでリアルで集まること多いはずなのに,キウイちゃんを尊重してリモートでもみんな受け入れてくれているのがJELEEのいいところ.
こんな仲間が欲しい.

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第7話

感想

イラスト:Tiv

バイク回.
3年生になって進路を考えるみんなと,悩む花音ちゃん.
今回は一本橋を通して心情が描かれていた.
花音ちゃんは突っ走るのは得意だけど,低速で安定して進むのが苦手.一本橋をクリアするためには目の前だけ見ずに,ちゃんと真っ直ぐ進むところを見る.
バイク人口も減ってるし,女性ライダーも少ないから,普通から外れた花音ちゃんやキウイのようなキャラと合わせるにはいいメタファーだったように思える.

また,花音ちゃんとキウイちゃんを絡ませるのいいよな.
キウイちゃんが学校に書類を取りに行くときに制服着てて,その説明をしようとしたけど眠る花音ちゃんとか,程よい距離感で,そういう自由さが欲しい.

この回を見て,すぐにお台場にバイクで聖地巡礼をしに行った.
ただ,その時には後ろにまひるは乗ってくれずに1人で……
お台場で夕日を1人で眺めていたが,周りには女子高生が写真撮ってて,なんでこんな陽キャ達がいるんだよ.今週はヨルクラ7話が放送したからオタクがいるべき場所だろ!って思いながらいたけど,1分くらい眺めてふと冷静になってみたら,あ,JELEEのみんなも女子高生だし異分子なの自分だった……と気付いてしまった…w

最後は1年以内の2人乗りで警察に捕まってるシーンがあって,炎上回避.
スーパーカブの件もあったし,いい感じの落としどころw
個人的にはアニメだしどうでもいいと思う人だけど,最近はうるさいし,炎上を扱ってる作品としては,このあたりの落としどころがちょうどいいだろうw

第8話

感想

イラスト:藤居にこ

JELEEの初ライブ.
花音ちゃんの過去バレしてしまったが,結果的にライブは成功してよかった.
こういう炎上とか,みんなが一方向に流されている濁流のようなSNSが苦手で,数年前からTwitterは呟くだけにしたし,ここ1年はTwitter引退したからなぁ……

合宿にキウイちゃんもリモートで参加できるようにしようと案を出したり,花音ちゃんの過去バレもどうにかして解決しようとみんなで動いたり,JELEEの4人だからこそできることが増えてきた気がする.

まひるよ,ラブホテルに行った経験は本当にないんだよね??君は気になる人がいるって言った前科があるんだぞ..
まぁ,ラジオでもそんな設定は聞いてないって言ってたから,まひるの性格悪いところがちょっと出ただけと信じよう.うんw

さぁ,次回は9話……過去バレも乗り越えたJELEEなら……と思っていたが,9話の展開を知ってからこの8話までを見返すと,花音ちゃん……まひる……
せっかくヨル呼びからまひる呼びになったのに……

第9話

感想

イラスト:けろりら

さぁ,ついにこの9話.
ラストのまひるの顔と,EDの1-8話の花音ちゃんとまひるのこの1年のダイジェストを見てるともう……何度見ても辛い...嬉しそうに「ヨル」と呼ぶ声が……

1年前は絵を見つけてくれて,好きだと言ってくれるその言葉がまひるには必要だったけど,絵の練習もしている今は,絵を全肯定してくれるだけでなく,努力・成長を認め理解してくれる母親か……
でもそれって,花音ちゃん・JELEEという海流に流されているところから,母親の海流に映っただけで,自分では泳げてないんだよな……

花音ちゃんのJELEEがなかったらまひるは輝けなかったは言い過ぎたとしても,1年以上一緒にやってきて,大晦日に大作を出す約束を先にしているのに,それを蹴って母親の所にいくまひるよ……それはダメだって…
1年間の2人の関係性があっても自分を捨てた母親のところにまひるは行ってしまって,JELEEの活動でも母親が見つけたのはまひるだったと……
まひるも花音ちゃんと同じグループだから声をかけたのかと聞いた時に,ののかのことは関係ないって言った母親を見て違和感は無かったのだろうか…自分の娘のことを芸名でしか読んでないって

JELEEにはヨルの絵が必要だけど,サンドーにはヨルの絵じゃなくても大丈夫なんや……
母親のために歌って,多分その欲求が解消されつつあったから歌うこと・歌詞に迷っているところにまひるのために歌って,そうやって歌ってきた花音ちゃんからみんな離れていく……花音ちゃん視点で見ているからこそこの9話辛すぎる...
大好きなまひるを,自分のことを捨てた母親にNTRされる百合アニメ……

4月の頃はヨルクラが光属性で,ガルクラが闇属性かと思っていたけど,この9話付近はユーフォ3期9話の関西オーディション結果もあって,ガルクラの仁菜は噛みついて中指を立てるだけの癒しだと気付いた.

ガルクラは桃香さんは曲をちゃんとダイダスに渡しているけど,ヨルクラは花音ちゃんが作詞した曲をサンドーにそのまま取られっぱなしだからなぁ……ヨルとの繋がりの曲でもあるのに..

暴力事件の真相もここで判明したが,それをJELEEのみんなに伝えてないのも花音ちゃんっぽい.そんな花音ちゃんが幸せになれる未来を…どうか…

第10話

感想

イラスト:しろまんた

JELEE解散の危機だったが,めいの大活躍によってどうにか継続.
リアタイ時,この9話~10話の間のJELEEのツイートがノクスと木村ちゃんだけになってて辛かった……

こういう時に強いのはやはりオタクの行動力.
上手い歌で感動することは多いけど,こういう魂の叫びだからこそ感動するのもいいよね.

元々はサンドーのののたん単推しだったのが,ののたん箱推しになって,今は推しではなく,JELEEで一緒に活動する友達として家に行ったり,ののたん(山ノ内花音)に対して叫びを届けられるようになった.
母親のため,まひるのため…と歌っていた花音だが,これでもう一度立ち上がってくれて本当に良かった.

生配信でののたんを連呼してるのは,ギリセーフ?ただ,「めい」や「キウイ」の名前を言ったタイミング声は入ってないのかな…?

第11話

感想

イラスト:face oka

キウイちゃん本当にカッコイイ.ヒーローだ.

自分は変わってない,普通のつもりなのに,どんどん成長して,周りからズレていく.その感覚,すごく分かる.
不登校は制服を見ると萎縮するというのも分かる.今,スーツを着ている若いサラリーマンを見ると萎縮してしまう…怖い……

でも,だからこそ,自分の居場所を井分で創り出して,そこで生きようとするキウイちゃん本当にかっこいいし,尊敬する.

最後のまひるの幼馴染の女の子と男の子がいるって表現いいよな.
多様性の時代とか,男の子になりたいのか?とか言われてたけど,キウイちゃんってそういうのではないのかな?と思っている.
少年っぽいものが好きで,そういうものを着て自己表現したいだけで,男の子になりたいわけではない気がする.
小学生の頃好きだったものがずっと好きで,ヒーロー願望がある女の子という印象.
だから身長が低くて,胸が大きくなった今の自分の姿に違和感を持っているんだと思う.

でも,そんな自分をまた好きになるために,自分が好きなものを好きと言える場所を創り出した.
そんなキウイちゃんだから,ヨルクラのキャラの中で好きになったのかなぁと.

次回,ついに最終回.
予告などを見るとJELEEとサンドーが一緒にライブをするのは確定のようだ.
この3カ月間を楽しませてもらったヨルクラ,どんな結末を迎えるか楽しみだ.

第12話

 

感想

ヨルクラ最終回をリアタイ.

この最終回を見て,ヨルクラの根幹にあったのは,花音ちゃんの母親からの卒業だったんだろうな.
母親のために歌っていたが,見ろバカの件があった時に母親は自分のことを守ってくれなくて,そんな母親の名前を捨てて父親の名前の山之内花音を名乗って,JELEEとして歌を届けていた.
でもJELEEから見出されたのはまひるで,最終回のライブ直前ではまひると母親が対等に喋っているシーンがで気後れしてしまっていた.
だからこそ,早川花音の名前がクレジットされたところで涙を流して,5万人同接で親孝行ができて喜んでいた.
そんな花音ちゃんが卒業式では母親の車には乗らずに1人でJELEEたちの元へと向かい,母親からの卒業もしたと.

まひるが輝きたい物語だと思っていたから,花音ちゃんの母親からの卒業が大元にあったのは少し勘違いしていた.
まひるはクラゲだから,輝ける人(それが花音ちゃんでも,母親でも)といれば輝けるし,大きな流れにのればそれに乗って流れていける存在なんだなと.
最終回Aパートでまひると花音ちゃんの絡みが何かあるのかと思っていたけど,キーポイントとなったのが見ろバカだったとは.
9話でまひるがJELEEから離れて,サンドーに行ったのはまだちょっと昇華しきれてない点.
花音ちゃんが母親に対して歌を届ける活動がJELEEだったように,まひるは途中から絵が上手くなりたいと言っていたから,自分の絵が上手くなるためにはサンドーの依頼を受けることが有意義で,自分の絵に対する気持ちを見つけてくれたJELEEに恩返しとしてコラボライブの提案をしたということだろうか…?
このあたりは小説3巻が出たら深堀してみたい.

やっぱキウイちゃん好きだ.
卒業式に出ずに配信をして,その時間帯に集まる人たち向けの言葉をくれる.
普通になれない我々の救い.我々のヒーローだ.
最後,せっかくオフで会おうと言ったのに,整形のダウンタイム中で断られるキウイちゃん…w

最後にめいちゃん.
4人の中ではネタキャラ感あるけど,重要な局面では存在感があったなと.今回のコラボライブもめいの歌がバズったことによるものだったし.
アリエルちゃんと一緒に32歳アイドルのライブで騒いでたシーンは根っこがオタクなんだなぁとw

ちょっと今から渋谷の夜に繰り出したい気分w(飲んでしまってるから運転できないけど……w)
認められたい,何者かになりたい,好きなものを好きでいたい,普通になれない自分の居場所がほしい.
SNSやネットが発達したからこそ,より強くこんな悩みが増えていると思う.
そう悩む自分に3カ月間寄り添ってくれる作品だった.

 

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