前作の第1弾劇場版SAOPのBD特典小説に続き,今作の劇場版ソードアート・オンライン プログレッシブ 冥き夕闇のスケルツォのBD特典にもミト視点の特典小説が封入されていた.
内容としては,前作の劇場版直後(=第1層ボス戦後)の第2層解放直後の話.
ミト視点の物語をまた読みたいと思ってたから,ここでまた読めてうれしい!
そんなミト視点のキュアラブル・ペインを読んだ感想を書き連ねる.
映画本編の感想は『【解説】劇場版SAO プログレッシブ 冥き夕闇のスケルツォ 見どころ・感想.「アスナとミトの物語の完結」』に書いてあります.
「劇場版ソードアート・オンライン ―プログレッシブ―」公式サイト
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1.あらすじ
2022年12月4日。《ソードアート・オンライン》正式サービス開始から一カ月を経て、ついに第一層の攻略が完了した。
プレイヤーたちがその朗報に沸き立つ中、しかしミトは攻略の最前線から去る決意を固めていた。
ひとりさまよう彼女に手を差し伸べたのは、数日前に生死を共にした二人のプレイヤー――アシュレイとユナだった。
これは、《アインクラッド》で生きる目的を失ったひとりの少女が立ち上がるまでの、知られざる物語。
『冥き夕闇のスケルツォ』へと繋がるミッシングリンクを、今ここに紐解く。
2.ユナとアシュレイ
前回の特典小説に引き続き,ユナとアシュレイが今作も登場した.
ユナとミトが絡む話を見て毎回思うのが,ユナが死んだ時のミトの精神状態と,オーディナルスケールの時ユナが歌っているのを見てミトはどう思ったんだろうな.
一応,ユナはアインクラッドでは知る人ぞ知る歌姫みたいな立ち位置で,AIユナとアインクラッドのユナを繋げる人は全然いなかったはずだが,アシュレイやミトはバリバリ関わっていたんだし……
あと,ミトの精神状態でユナの死を聞いた時の反応が気になる……エイジ程ではないとしても,かなり憔悴していたのではないだろうか……アシュレイとミトで1層の出会いのバーに行って,ギムレットを頼んでそう……
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3.ミトとアスナの最後の冒険
スケルツォでは第5層ボス戦でミトも参戦し,みんなでボス戦に挑んでいた.
また,5層ボス戦前はミトとアスナでデュエルもしていた.
しかし,ミトとアスナが2人でモンスターと戦っていたのは,1層のネペント戦以降なかった.
映画でデュエル前に1層ボス戦以来だとアスナは言っていたし(そうなると,今回の特典小説がif感あるけど…w),2層以降はアスナとキリトがセットだったのはアルゴの序盤の発言からも原作と変わらずと考えてよさそうだし.
そうなると,SAOサービス開始してネペント戦まで2人一緒に戦ってきたミトとアスナが,最後に肩を並べて戦ったのはこれが最後ということになる.
5層以降はミトは生産職にシフトして行くし(10周年イベントの朗読劇などからも),アスナはキリトと共に前線で戦いつつ,25層以降は血盟騎士団の副団長になるし,対等な立場で2人がモンスターに挑んだのが今回が最後ということになっていまうのだ……
1層で別れてしまって,もう死んだと思っていたアスナが生きていて,最後にこうやって一緒に戦って,強くなった姿を見てミトはどう思ったのか.
キリトはミトに対して,クラインを見捨てて先に進んでしまった自分とは違いアスナが戦えるようになるまで一緒にいたことに気後れをしているようだが,ミトはキリトに対してβテスターの時も負けて今回もアスナの横に立てないことに気後れをしてしまっているように思える.
アスナもミトのことはもう許しているんだし,この3人で冒険する話があってもいいのになぁと思う.
4.ミトの進む道
ミトはアスナとの最後の冒険を通して,「自分が戦うのではなく,戦う誰かのために,それが自分の進むべき道なのかもしれない」とアインクラッドでの身の振り方を見つけようとしていた.
ミトはこれまでも世話焼きで,ソロで強さを求めていくのではなく,ゲームを楽しんでほしいという気持ちでいたのは確かだし,SAOでもロールプレイングを楽しんでいた.
個人的には,そんなミトだからこそ,大ギルドではないけど,小規模ギルドや少人数パーティプレイで前線にいて欲しいなぁと思ってしまう...まぁ,死の危険があるゲームなんだけど……
あと,2層開通直後のこの冒険でミトとアスナは和解したように見えたが,5層ボス戦直前にはまた距離感離れててるし,フルダイブ朗読劇の25層での会話でも若干ギクシャクしてるし,ミトとアスナが完全に和解する話を永遠に待機し続ける.
キリトの誕生パーティーではミトは普通の状態だったから,どこかで和解シーンあるはず…?それとも,単純にアインクラッドから解放されたからだったか?
キュアラブル・ペイン……この物語を経て,徐々にミトの傷が癒されていくことを信じて…
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