サイコパスもついに10周年
3期でなぜか朱が捕まっていたり主人公変更だったが,今作の劇場版 サイコパス PSYCHO-PASS PROVIDENCEでは朱と絞噛がメインで出てくると喜んで劇場に突撃!
サイコパスの時系列や,今作で判明した朱が捕まっていた理由や感想(若干の考察?)などを殴り書きしてみたので,鑑賞後の脳内整理の参考に
「劇場版 サイコパス PSYCHO-PASS PROVIDENCE」公式サイト
・目次
1.あらすじ
2.PSYCO-PASSシリーズの時系列
3.3期の謎の解決
3.1.朱が捕まっていたことについて
3.2.慎導灼の父親の死の真相
4.見どころ
4.1.絞噛と絡む朱
4.2.今作のテーマ
5.感想
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1.あらすじ
人間のあらゆる心理状態を数値化し管理する巨大監視ネットワーク〈シビュラシステム〉が人々の治安を維持している近未来。
あらゆる心理傾向が全て記録・管理される中、個人の魂の判定基準となったこの計測値を人々は「サイコパス(PSYCHO-PASS)」の俗称で呼び習わした。
犯罪に関する数値〈犯罪係数〉を測定する銃〈ドミネーター〉を持つ刑事たちは、罪を犯す前の〈潜在犯〉を追う。
2012年にスタートしたオリジナルTVアニメーション作品『PSYCHO-PASS サイコパス』。10周年を迎えたシリーズ最新作であり集大成となる本作は、劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』と第三期TVシリーズ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』をつなぐエピソード。これまで〈語られなかった物語〉がつむがれる。
常守朱と狡噛慎也、慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフをつなぐミッシングリンク。変わりゆく時代の中で、人々が貫く正義とは――。
2.PSYCO-PASSシリーズの時系列
日時 | 作品 |
2112年 | PSYCHO-PASS SS 第2弾『First Guardian』 |
2112年-2113年 | PSYCHO-PASS サイコパス |
2114年 | PSYCHO-PASS サイコパス 2 |
2116年 | 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス |
2117年 | PSYCHO-PASS SS 第1弾『罪と罰』 |
2117年 | PSYCHO-PASS SS 第3弾『恩讐の彼方に__』 |
2118年 | 劇場版 サイコパス PSYCHO-PASS PROVIDENCE(本作) |
2120年 | PSYCHO-PASS サイコパス 3, PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR |
今作のPROVIDENCEは,SS3話と3期の間の物語になっており,
3期放送時に,なんで朱が捕まってんねん.なんか,知らん奴らが主人公やってんだけど……という謎を解決するための物語となっていた.
今作は3期を見ていない人もいるかもしれないが,3期は見ていなくてもそこまでは問題ない(キャラが分からないくらい)が,SSシリーズ,特に3話は確実に見ている必要がある.
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3.3期の謎の解決
劇場版第1段と,SSシリーズの後に3期が放送されたが,そこそこ時間が進んでて,気付いたら朱が捕まってて,主人公が変わってて,能力バトルみたいになってて,
なんだこれ,,,サイコパスの皮を被った外伝か?と思っていた.(今も思っているかも…w)
そんな唐突な3期だったが,2019年の放送から約3年半かかってようやく謎が解決したように思えた.
3.1.朱が捕まっていたことについて
何度も言っていることだが,3期ではなぜか朱が捕まっており,その説明が全くないまま主人公が変わって物語が進んでいた.
そんな朱が捕まるに至った理由が今作で描かれていた.
今作は法律を捨ててシビュラシステムに完全依存することの危険性を,対ピースブレイカーを通して描いていた.
サイコパスは槙島のような免罪体質を始め,常識で考えれば犯罪者だが,システムが犯罪者として認識しない,システムの穴が根底にある.
ピースブレイカーも脳のチップから身体を乗っ取ったり自分を客観視することで(?)システムを欺いていた.
そんなピースブレイカー掃討作戦の中で,雑賀先生が死んで,イグナトフ兄が死んで,慎導灼の父が死んで,法律で対処しようとするも絞噛はまたも人を殺すし……で朱は悩み続けていた.
いや,,,自分だったら色相濁りまくって潜在犯になりそうだが…w
最終的に,朱は式典で局長を銃撃し殺害するも,システムからは色相は問題なく,犯罪係数によっての逮捕ではなく,シビュラシステムの穴を一般人に知らしめて,現存する法律に則って捕まったということだった.
ここで,なぜ銃撃後に朱の色相がクリアだったかの謎がある.(雑誌とかすべて把握してないから,どこかで言及が合って見逃している…?)
個人的には,朱は自分の正義を貫いたということと,局長は別に人間ではなくてシステムだから,人を殺したという認識より目の前に機械を撃っただけで世界に疑問を投げかけただけだったから色相は特に問題なかったのかなぁと思っている.
こういう経緯があって朱が捕まったことがようやく分かったが,これならやはり今作PPPを先にやって,3期で朱・絞噛・システムをもっと掘り下げて欲しかったなぁという気持ちがある.
3.2.慎導灼の父親の死の真相
3期では慎導灼の父親がなぜか死んだことになっていたが,今作でようやく判明した.
まぁ,ピースブレイカーの責任を取って自殺ということだが,自殺する必要あったのか…?
いや,自殺しなかったら犯罪係数がおそらく300超えててシビュラから確定で殺されていたから,犯罪者として殺されずに,自ら命を絶ったということか.それがやってきたことへの敬意ということだろうか?
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4.見どころ
4.1.絞噛と絡む朱
サイコパス10周年で公開された今作の個人的な見どころを紹介.
やっぱ,サイコパスって朱と絞噛が出てきてこそだなって思った.
この2人がいるからこそサイコパスや.
それぞれ1人だけが出てくるもいいけど,やはり2人が絡んでこそ.
特に,朱は1期2期劇場版と通してかなり成長して,シビュラシステムのことについてもかなり知ってしまっている状態で,初期の初々しさがもうない状態だけど(今作でも序盤で官僚たちとやり合ってるし)
絞噛さんと話をするときの表情や態度が幼くなってて可愛いんだよなぁ……
やっぱこの2人の関係はこうでなくちゃ.
霜月のちょい生意気な後輩みたいなのもええけど,やっぱ絞噛と朱の2人の関係性を見れてこそだ.
4.2.今作のテーマ
免罪体質や,キメラなど,シビュラシステムの穴を描いていたサイコパスだったが,今回は人間の作った法律を無くしてシステムに権限を完全譲渡するか否かを描いていた.
システムは基本的には正しいが,やはり最後に引き金を引くのは人間であるべき.
シビュラシステムの欠陥はこれまで結構描かれてきたから,システムと朱の正義の対比が最後の局長を撃った様子に詰まっていた気がする.
あの時の霜月の顔が切ないんや…….
朱の覚悟・正義とシステム,どうか朱や絞噛視点で新たな物語を見てみたい.
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