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【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 渚カヲルは何者か.渚司令から考えられること

投稿日:2021年3月13日 更新日:

エヴァの男性キャラで一番人気は渚カヲルだろう.そして,一番謎が多いのも渚カヲルだ.

シンエヴァの最後で若干謎が解けそう…と思ったけど,加持さんとカヲル君の関係性が判明!(過去に実際行われた会話なのか,無関係な精神世界上の会話なのか分からないが)
そして,「渚司令」と加持さんが呼んでいる……
どういう意味なんだこれ……でも,渚カヲル司令ってなんかいいよなw

「エヴァンゲリオン,完全に理解した」と言って,エヴァの真相とシンエヴァの概要として,【シン・エヴァンゲリオン劇場版 エヴァの真相・考察・まとめ(ゲンドウの目的と人類の選択)】の記事を掲載して大反響を貰っているが,渚カヲルに関しては分からんと言って皆さんに丸投げしたw

おかげさまでカヲル君に関して皆さんから様々な意見が寄せられたので,今回はそれらをまとめる.

カヲル君は未だなお謎多き存在で,自分の中で明確な答えが得られていないため1つの結論を出すことはしないが,「渚司令」という言葉から考えられるカヲル君の存在に対する意見から,各々のカヲル君像を作る手掛かりになればと考えている.

※渚司令の意味がフィナーレ舞台挨拶で庵野監督から語られたらしく,そのことを4章に追記しました.

Keyword:渚カヲル,渚司令,加持リョウジ(父)

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」公式サイト

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1.準備

渚カヲルについての考察を行う前に,必要な前提知識についての確認を3つ.

 

1.1.カヲル君の目的

この目的とは,新劇場版でのカヲルの目的のことだ.

カヲル君は破のラストで「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」シンジの幸せを真の目的としている.
シンエヴァではシンジを幸せにすることで自分が幸せになることだと指摘されたが.

だから,ゲンドウがユイと会うことが目的のように,難しいことを考えず,シンジを幸せにするという単純な目的を持っているのだ.

 

1.2.渚カヲルと加持リョウジの会話場所

シンエヴァ終盤で加持さんが「渚司令」と発言し,「渚」の意味を語っていた場所は,ゲンドウがいつもいるNERVの司令室海洋生態系保存研究機構だ.

NERVの司令室は何度も出てくる場所だし,破の「大人になれ,シンジ」「何が大人か分かりません」がかなり印象的.このセリフもシンエヴァ最後の「大人になったな,シンジ」へと繋がるんだなぁ……

もう1つの海洋研究所も破で出てきた場所で,シンジたちが加持さんに連れてきてもらった場所.セカンドインパクト前の海を取り戻そうとしているところだ.「潮風ってなんだか生臭いにおいがしますね」とシンジが加持さんに言ったシーンがちょうど「渚」の意味を語った場所と一致している.
まぁ,海洋研究所はパチスロやってる人は何度も見たことある場所かw

 

1.3.「渚」の意味

「渚」の辞書的意味は海と陸の狭間で波打ち際という意味だ.
このことから,加持さんはカヲル君に対して,「第1使徒であり第13使徒となる,人類の狭間をつなぐあなたらしい名前だ」と語っている.

まさか,カヲル君の名前がこんな意味付けがされるとは……

ちなみに,「オワリ」をそれぞれ1文字ずつ後にずらすと「カヲル」となる.そして「シ者」→「渚」
アニメ版24話「最後のシ者」でカヲル君が登場し,「シ者オワリ」→「渚カヲル」という言葉遊びでもある.

 

2.「渚司令」から考えられること

皆さんから寄せられた意見を3つ紹介する.
これらの説はそれぞれが独立した説ではなく,互いに関わり合っていると思われる.

 

2.1.ニアサー後のゼーレ司令官説

アニメ版で描かれているが,加持さんはNERV職員と同時にゼーレがゲンドウを監視するために送り込んだ存在である.
破のラストで「ゼーレが黙っちゃいませんよ」とも言っており,加持さんがゼーレと関わりがあることは確定だ.
また,アニメ版で渚カヲルはゼーレがNERVに送り込んだ少年だ.新劇場版でも月面でゼーレメンバーと会話するシーンが描かれており,カヲル君がゼーレと関係があることも確定.
そして,Qでゼーレが14年間沈黙していたことが描かれていた.

これらの情報から,ニアサー後にゼーレの司令としての立ち位置になったと考えると,「渚司令」の意味がしっくりくるようになる.
カヲル君がゼーレの司令だから,ゼーレから送られたスパイである加持さんが自分の所属する組織の司令官に対して「渚司令」と言ったということ.

ニアサー以降はNERVとミサトさん達は対立.破の最後にあったQの予告で,ゲンドウと冬月が旅に出てるっぽいような場面があり(NERV本部から追い出されている?),その時であればNERVの司令室にゼーレの司令のカヲル君が座っていてもおかしくない.
この予告では「ついに集う運命を仕組まれた子供たち」のところで映るカヲル君の姿が司令官っぽいし,この部分の影で書かれている4人は綾波タイプ4人らしい.ゼーレの司令ならば綾波タイプ4人に司令として接することができるか.

カヲル君の真の目的はシンジを幸せにすることで,加持さんの目的であるセカンドインパクト前の生命が存在する地球を取り戻すことに対立する目的ではない.よって,カヲル君と加持さんの利害関係は一致しており,ニアサー以降に親交があった.
また,ヴィレ設立には様々な障害もあっただろうから,ゼーレの司令のカヲル君の手助けを受けていたのかもしれない.
これらの関わりから,ニアサーからサード発生して加持さんが死ぬまでの間に,カヲル君と加持さんが会話をするシーンがあって,そこで「渚司令」と呼ぶやり取りがあったのではないだろうかという説である.

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2.2.シンジの父親の役割を与えられた存在説

Qやシンエヴァで描かれていたカヲル君は以下のようなもの.

  • シンジとピアノの連弾
  • DATを修理
  • シンジとゲンドウの対話の場に出現
  • ラストシーンの駅でレイとカヲル君が一緒にいる

まず,Qでシンジとカヲル君がピアノの連弾をして,現実を受け入れられず孤独なシンジの心を開くシーン.
ゲンドウもピアノが好きと言っており,カヲル君とゲンドウの共通点.
この連弾は,言葉で語り合えない真の親子のゲンドウとシンジが,父親の役割を与えられた存在のカヲルとシンジがピアノを通して語り合うことで,シンジに親子の対話を実現したものではないかということ.
父親として,孤独なシンジを救うのがピアノの連弾だった.

DATはゲンドウから貰ったもので,いつもシンジが使ってるもの.ヘッドホンを付けることで外界から遮断されるとゲンドウも言っており,シンジにとっても嫌な外の世界から自分を守ってくれる存在だった.
しかし,このDATはQでは壊れてしまっていたが,カヲル君によって修理される.
これも,普通の父親と息子であれば,父親が修理してあげるものだ.それをカヲル君が修理したところからもカヲル君に父親の役割が与えられていると考えられる.

シンエヴァの終盤でシンジとゲンドウが対話した電車のシーン.ゲンドウがユイを見つけて降りた後に,そこにはカヲル君がいた.
この,父と息子の世界にカヲル君が存在する理由も,カヲル君に父親としての役割があったからではないだろうか.

最後に,駅でレイとカヲル君が一緒にいるところ.
レイがユイのクローンであり,ユイはシンジの母親だ.
シンジの母親と一緒にいられるのは父親のみ.
カヲル君にはシンジの父親としての役割があったから,実際の両親であるゲンドウとユイは出会うことができたように,最後はレイといたのではないだろうか.

これらのことと,シンジが「カヲル君は父さんに似てるんだね」のセリフから,カヲル君はシンジの父親としての役割を与えられた存在であるのだ.
本物の父ゲンドウはシンジと向き合わないことを選んだ.それが正しいことだと考えた.それに対するように,父親の役割を与えられた存在のカヲル君がシンジと向き合うことで幸せにしようとしていたという説である.

 

2.3.ゲンドウのクローン説

先ほどのカヲル君が父親の役割を与えられた存在の説を発展させたもの.

エヴァの世界にはクローンがたくさん出てくる.綾波レイは当然として,シンエヴァでは式波・アスカもクローンであることが判明した.シキナミタイプに関する考察は『【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 シキナミタイプと惣流・アスカ・ラングレーの繋がりは?』に書いてあります.
これらと同様に,綾波タイプ,式波タイプのように渚タイプがカヲル君で,ゲンドウのクローンであるのでは…?という説.

ラストシーンの駅でレイとカヲル君が一緒にしたところも,レイ=ユイカヲル=ゲンドウであればお似合いの2人だ.

アニメ版でカヲル君の魂はアダムだが,肉体はセカンド・インパクトの際にアダムにダイブされた人の遺伝情報を基に,アダムにより生み出された肉体と考えられている.
これがシンエヴァではゲンドウを元に肉体を作り出したのでは?

そして,ゲンドウのクローンであるカヲル君は,先ほど説明したようなシンジの父親の役割を果たしていたのではないだろうか.

また,ゲンドウクローンを前提にしたより深い考察として,初号機にはシンジではなくカヲル君が乗る予定だったのでは?という意見も寄せられた.
ユイのクローンのレイと,ゲンドウのクローンのカヲル君がそれぞれ零号機と初号機に乗って戦い,使徒を殲滅させ人類補完計画を目指そうとしていた.
しかし,事故でレイが怪我を負ってしまった.カヲル君もまだ月で目覚めていない状況で,第4使徒(新劇場版の番号)サキエルが襲来することが分かっていたため,初号機にシンクロできるシンジを仕方なく呼び出すしかなかった.ということだ.
ゲンドウはシンジを突き放していたし,もし最初から初号機に乗せるのならばレイと同じように使徒襲来する前から訓練させればいい.でもレイが使えなくなってカヲル君もまだ届いてない状態だから必要となってシンジを呼び出したのだ.そう考えると「また3番目とはね…」というカヲル君のセリフも納得いく気がする.

 

3.総括

まずは謝辞.皆さんの貴重なご意見ありがとうございます.

単純に精神世界で父親の役割がある・ゲンドウのクローンだから「碇司令」と同様に「渚司令」と呼んでたかもしれないが,「渚司令」と呼んでた理由として納得できるのはやはりゼーレの司令の立ち位置があったと考えた方がいいのかな?
実際にニアサーからサードまでに加持さんとカヲル君に関わりがあったと考えた方が個人的にはしっくりくる.

でも,カヲル君はそんな単純な存在ではないだろうから,カヲル君に父親としての役割が与えられていたのも正しいと考えている.
カヲル君は友人の立ち位置としてのシンジの理解者なのかなぁ~って今まで思っていたけど,シンエヴァを見た後だとゲンドウがしてくれない父親の役割がをカヲル君が果たしていたんだな…
ゲンドウのクローンかどうかまではなかなか難しいところ.ここはそれぞれ意見が分かれるか…?

よって,個人的な見解としては,ニアサー以降にカヲル君はゼーレの司令で加持さんと関わりがあった.
同時にカヲル君には父親の役割が与えられており,父親としてシンジを幸せにすることを目的としていた.と考えている.

最後の加持さんとカヲル君の会話は,父親同士の会話だったのかもしれない.

4.【追記】渚司令=NERVの司令と判明(フィナーレ舞台挨拶)

このことから,カヲル君はNERVの司令であったことが判明!!

ゼーレ司令説が近かったが,NERVだったのか…
破の後の予告でゲンドウと冬月が旅に出ているような映像があったのはやはりNERV本部から追い出されているで正しかったようだ.
ヴィレとNERVが戦ってたのは,ミサトさんたちヴィレは渚司令のネルフと戦ってたってことなのか?

フィナーレ舞台挨拶見に行けてないのが悔やまれる……

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執筆者:


  1. 中村 より:

    カヲル考察に際し、疑問点があります。まず、Q以降の予告についてですが、これらについては考察の材料にすべきではないと思います。
    その理由として新劇場版は、Q以降のストーリーが大幅に書き換えられており(原因は東日本大震災)、実際に使われたカットも一つとして無く、シン・エヴァも、Qが震災から公開まで急ピッチで制作された為、脚本が十分に練られておらず、こちらも本編と異なっています。
    次に、『ゲンドウクローン説』ですが、そもそもクローンは、遺伝子のコピーであるので、姿かたちがゲンドウと瓜二つでなければなりません(実際、綾波、式波の両シリーズ共にオリジナルと瓜二つ)が、ゲンドウの回想に出てくるヤングゲンドウは、カヲル程の美少年ではありません。では心のコピーかというと、ゲンドウが自分の殻に籠っているのに対し、カヲルは他者(シンジ、ゼーレ、加持、綾波しかいないが)に対し親しげあるいは対等に会話しています。シンジがカヲルに、父親に似ているというのは、もっとアバウトな意味合いか、演出上の都合(ラストのホームで3人が無口で顔も合わせないのは絵にならないがもう尺が的な)という、余り深く突っ込んではいけない事情もありそうな気がします(笑)。
    では『渚司令』とは何かについては(書けたら)別コメにします。

  2. 匿名 より:

    シン・エヴァのカヲル君については、ゲンドウの父性の象徴というのは納得です。
    その上でなぜシン・エヴァだけカヲル君に父性を感じるのかという点において、ゲンドウは自分とにた境遇の中でゲンドウがマトモな父親であった時にシンジがどう成長するのかを見たかったのではないでしょうか?
    ゲンドウはアヤナミ、シキナミタイプを始めとするクローンにそれぞれにシンジに象徴的な経験(黒レイの喪失などの経験)をさせるためのデータをインプットされていたのではないでしょうか?(アヤナミタイプのぽかぽかなど)
    その上でシンジが、アディショナルインパクトへの賛否を問いたかったのだと思います。
    そして、否定されることを望んでいたのだと思います。

    この考えは、ゲンドウがガイウスの槍が届いたタイミングで「このタイミングで、もう新たな槍が届くか、ユイと会えないままとは残念だな」と言う発言から、シンジにアディショナルインパクトを阻止されることを予見していたように見えるからです。
    細かい考察が不十分ですが、ゲンドウはシンジと親子関係になれる可能性を見出したかったのではないでしょうか?

  3. 匿名 より:

    何処か見た、渚司令=ユーロNERV司令説。加持さんもユーロNERV所属なので親密なのにも説得力がありそう。
    それを前提とした、ヴィレ=ユーロNERVが母体となった考察。NGH一番艦(AAAヴンダー)は本来種の保存を目的としていた。加持さんも海洋研究所で生態系の再生関係やスイカ栽培を行っていました。つまりユーロNERVはNGH型艦艇の製造(種の保存)を目的にしていたのではないか。加持さんが強奪した際に渚司令よりなんらかの助力があったのではないか。
    *ふと思いついた。ユーロ所属であるマリが大量の書籍を読了しているのは、知識の保存的な意味があったのではなかろうか?(生命と対をなす知恵な感じで、ユーロNERVは生命と知恵の保管が目的…?)
    あとQの頃からあった『ヴンダーは第三の使徒が材料説』がかなり有力になった気がします。第三使徒が封印されてたベタニアベースはユーロ所属ですし、8号機よりデカくて長い脊椎なんてそうそう無いでしょう?しかもそれが4隻分。

    • 匿名 より:

      トリニティの父と子と聖霊の、聖霊としての役割である方が、しっくりくるかもしれません。

  4. 匿名 より:

    カヲルとレイはゲンドウとユイだとしてもそれまでの渚カヲルと綾波レイの碇シンジへの好意がなかったものになるとは考えられないので兄妹説もあると思います。

  5. 匿名 より:

    カヲルとゲンドウじゃ見た目が違いすぎてクローン説は無理がある。

  6. 匿名 より:

    ゼーレは軍ではなく秘密組織であり、実行部隊が無いためNERVに人類補完計画を命令していたので、ゼーレの司令官と言うのは存在しないと思います。

  7. 大田 薫 より:

    個人的に僕が見た感想では

    カヲルくんは、神 ないし、
    それに準ずる人類存在の発生起源から関わる存在に作られた月の
    シナリオ監視者。
    イスカリオテのマリと同じようなもので、
    また、恐らく、月の棺の数からして,真空でしか死ねない条件からしても

    遥か太鼓からこのようなやり取りを何度か繰り返す、ガーディアンのような存在ではないかと思います。
    なので
    カヲル君がゲンドウがクローンである可能性より、

    むしろ、あるとすればですが、
    ゲンドウがカヲル君のクローンであり、その天才性、特異性により
    苦しんだのではないかなとかは思います。

    まぁ、単なる予想ですが

    それと恐らく、マリの存在は舞台装置として見るなら、

    碇シンジが恋するべきは、母親ではなく、
    (また、アスカも異なる、理由は・・・)

    主役として見る
     私達の代表という意味で彼は、
     真に大人になるべきだった。

    と思う所ですかね。

     マリならば、ユイのクローンでもなく、また、アニメのヒロインでもない

     アスカが何故怒ったか?

     そのプライド故に、最後まで,助けてくれてありがとうと言えなかったから。かも知れませんね

     ケンケン君に、逢え、そこを守るべき場所とした彼女には,
    本来なら、あそこで殺してくれなかったことに感謝するべき

     と言うのを、好きと言うより
    も、伝えられない。それが彼女のツンデレの代表存在としての格調

    故にか、そろそろ大人になることだよ人類の皆さん!!と言うのが
     大田 
    カヲルのメッセージなのでしょう

  8. にゃん より:

    カヲル君は、マイナス宇宙で贄となったゲンドウ君とユイさんの合体して転生(ループ)した姿なのでは?
    中性的な或いは両性的な雰囲気もありますし。
    ゲンドウ君とユイさんだけは2度と甦れないか、又は永遠にループしなければならないんだと思います。
    そしてそのような存在は始めから人間ではないでしょう。

  9. 中村 より:

    ゼーレについて、Qにてゲンドウらがゼーレの電源?を落とす際の台詞からその実体を垣間見る事ができます。
    以下ゲンドウの台詞より抜粋

    「あなた方も魂の形を変えたとはいえ 知恵の実を与えられた生命体だ
    悠久の時を生きることは出来ても 我々と同じく 訪れる死からは逃れられない
    死を背負った群れの進化を進めるためにあなた方は我々に文明を与えてくれた
    人類を代表し感謝します」

    この台詞よりゼーレは使徒でも人類でもない存在である(即ちTV/旧劇版とは設定が異なる)ことが分かります。
    (蛇足ですが上記とその形状から、モチーフは映画『2001年宇宙の旅』のモノリスではないかと想像出来ます)
    という事で、カヲルはゼーレにとってはその他の使徒と同じ、死海文書に示されている事象の一部に過ぎないので、(利用する事はあっても)ゼーレの上に立つことはおろか、一員になる事すらあり得ないと思います。

  10. 中村 より:

    そもそも『司令』とはそもそも何か、検索すると
    『軍隊・艦船などを指揮・監督すること。また、その人。』
    だそうです。なのでカヲルは何かの軍隊長もしくは艦長という事になります。
    ここに出て来る艦船はヴンダー(ミサト)、姉妹艦(アダムス)以外はリモート操作の無人艦なので、消去法でカヲルは軍隊長という事になります。新劇場版に出て来る軍隊は、国連軍、(日本以外を含む)ネルフとヴィレしかありません(ゼーレは別コメで除外、そもそも軍隊としての体をなしていない、クレイディトも組織ではあるが軍隊ではない)。
    ここで、カヲルの行動原理を考えると、『シンジを幸せにする』事が基本となるので、そこに直接関わらない日本以外のネルフと国連軍は消去出来ます。
    すると残りは日本のネルフ本部とヴィレの2つだけになり、ネルフ本部には一貫してゲンドウがいるので、唯一残されたヴィレの司令がカヲルという事になります。とはいえこの設定に関してはほぼ形骸化してしまっている感が否めない気がします(もしQで脚本の大幅変更が無く、破ラストのQ予告にあるような『4人のエヴァパイロットが集合してカヲルと対面』となれば、『渚司令』の意味合いもかなり変わっていたのかもしれないですが…)。

  11. 匿名 より:

    破でのゲンドウに対しててのお父さん発言。。クローンは無いにしても何かしらの関係はありそうですね。

  12. 匿名 より:

    唐突の渚司令に「???」となり、後で考察で補完しようと思いましたが
    やっぱり渚カヲルの存在含めて説明しきるのは難しい箇所のようですね。
    ラストの駅でのシーンを含めても。
      
    シンエヴァまとめの方も読ませてもらいました。まとまっていて色々と整理できました。

  13. アスカ大好き より:

    考察の中にカヲル君がゲンドウのクローン説がありましたが、実際にゼルエル戦のダミープラグで初号機を起動しようとするシーンで「私を拒絶するのかユイ(うろ覚え)」という表現がありました。
    旧劇のダミープラグにはKAWORU表記があったので、ダミープラグ=カヲル君=ゲンドウと、これは前述の仮説を裏付けるエビデンスになるのではないでしょうか?

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