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『きみの声をとどけたい』まとめ・感想

投稿日:2017年8月30日 更新日:

ノゲノラのような継続枠映画化を除き、TVアニメなしのアニメ映画系として今夏期待のアニメ映画であるきみの声をとどけたい。
もう一つ期待していた打ち上げ花火、どっから見ようかという感じの映画は……まぁ……【こちら】にまとめてあるので見ておいてほしい。
ちなみに【ノゲノラの感想はここだよ!】大絶賛だよ!

映画前期待値としては映画での予告編とあらすじしか見ていないため評価しづらいが、まぁまぁ楽しませてくれる作品ではないか?と思っている。
ただ、一つ不安なのは上映劇場と規模小さくありませんか?
TVでの告知も全然見ないし、映画見に行った時の予告編でその存在を知るということくらいしかないのかな?
みもりんはつぶやいていたけど。
以降は映画視聴後の感想などを述べていく。ネタバレ注意。

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あらすじ

「言葉にはね、タマシイが宿っているんだよ。
コトダマって言ってね――。」

海辺の町、日ノ坂町にクラス高校生の行合なぎさは、小さい頃に祖母から聞かされた”コトダマ”の話を今も信じていた。
願い続ければきっとかなう。悪いことばかり口にしていると、それが現実となって自分に帰ってきてしまう。それがコトダマなのだ。
なぎさには3人の幼馴染がいる。ラクロス部仲間のかえで、お菓子作りが得意な雫、そして今は別の高校に通う浜須賀家のお嬢様の夕。でも、かえでと夕は顔を合わせるといつも口論になってしまう、なぎさは、楓のことは好きだけれど、キツい言葉を使って功をンするかえでのことは苦手。それがストレスにもなっていた。
ある日、なぎさは使われていない喫茶店アクアマリンに入り込んでしまう。その一角にあったのはミニFMステーションの設備
出来心からDJの真似事をしてしまうなぎさ。ほんの遊び心だったが、偶然にもなぎさの”声”は放送されていたのだ。
その声を聴いていたひとりに矢沢紫音がいた。紫音は、母の看病のため日ノ坂町を訪れていたのだった。そして、なぎさはかえでと雫、紫音と一緒にミニFM・ラジオアクアマリンからの放送を本格的に始めることになった。8月に入り、ラジオ番組に詳しい中原あやめと、作曲ができる琵琶小路乙葉も加わりさらに、本格的になって行くラジオアクアマリン。ところがある日、アクアマリンが取り壊されてしまうことが明らかになる――。

登場人物

・行合なぎさ CV.片平美那

公立日ノ坂高校の学生。
祖母に教えてもらった”コトダマ”を信じている。
優しい性格だが、相手の気持ちに合わせ過ぎて疲れてしまうことも。
地元のお寺の鐘の中でいえない思いを吐き出すのがストレス解消法。

 

・龍ノ口かえで CV.田中有紀

なぎさの同級生。
スポーツが得意で次期ラクロス部部長候補。
はっきりした性格をしている。
浜須賀夕には対抗心もあり、性格も正反対のため彼女のことを嫌っている。
なぎさに誘われてラジオアクアマリンに参加する。

 

・土橋雫 CV.岩淵桃音

なぎさ、かえでの同級生でいつも一緒に行動している。
にこにこ笑顔で明るいが、ちょっと引っ込み思案なところも。
お菓子作りが大好きで、パティシエになるために将来はフランス留学したいと思っている。

 

・浜須賀夕 CV.飯野美紗子

地元の名門私立鶴ヶ丘女子学園に通うお嬢様。
次期ラクロス部部長候補で、生徒会副会長。
資産家の孫で文武両道の人気者。
そのため、小学校のころからかえでに目の敵にされるようになった。
そんな彼女にも悩みはあった…。

 

・中原あやめ CV.神戸光歩

ラジオ番組が大好きで、ラジオアクアマリンの放送を聞き、なぎさのもとにやってくる。
好きなことについてはテンション高く語るタイプ。
何も知らないなぎさたちに、ラジオ放送の実務について教えてくれる。

 

・琵琶小路乙葉 CV鈴木陽斗実.

あやめの友達で、湘南音楽学院に通っており、作曲が得意。
ラジオアクアマリンの陣グルを作ってもらうためにあやめが連れてきた。
おっとりとした優しい性格で、歌に不慣れななぎさたちをリードしてくれる。

 

・矢沢紫音 CV.三森すずこ

普段は他県で祖父母の家で暮らしている高校生。
4歳の時に母親が事故で昏睡状態になってしまい、日ノ坂町の病院に入院している。
高校生になり母がラジオアクアマリンでDJしていたことを知り、夏の間、母のためにラジオアクアマリンの放送を始める。

 

スタッフ

監督:伊藤尚往(代表作:など)
脚本:石川学(代表作:夜桜四重奏ハナノウタなど)
音楽:松田彬人(代表作:バカとテストと召喚獣、響け!ユーフォニアム、中二病でも恋がしたい!など)
アニメーション制作:マッドハウス(ノーゲーム・ノーライフなど)

 

音楽

主題歌:『キボウノカケラ』

アーティスト:NOW ON AIR

オリジナルサウンドトラック

 


 

「きみの声をとどけたい」公式サイト

「きみの声をとどけたい」公式Twitter

声優ユニット「NOW ON AIR」公式Twitter

「コトダマラジオ」公式サイト


作品の見どころ・まとめ

かえでと夕の関係

最初に一つ断っておく。
ここの内容は趣味です。完全に自分の趣味です。
まぁ、このサイトのコンセプト時代が趣味100%だし仕方ないね!

と、言い訳をしたところで今作の見どころ!
やっぱりかえでと夕の関係でしょう!

開始すぐのラクロスシーンからかえでが夕のことをかなりライバル視しており、話が進んでいくと過去からかえでは夕のことをライバル視していることがわかる。
そして夕にも悩みがあり、そんな悩みに直面しているときに喫茶店を訪れかえでと出会った時の雰囲気から夕もかえでを意識していることが見て取れる(その時はコンビニ建設の件も考えていただろうが)

そんな互いをライバル視している二人だが、夕の部活のメンバーがかえでのバイト先で夕の悪口を言っているところに遭遇すると、感情をあらわにしてその夕の部活のメンバーに問い詰めていた。

そして夕もかえでを意識していたことをなぎさに海で告白。
ラジオでかえでに対して宣戦布告をし、かえでもそれに応戦。

最後の神社のシーンでは二人で歌を歌う……

大雑把にこの映画内でかえでと夕の関係をまとめていったが、言いたいことはわかるよね?
これは百合でいいですよね!もう百合ってことにしますよ!個人的にはかえ夕です。かえ夕。
やっぱ金持ち受けじゃないとダメですね!ヒャッハー

この互いをライバル視しながらも、ほかの人が悪口を言っていたら怒るというのがいいと思います。
ライバル視してるからこそ相手のことはよりいっそうわかっている。
相手の努力も。
こういう関係って素晴らしいですよね。

だから見ていない人はこの二人を百合なのでは?とみてみることもお勧めの見方である。
また、見た人はストーリーを思い出してみて、あぁ、ここが百合要素なのね。と考えてみたり、それに注目しながらもう一度作品をみるのもいいだろう。

 

7人の考え方・性格

今作では、7人それぞれ考え方や性格が異なっており、その違いが行動の違いとなっている。

なぎさは言霊という存在を信じており、言葉にして発することによりそれが事実になると考えている。
そのためだろうか?感受性が豊かであり、相手のことでも自分のように悩み・涙を流すことがある。
そして、なぎさが神社の鐘を鳴らしてその中で叫ぶといった行為は言霊を信じているなぎさは内に秘めた想いを口に出すとそれが現実となってしまう。しかし、叫ばずにはいられないという気持ちから神社という場所で、鐘の音でかき消してくれれば大丈夫なのではないか?と葛藤の末たどり着いた方法なのではないだろうか?

かえでは言霊という存在を信じていない。
そして悩むより思ったことはその通りに行動しなければ気が済まないという性格である。
それは先ほども述べたようにバイトで夕の部活のメンバーが来た時の様子からわかる。

雫は引っ込み思案で人前に出ることは苦手であるが、料理をしたりすることは好きである。
そしてかえでからも評されている通り、自分の決めたことにはなんとしても実現させよう!という固い意志の持ち主でもある。
だから、歌を歌うことになったところでは引っ込み思案を発動しながらも喫茶店ではコーヒーを入れてみんなをもてなすという行動に雫の考え方が表れているんだろうなと感じた。

夕は才色兼備といった印象を受けるが、それは有名人の娘である自分は周りから自分の家の評価を落としてはいけない。求められる存在でなければならない。という柵の中努力をしているのである。
だから自分が他人の評価に見合うように努力しているのだから、周りのみんなも評価に見合う努力をしろ。考えてしまっているところがあるということだろう。
まぁ、夕が努力していないとは言わないが。初期値が違う。
一般人がスタート地点で1だとすると、夕は100くらいある。だから同じ努力をしても、一般人が2にしたところで夕は200にすることが出来る。
だから、どれだけ努力をしても生まれで人生が決まってしまうというのはこういうところにあるのだろう。

次はあやめ。
印象としては最初は主人公たちを邪魔する邪魔キャラなのかな?と思ったが、最終的にはなくてはならない存在でもあった。
性格としては、好きなものに対してはまっすぐなタイプ。
だから、直進しすぎて周りが見えていないタイプともいえる。
一つ疑問が残ったキャラで、乙葉とはどのような関係なのだろうか?どっちも17歳ということに驚いたw
これは、おとあやの百合妄想してOK?

乙葉はおっとりしており、お姉さんキャラという印象を受けた(というか、大学生だと思っていた。17歳だったとは)
音楽家であるため(偏見かもしれないが)、感性で生きている。
だから、なぎさの言う言霊と同様に、音というものにそういった性質を感じている。
だからなぎさの言霊に関しても唯一理解を示してくれる存在。

最後は紫音について。
紫音は母親が昏睡状態であるということで心を閉ざしてしまっているという印象を受けた。
そして、母親に目を離してほしいという気持ちと、12年間も目覚めなかったのだからもう無理なのではないだろうかという気持ちと、期待と諦めの板挟みで苦しんでいる。
なぎさたちに徐々に心を開いていく様子が作中でも繊細に描かれており、それは見どころである。
一つ疑問があったのが、なぜ取り壊しになっていることをなぎさたちに知らせなかったのだろうか?
その部分が推測することが出来なかった。
アクアマリンでラジオをすることまでは許せるが、それ以上自分の問題に踏み込んでほしくないといったことだろうか?

このように、7人それぞれ考え方や性格が違い、それを繊細に描いている作品となっている。
だから、その部分に注目してみることがおススメである。

作品設定の解説・紹介

 

言霊とは

まず、言霊の意味を確認すると、
言霊(ことだま)とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。言魂とも書く。清音の言霊(ことたま)は、森羅万象がそれによって成り立っているとされる五十音のコトタマの法則のこと。その法則についての学問を言霊学という。(wikiから)

言霊を扱う作品は珍しいものではなく、一般人にもその考え方は知られているので、突飛な発想が視聴者を置いていかず素直に受け入れられる題材となっている。

今作は、なぎさが祖母から聞かされていた言霊を信じており、言霊を見ることが出来る少女と描かれていた。
子供の頃から言葉に出したことがその通りになる。悪い言葉は自分に帰ってくるということを見える言霊を介して体験してきたなぎさは本当に素直な人間なのだろう。

最後に、地域のみんなの言霊が、紫音の母親を目覚めさせることになったのはひと夏の奇跡と言っていいはずだ。

そんなひと夏の奇跡を信じて自分も言葉に出そうではないか!『5000兆円欲しい!』

 

聖地

今作の聖地はみんな大好き湘南である。
湘南のあの、坂・江ノ電・海はアニメ映えするので様々なアニメで使われてきた。

公式サイトにその地図が乗っていたのにリンクを張っておく。【「きみの声をとどけたい」公式サイト・湘南マップ】

スラムダンクから始まり、TARITARI、ハナヤマタなど様々な聖地となっているのでアニメの聖地の中の聖地と言って過言ではないだろう。
一つの土地を訪れるだけで何作品の巡礼可能。最高すぎませんかね?湘南って。

 

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感想

作品の評価は4.0/5.0。
といったところか?
下手に奇をてらうことなく、普通にいい雰囲気でまとめてくれていたから、途中で視聴者が置いてけぼりになったり頭を悩ませたりすることなく見ることが出来た。
予測可能な展開だからつまらないということもなく、一貫してしっかりとした内容が存在し、作中に登場した伏線も回収してくれるものであった。

奇をてらうことが悪いことではないが、それは視聴者の予測を裏切って予想以上の超展開を見せてなお視聴者を置いてけぼりにしないということが重要なのである。そしてその裏切る部分は、今までのストーリーが突然変異してしまうという裏切りはしない方が個人的にいいと思っている。(たとえばそういった物語ではないのに主要キャラの死亡など。しかし、例えばまどマギのマミさんのような死はまどマギの世界観を理解させるために必要なものであるが……そこは作品ごとの性格によるので一概にこの基準でと自分の中で存在していないが)

素人による映画評はこのくらいにしておいて、作品の細部についての感想を述べていく。

細部は、これまでも述べてきた通り登場人物の性格や考え方。それに起因する行動が精密に描かれている描き方が好きだった。
特に、なぎさの行動やかえでと夕の関係は心地悪さを感じずに見ることが出来た。
このように、登場人物の心情描写がストレスなく感じれる作品は少ないと思うので、そういった日常の心理描写が好きな人はこの作品は見ても損はないだろう。

あと、取り壊しやコンビニ建設の描写にてちょっと感じることがあったのでここに。
ああいう取り壊しや、その土地に何かができるというときにはそれを仲介する仲介屋(ヤクザ)が絡んでいる場合も多い。
身近でもそういうことがあり、九州発最近店舗数を増やしてきた某ドラッグストアもそのヤクザと手を組み近隣住民には何の説明もなく勝手に建設を決定。
そして、衝突がある家と個別に対応すると言いながらそれを放置。
自治会長的な立ち位置の人とズブズブの関係になって進めていく。
といった状態である。
今回、この映画にて夕のおじいちゃんはかなり美化されて描かれていたが、このような現状を知ってしまっている今、土地を奪い取ってそれを売り払うという方法で金を荒稼ぎしているところに関してあまりいい印象を受けない。
工事を請け負うだけではなく、夕のおじいちゃんが喫茶店を買い取っていたというのだからその手腕はヤクザそのものか。
夕は頑張っているとは思う。だけど、映画に登場していたみんなと同じで、自分も色眼鏡をかけて祐を見てしまうだろう。

最後に、声優オーディションってのしていたんだな。全然知らなかった。
全くの新人5人がメインということであったが、オーディションを勝ち抜いて来た人たちであったので演技は悪目立ちしているということもなく心地よく作品に入ることが出来ていた。


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