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アリスとテレスのまぼろし工場 感想.「2時間とは思えない濃密な幻」

投稿日:2023年9月15日 更新日:

※ネタバレ有り

さよならの朝に約束の花をかざろうに続く岡田麿里監督作品の2作目,アリスとテレスのまぼろし工場が公開.
あの花で青春を過ごしてきたから,今回はどんな作品なのかな?と事前情報ほぼ無しで劇場に突撃したら,2時間の映画とは思えない情報量の嵐で終始圧倒される作品だった.

解釈が間違えているところもあるかもしれないが,今作を観た感想を少し考察を入れて書き連ねる.

「アリスとテレスのまぼろし工場」公式サイト

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1.あらすじ

菊入正宗14歳。彼は仲間達と、その日もいつものように過ごしていた。
すると窓から見える製鉄所が突然爆発し、空にひび割れができ、しばらくすると何事もなかったように元に戻った。
しかし、元通りではなかった。この町から外に出る道は全て塞がれ、さらに時までも止まり、永遠の冬に閉じ込められてしまったのだった。

町の住人たちは、「このまま何も変えなければいつか元に戻れる」と信じ、今の自分を忘れないように〈自分確認票〉の提出を義務とする。
そこには、住所、氏名、年齢だけでなく、髪型、趣味、好きな人、嫌いな人までもが明記されていた。

正宗は、将来の夢も捨て、恋する気持ちにも蓋をし、退屈な日常を過ごすようになる。
ある日、自分確認票の〝嫌いな人〟の欄に書き込んでいる同級生の佐上睦実から、「退屈、根こそぎ吹っ飛んでっちゃうようなの、見せてあげようか?」と持ち掛けられる。

正宗が連れて行かれたのは、製鉄所の内部にある立ち入り禁止の第五高炉。
そこにいたのは、言葉も話せず、感情剥き出しの野生の狼のような謎の少女。
この少女は、時の止まったこの世界でただ一人だけ成長し、特別な存在として、長い間閉じ込められていた。

二人の少女とのこの出会いは、世界の均衡が崩れるはじまりだった。
止められない恋の衝動が行き着く未来とは?

触れてはいけない
話してはいけない
好きになってはいけない
この町では変化は悪

2.工場が見せる幻の世界

最初は製鉄所の事故で外の町から切り離され,時間が進まない世界や,爆発事故で死んだ人たちの集団幻覚なのかな?と思っていたけど,結論としては製鉄所自身が幻の世界を創り出していたということでいいのかな?

製鉄で栄えた町が時を経るごとにさびれていき,ついには爆発事故を起こしてしまった工場が,このままだと工場も町も終わってしまうからこそ幻の世界を創り出して町とそこにいる住人たちを閉じ込めたということだろう.
だからこそ,変わりたくないのはそこにいる町の人たちではなく,工場自身で,変化をもたらそうとする人たちは神機狼の煙に消されてしまっていた.

映画のラストでは五実が廃墟となった工場を訪ねていたが,もし軍艦島自体に感情が宿って,軍艦島が幻の世界を創り出したらこんな感じになるのかなぁという気持ちになった.
繁栄していた頃のままの世界で,変化をもたらさなければ変わらず生き続けられる.
田舎や過疎はその土地に住んでいる人たちの感情を中心に描くことが多いが衰退する工場・町に視点をおいて描かれているのは面白いなぁと感じた.

また,リトバスやAngel Beats!のような世界観だなと思って,岡田麿里がKey作品を描くとこんな風になりそうという印象を抱いた.

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3.岡田麿里の時間の描き方

今作では時間・成長が止まってしまう世界を描いていたが,岡田麿里って時間をテーマに作品を書くことが多いなと思った.
脚本だが,あの花では超平和バスターズのみんなは成長しているし,めんまも成長した姿で登場したが,みんなの心はめんまが死んでしまったあの頃から動いていなかった.
今回は逆に姿は成長しないが,心は徐々に変わっていこうとしてるみんなが描かれていた.
さよ朝の姿の成長しないマキアや,空の青さを知る人よも18歳のしんのが登場したりと,
中学生の瞬間,高校生の瞬間といった瞬間の物語ではなく,過去と今,変わるものと変わらないものを中心に描いていて,こういう時間の流れを感じられるからこそ,岡田麿里特有の懐かしい気持ちや優しい気持ちになる感情を抱けるのかもしれない.

4.新たな性癖を刺激する

五実が正宗の顔を舐めたり,鼻をくっつけたり,睦実との濃厚なキスシーンがあったり最後に鼻を噛んだりと,ところどころにエクスタシーを感じるシーンが多かったが,
今回特に注目したいシーンは睦実とのキスシーンの現場に五実が居合わせるところだ.
これは性癖詰め合わせセットだと思っている.

①まず,見た目が中学生の2人が濃厚なキスをしているところ.
10年以上囚われているから精神年齢としては25歳くらい(?)なのだから成人した男女としてはあり得るシーンだが,見た目が中学生の2人がするには刺激が強い.
だが,そんなものは序ノ口だ.

現実世界の娘である五実に見られるという背徳感
正宗と睦実の子供が五実であって,正宗と睦実のこのキスシーンを五実が見るということは,両親のベッドシーンを目撃してしまった幼い娘のシチュエーションと同じと考えられる.
そう考えて見ると,凄まじい背徳感が得られて新たな扉を開きそう.

③最後に,五実が正宗を好きだからこそのNTR要素
両親のキスシーンでもあるのだが,好きな相手の正宗が睦実とキスしているから得られる寝取られ要素.
NTRやBSSはあまり好きではないのだが,今回は謎に許せたw

1つだけの要素でも充分なのに,この1シーンに3つもの要素が詰め込まれていて,性癖の大渋滞を起こしていたシーン.
物語の重要なシーンではあるが,自分は新たな扉を3つ同時に開いていたwww

5.聖地:秩父・君津

エンドクレジットを見る感じ,今作の製鉄所のモデルは千葉の君津にある日本製鉄の製鉄所で,秩父と君津を合わせた町が見伏市なのだろう.

オタクは秩父が出てくると実家のような安心感を得るが,注目したいのは秩父に実際ある武甲山だ.

作中では山から鉄鉱石を取りまくって神が怒ったのようなシーンもあったが,上の写真は武甲山だが,かなり独特な形をしていると思う.
これは自然にできたものではなく,石灰岩の採掘が大正時代から今もなお行われているためで,かつての山頂は1336mだったが今は1304mになり,山の形も大きく変わって山頂付近の遺跡などもなくなってしまっている.

東京の高層ビル群が成り立っているのはこの武甲山から取れたセメントでもあるし,秩父の発展にも寄与しているが,武甲山の姿を見ると衝撃を受けるし,今作にはこの想いも含まれていたように思われる.

 

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感想

今作は情報量がかなり多く,3時間くらいあったのではないかと思えた.
また,急な場面の転換もあり初見ではついていくのがやっとのところもあったが,個人的には色々な解釈ができるシーンも多く,なかなか楽しめた作品.他の人の意見も聞いてみたい.
まず実際に死んでしまった人は爆発事故の時に夜勤をしていた人たち(父親)くらいで,他の人たちは現実世界では生きているという認識であってるよね…?

岡田麿里なので泣き作品なのかな?と思っていたが,今作は泣きというより哲学的な作品なのかな?題名にも「アリスとテレス(アリストテレス)」と入っているし.

あとはやっぱキスシーンっすよ.さっきも書いたが,娘に見られる背徳感とNTR要素を一粒で得られるなんてことある?凄いことやぞ.

今週は秩父に聖地巡礼しに行こうと思ってたから,武甲山を眺めてカタルシスを感じようかな.
君津の製鉄所もそのうち見に行きたい.

濃密な幻の世界を見せてくれた今作,かなりの情報量だったからもう一度観ると新しい情報に気付いて楽しめそう.


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