ここ2カ月、まともなブログの更新が出来ておらず申し訳ない。。。
この2、3年間ずっと精神的に弱い状態だったのが、この6月に様々なことが重なり鬱を発症してしまい、書きかけのものもあと少しで完成の状況でも書ききることが出来ず、未完成のものもたまっていき、パソコンの前には座るのだがパソコンの電源を付けることが出来ないことが何日か続いたりして更新が止まってしまっていた。
この間にも映画は見ており、万引き家族・未来のミライ・カメラを止めるなの3作品は見て、記事を書こうとはしたが出来なかった。
今後もしかしたら記事を書くかもしれないが、書けないときのためにそれぞれの作品について少しばかし感想を述べる。
まず、万引き家族。さすがカンヌ受賞作。家族のかたちや幸せについて考えさせられる作品。映画で監督の解答が書かれているものでなく、こんな問題があるけど君たちはどう考えるかね?という問いかけ映画といった印象。
次に未来のミライ。これは評価として2/5~2.5/5。まず主人公くんちゃんの声が全然ダメ。どう聞いても5歳ほどの男の子ではなく17歳くらいの女子高生。シナリオも家族のつながりや子供が大人の感知しない間で成長している(千と千尋の神隠しで千尋が最後人間として成長しているようなもの)を描こうとしているのだろうが、少し弱い。酷評することが苦手な性格なのでよかった点を述べると、福山雅治の演技がよかった。これは驚き。また、CV.福山雅治の青年とその妻が結ばれるときの競争シーンはよかった。
最後にカメラを止めるな。この作品は2018年映画の中で最高傑作。全国に上映館を増やしているからまだ見てない人は見るべき。ネタバレを見ずに見てほしい。今、ケチをつけようとしている劇団の脚本家と腐れ週刊誌がいるが、脚本家自身まだここまで大々的に売れる前に映画見に行って面白かったとツイートしているし、よくわからない。売れすぎたことに対する嫉妬だろうか。あと、腐れ週刊誌は死んどけ。週刊誌は嫌い。
はじめに今回のペンギンハイウェイと関係ないことを長々と書いてしまいすまない。
だが、なぜ更新がままならないのかということと、各作品について言いたいことがあったから言わせてもらった。
閑話休題
今回はペンギンハイウェイという映画を見に行った。
幕間のCMで気にはなっていた作品ではあったが、未来のミライや去年でいえば打ち上げ花火、夜は短しなど下手に声優に芸能人を起用する作品ではつまらないものが多かったので不安が大変多かった。(今作は夜は短しの作者と同じ)
しかし、そんな不安なんてなんのその、普通に楽しめるぞこの作品!と感じたので久々に筆を取らせてもらった。
久々に筆を取ったので以前のようなキレがないかもしれないが、まだ見ていない人、見て誰かと面白かったという気持ちを共有したい人、自分はこのような感想を抱いているがほかの人はどう思っているのかといった人たちにはどうぞ見てほしい。(ネタバレ有り)

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あらすじ
少し不思議で、一生忘れない、あの夏が始まる。
小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミス テリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。
夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅 地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。ペンギンヘの謎を解くべく【ペンギン・ハイウェイ】の研究をはじめたアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。
「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」
一方、アオヤマ君と研究仲間のウチダ君は、クラスメイトの ハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな 球体の存在を教えられる。ガキ大将のスズキ君たちに邪魔を されながらも、ペンギンと同時にその球体“海”の研究も進めて いくアオヤマ君たち。やがてアオヤマ君は、“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。
そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は 異常現象に見舞われる。街中に避難勧告が発令される中、 アオヤマ君はある【一つの仮説】を持って走り出す!
果たして、 お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか― !?
登場人物
・アオヤマ君 CV.北香那
校外の街に住む小学四年生。
頭が良く、探求心旺盛。
少し大人びていて、生意気なところもある。
毎日発見したことをノートに記録し研究しており、”お姉さん”と”ペンギン”についても調べている。
・お姉さん CV.蒼井優
アオヤマ君が通う歯科医院に勤めるお姉さん。
無邪気な明るい一面と、ミステリアスな雰囲気を併せ持つ女性。
アオヤマ君のチェスの先生でもある。
突如現れたペンギンと関係があるらしい。
・ウチダ君 CV.釘宮理恵
アオヤマ君のクラスメイト。
内気な性格。
アオヤマ君と一緒に探検隊を組織し、プロジェクト・アマゾン研究をしている。
・ハヤモトさん CV.潘めぐみ
アオヤマ君のクラスメイト。
頭がよく、自信家でチェスが得意。
森の奥の不思議な球体について、アオヤマ君と共同研究を申し出る。
スタッフ
原作:森見登美彦
監督:石田祐康
脚本:上田 誠
音楽:阿部海太郎
アニメーション制作:スタジオコロリド
原作
ペンギンハイウェイ(原作:森見登美彦)
音楽
Good night
アーティスト:宇多田ヒカル
サウンドトラック
作品の見どころ・まとめ
おっぱい
この作品を見た人は、どんな映画だったか?と聞かれて必ずこのように答えるだろう。
おっぱいだったと。
エロ系の作品であるということではない。単純におっぱいなのだ。
お姉さんのおっぱい。というのもあるのだが(それがすべてかもしれないが)、ぜひ見てほしいのは主人公のアオヤマ君のおっぱいに対する考えだ。
これは次の論理的思考と子供っぽさにもつながることなのだが、アオヤマ君は科学者としての視点を持っているとともに、小学生男子としての興味も持っている。おそらく、科学者としての視点が好奇心をより旺盛にしているのだろう。
だから、その年の子供が異性・特に年上女性のおっぱいに興味を持つことは不思議なことではない。しかし、アオヤマ君はそれで止まらず、恥ずかしがらずにおっぱいとはどういったものかということを考察していくのだ。
一部界隈では平和への祈りなどと言われているおっぱいであるが(私がどの界隈に所属しているかバレそうであるが)、おっぱいの魅力についてとことん追求するのだ。
なぜ、女性にはおっぱいがあるのか。なぜ、母親が持っているおっぱいとお姉さんのおっぱいに対して違う印象を抱くのか。なぜ、おっぱいに視線が吸い寄せられるかなど。
このようにおっぱいの魅力に対して疑問を抱き、解決していこうとする姿勢。そしてお姉さんのおっぱいの魅力。この作品を見ると、新たなおっぱいの魅力に気づくはずだ。
老若男女問わずこの作品を見ておっぱいの魅力を再認識すべきだ。
さぁ、ここだけでどれだけおっぱいといったことか。単におっぱいと言いたいからこそこの部分を書いた気がする。最後に言おうみんなで、おっぱいと。これでおっぱい20個目のはず。
論理的思考と子供っぽさ
結論を先述べよう。
理系の人はこの作品はとても面白く見ることができる。
理由として、アオヤマ君たちの視点が科学者と同じで共感できるからだ。
バリバリ理系で研究職でなければいけないというわけではなく、ドロップアウト組(まぁ、この自分もこの分類)でも、
この考え方わかる。しっかりと実験ノート(観察ノート)書いててすげえ。スケッチめっちゃうまいじゃないか。などなど、やらされてきたこと、過去自分がやってきたことを体現しているので作品を見ててとても楽しい。
原作者絶対理系出身だと思い調べてみるとビンゴ。
まぁ、理系的思考を持っていたとしても理系じゃないと理系の裏側の苦労って知らないしそれを物語で書き落とすことできないよね。
今まで述べてきたように、アオヤマ君は本当に小さな科学者で論理的思考。理系としてのお手本となるアプローチが出来ているのだ。
物事に対して疑問を抱けば、それについてのノートを作成し、そして事象についてしっかりと観察。観察したことをノートに取り、そのことについて考察し、考察をノートに記述。こどもならどんな結果が得られたかを書くだけで終わりそうなものを、目的から実験手法、結果考察まで書き、失敗したことに対しての考察も怠らないこの姿勢素晴らしい。
また、日常生活でもそういった視点で物事を見ているので、目の付け所がほかの人と違い、バカなことをしている子供たちからは浮いた存在という印象を抱く。
しかし一方で、アオヤマ君が興味を持つ内容には子供っぽさがあり、自分の足で探検をしたりする姿も子供っぽさがある。そして、その子供っぽさがある内容を論理的に解き明かしていこうとするギャップによってよりアオヤマ君の子供っぽさを強調する効果があり、頑固さも相まって他の子どもたちと同じように子供なのだなと再認識することが出来るのだ。
だから、この理系として、科学者としてしっかりとアプローチをする姿と、子供の持つ好奇心や一途さがいい塩梅でアオヤマ君とその周りの子供たちを形成している。
それがこの作品の見どころである。
謎が解けていく気持ちよさ
この作品の魅力のもう一つに、アオヤマ君たちと一緒に冒険をし、謎を追いかけ、解決していく。その解決する爽快感である。
ペンギンの謎、アマゾンプロジェクトの謎、海の謎、そしてそれらと関連するお姉さんの謎。そこから派生して小さな謎がいくつもある。
その小さな謎が一つ一つ解決していくところに、子供たちの大冒険によくある急展開やファンタジーによる解決ではなく、科学的に・論理的に証明するところに、一緒に謎を解決していき、分からなかったときにこういうものでは?とアオヤマ君から問いかけられているような気持になり、気分良く謎が解けていくのだ。
ペンギン・アマゾンプロジェクト・海という3大の謎をすぐに我々も解き明かすことはできないが、それにまつわる謎ならば我々もすぐに解くことが出来るものもあり、そしてこういうことならペンギンの謎につながっているのでは?など考えを巡らせることが出来る。
共に頭を使って謎を解決したい。ミステリーが好きという人にも楽しめる作品となっているだろう。
また、映画中に頭を使うのが好きではない。また、理系としての経験がないという人も、これをこのように考えこういった結論を得たということを明快に説明してくれるので、すっと自分の中に入ってくることができるのだ。
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