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【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 アスカはなぜケンスケと結ばれたのか

投稿日:2021年3月11日 更新日:

※ネタバレ有り.

というか,タイトルでネタバレしてるw

映画館でシンエヴァを観た時に,公開されていた冒頭12分20秒の後にケンスケの声が聞こえて,「うぉぉおおお!生きとったんか!!!」と喜んだ.
その後,アスカはケンスケの家に厄介になっていることが判明し,「まぁ,パイロットは民間人とは関われないみたいな事情でケンスケが保護してるだけなのかな?でも,アスカってケンケンって呼んでたっけ…?」と思いながら映画を観ていた.(実際は第9使徒に侵食されたアスカは民間人と関わらせられないからと予想される)
そして,シンジに好きだったと伝えるところを観て,「あぁ.そうか~そうだったんだなぁ…アスカぁ…」と目を潤ませながらアスカをヤマト作戦へと見送った.

そしたら最後,シンジがアスカを救うところで,アスカはただ撫でて欲しかっただけということが判明し,人形から出てきたのがまさかのケンスケ!?!?
これはもう,驚きが半端なかったぜ……この後にシンジ・マリエンドを観てもっと驚いたけどw

今回はアスカが相田ケンスケと結ばれた理由・結ばれるに至った経緯を考察する.通称・アスケン問題だ.(いま命名した)

アスケン問題は,【シン・エヴァンゲリオン劇場版 研究テーマ】の「研究テーマC-2」である.

エヴァの真相とシンエヴァの概要については【シン・エヴァンゲリオン劇場版 エヴァの真相・考察・まとめ(ゲンドウの目的と人類の選択)】を参考にしてください.

Keyword:アスカ,ケンスケ,アスケン問題

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」公式サイト

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1.アスカがして欲しかったこと

アスカは「ただ撫でて欲しかった」と語っている.

また,アスカはヤマト作戦直前に,シンジに対してかつて好きだったと言った後にシンジには恋人ではなく母親が必要と言っている.
精神年齢28歳,身体年齢14歳のアスカと精神年齢・身体年齢共に14歳のシンジとの対比のシーンだとは思われるが,ここにはアスカにも父親が必要だったということも言っているのではないだろうか.

アニメ版のミサトさんは大学時代に加持さんと付き合っていたが,加持さんに対して父親を重ねてしまっており,別れた.

ミサトさんの父親はセカンド・インパクトで死亡しており,父親の愛情をまともに受けていない.そして,惣流・アスカも式波・アスカも父親の愛情を受けていない.
父親の愛情を受けていない女性が,男に対して父親を求めてしまうことは仕方ない展開なのかもしれない.

よって,「ただ撫でて欲しい」という願望は,アスカは男に対して父親を求めており,父親を重ねられる男から「撫でて欲しかった」のではないだろうか.

 

2.アスカの好きなタイプ・好きだった人(アニメ版)

劇場版では,加持さんとの関わりはバッサリ切られて存在しないことになっている(参考文献は手に入ってないが,どこかのインタビューで庵野監督が「アスカと加持さんの話を入れる尺がなく,アスカの孤立度を高めるため」とインタビューで語ったと知恵袋で書いてあった)が,アニメ版ではアスカは加持さんのことが好きだった.

また,惣流・アスカのクローンがシキナミタイプだと考えている.このことは,『【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 シキナミタイプと惣流・アスカ・ラングレーの繋がりは?』に詳しく書いている.

これらから,式波・アスカは加持さんに好意を抱いてなくとも,アスカのタイプの男が加持さんっぽい男の人であると考えられる.

加持さんとケンスケ(28)を比べると,無精ひげが生えており,風貌が似ている.
よって,アスカは加持さんやケンスケのような顔立ちがタイプの顔なのでは…?

また,シンエヴァのケンスケは民間人ではあるが,何があっても6時には起きて働いており,何でも屋のような立ち位置で様々な調査を行っている.そして,ミサトさんを含めヴィレ・KREDITと関わりが深い.
このように,一見フラフラしてそうな男だが,信念はしっかりしてちゃんと働いている男が好きなのでは…?
これは加持さんの性格とも似ている.

このように,アスカの好きなタイプは無精ひげが生えているような男っぽい風貌で,一見フラフラしてそうだが仕事をキチンとこなしていく男性が好きなんだと思う.

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3.ニアサーからの14年間にアスカとケンスケの間にあったこと

破でアスカが第9使徒に侵食され,シンジがニアサーを起こした後からシンエヴァまでの間にアスカとケンスケの間に何があったか考える.

ニアサーの後,アスカの左目には封印柱が挿入され,アスカの使徒化を抑えた.そして,ミサトさん・加持さんを中心にヴィレが作られて,2人しかいない貴重なエヴァパイロットであるアスカはNERVとの戦闘に明け暮れていた.
一方でケンスケは,サバイバル知識を活かしてトウジや委員長たちと懸命に生き延び,その後にミサトさんたちヴィレと民間人の橋渡しのような立ち位置となった.
ここで,ヴィレで活躍するアスカと民間人でも一目置かれるケンスケが関わりを持つようになったと思われる.

シンエヴァの序盤はケンスケがアスカたちを回収して第3村で過ごしており,この時にヴィレはアスカたちをすぐに回収せずに2号機の復元機材を調達するためにパリへ向かった.
このことから,こういった事態の時は第3村に行けばいいことが事前に決められており,ミサトはケンスケにアスカたちの回収を命令し,アスカは第3村へと目指したのだろう.

また,シンエヴァでアスカのことをムービーに収めるときにアスカは嫌がるそぶりを見せたが,ケンスケは最後の戦いが近いことを悟ったのか今回だけはとアスカをムービーに収めた.これは普段はアスカが嫌がればムービーには収めなかったが,今回だけが特別だったという意味だと思う.
以上のことからアスカは第3村に何度か行ったことがあるように思われるし,もしかしたら14年の間にケンスケがアスカを回収したことが何度かあったのかもしれない.

第3村では第9使徒に侵食されたアスカはリリンと過ごすことは許されなかった.だから,アスカが第3村にいるときは事情を知るケンスケの家で過ごしていたはずだ.
このようなことを繰り返しているうちにアスカはケンケンと呼ぶようになったのだろう.

最初は14歳で生きるのに必死なケンスケと戦うのに必死なアスカであったが,第3村ができてケンスケは様々な経験をして身体も中身も成長した.
ヴィレでいるときは臨戦態勢で休まることもできないし,特にアスカは第9使徒に侵食されているため食事も睡眠もいらない身体になって休むこともできない.
それが,平和な第3村に行けば頼れる男に成長したケンスケと過ごし,ひと時の休みを満喫していたはずだ.

エヴァの呪縛で身体が成長しないアスカ.傭兵のようにミサトさんの命令があれば常にエヴァに乗って戦うことが決められているアスカ.
そんなアスカを見て,ケンスケは第3村にいる時くらいは休んで欲しいと思って優しく接していたと思う.時が経つにつれて自分だけが身体は成長していくために,途中からは兄のような気持ちで,そして,父親のような気持ちで.
いびつな関係に思われるが,民間人のリリンとは過ごせず,ヴィレにいれば使徒に侵食されたパイロットと扱われていざという時は殺される存在の自分を,唯一ケンケンが受け入れてくれているとアスカは感じて関係を深めていったのだろう…

 

4.結論

1,2章より,アスカは男に対して父親を求めており,また,元来アスカはケンスケのような顔がタイプの男で,ケンスケのような雰囲気の性格がタイプの男だった.

そして,3章より,第3村で過ごすときはケンスケと一緒にいた.食事も睡眠もいらない身体で,ヴィレでは傭兵のように命令があるたびに戦いに出て,それでも周りから感謝されずに使徒化するようなことがあればすぐに抹殺される.そんな一人で孤独なアスカが唯一心を許して休めることができたのは,使徒に侵食される前の自分を知っていて,今の自分を知っていてなお優しくしてくれるケンケンだった.
年を経ることに同級生の男の子だったケンケンが,高校生・大学生のお兄さんのようになり,大人になって頼れる男となった.身体は14歳のアスカが父親を求められる男だったのだろう.
また,ケンスケ自身も,成長しない身体のアスカに対して無意識下で優しく接していた.同級生の女の子に接する気持ちから兄のような気持ちに変化して,最後には父親のような気持ちで.

こんなケンスケだからこそ,最後にアスカのことを撫でることができるんだ.

ここまでの条件が揃えば,アスカにはケンケンしかいない.アスケンは突発的に見えて,この環境下で14年の歳月を経れば必然だったのだ.

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アマプラ:【:序】【:破】【:Q】


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執筆者:


  1. 匿名 より:

    とても分かりやすく、また納得いく考察でした。

  2. 胸の大きないい女 より:

    素晴らしい考察をありがとうございます。
    巷ではアスカとケンケンが肉体関係だのロリコン野郎だのアスカ派の阿鼻叫喚地獄ですが、実際はこちらの考察が正しい捉え方をされてると思います。

  3. 匿名 より:

    シンエヴァを鑑賞して、少なからず恋人関係には見えなかったので巷で言われている「肉体関係」とやらには少々違和感を感じておりました。
    冒頭の、素っ裸のアスカにバスタオルを投げかけるシーンも、こちらの考察であればまさに「父親」の様な対応だなぁ、と個人的には感じました。
    とても良い考察だと思います。

  4. 匿名 より:

    アスカを受け入れられたケンケンだからこそカップリングとして納得できますね。
    自己考察で、アヤナミシリーズがシンジに好意を持つよう設定されているように、シキナミシリーズも加持のようなタイプを好きになるように設定されている。と考えたらアスカの本当の恋愛感情はドコにあるんだろうとモヤッとしました。

  5. 匿名 より:

    メタな見方するとアスカをシンジ以外の男に目を向けさせる為だけに庵野監督は14年経たせたって事ですね。
    なぜにそこまでするんでしょうか庵野監督は

  6. 匿名 より:

    Qで宇宙から初号機を取ってくるときアスカはシンジになんとかしろと言ってシンジが応えたシーンがありました。
    シンエヴァでもずっとシンジを気にかけていて、シンジの成長を促しつつ見守っていたように見えます。
    口では悪態ついてるようでシンエヴァに至るまでアスカはシンジ大好きなんだなぁという印象でした。
    ラストでアスカは14歳の姿のシンジに好きだったと言われ、「あんたが手に入らないなら他に何もいらない」とまで思っていた相手からのまさかの回答に照れているように恥かしそうに背を向けてしまっています。
    シンジは自分を犠牲に世界を再構築するつもりだったのでアスカに別れを告げてケンスケの元へ送り出しましたが、アスカは驚いたような表情でした。
    駅のホームのシーンでは、アスカは一人でゲームを黙々としていてケンスケの元には行かなかった印象を受けます。
    TV版からシンエヴァまでアスカはシンジだけを思い続けて、シンジと結ばれない世界だとしても、例えシンジと接点がない世界でも、シンジを思い続けているような気がしています。ケンスケはアスカの父親か兄になってたりして・・・
    シンジの方はどうなのかちょっとわかりませんでしたが、マリと恋愛関係になった感じにも見えない印象でしたね。駅から出た後は別に手も繋いでなかったですし。
    ただ、シンジとアスカがくっついた感じもしなかったですね。
    シンジはエヴァに取り込まれた人が幸せになってほしいと思っているだけで、関わらない事にしたのかなと思いました。
    初恋は終わっても、シンジにはアスカを迎えに行って欲しかったですがリセットされた世界ではアスカと接点なさそうなので仕方ないのかもしれないですね。

  7.   より:

    いや、14年もあれば気の許せる知り合いにはなるだろ。
    で、普段マリとアスカが一緒に行動してるのが考察から抜けてる。
    ケンケン呼びなぞ、マリが付けたと考える方が自然でしょう。
    今回マリは用事があったし、シンジを見張る役にアスカがついてたから健介の所に
    身を寄せてたにすぎない。普段暮らしてる訳じゃない。
    言ってたでしょ、街を守るのが役目だって。住む事じゃない。
    で、肉体関係は更に無い。
    25年前の価値観を引きずってると言われようが、中学生だよ? 芋っぽい子供だよ?
    性に奔放になった現代じゃないんだから。
    28歳が子供の身体にどうこうしないでしょ。それこそ、風呂からあがったらそのまま
    だと風邪ひくぞ、ちゃんと拭いて服着なさい。っていうオジサン的立場で、そうふるまってるでしょう。
    アスカ自身も、同級生通しならアンナにシンジに裸を見られて騒いでた14年前とは
    違い、とっくに精神は大人になってしまってる。
    だから、子供の裸なんて見られてもって思ってる。
    ただ、見た目も心も14歳のシンジはあの頃と同じ反応すると想像つくのに、反応しないからアスカはあんな言い方したのだろう。まだ、イジイジしてんのかと。
    一緒に大人になれてたら、アスカもシンジとカップルになってた未来もあったかもしれない。
    でも、そう出来なくなってしまって過去の関係にさよならする為、当時好きだったと伝えた。先に大人になっちゃったと寂しそうに。
    シンジも当時は好きだったんだと思うと答えられた事から、もう子供なだけじゃ無くなったけれども。成長が感じられる瞬間。
    最後、アスカがよりどころにしていた人形からケンスケが出てくるのは、もうそれぞれ別な人生を歩み、更に第3村のようなコミュもある。
    だからエヴァだけじゃなく、頭をなでてくれる相手は居るだろうから今は只の知り合いでも、もしかしたら今後ケンケンと歩むような未来もあるかもしれないという意味。
    だから、あそこから出てくるのが分かりやすくケンケンだっただけで、顔を隠した誰かでも良かった。
    分かりやすく知ってる人を出したら、お前らそういう関係だったのか!と騒ぎになっちゃった子供みたいな人が多かったという話。

    • 匿名 より:

      考察者に対して俺のほうがわかってるみたいな偉そうな態度なのに、その語った内容がクソみたいで笑う

  8. 匿名 より:

    事後公開された全員集合ポスターが「公式からの答え」でしたね。
    それぞれカップリング、ペアになっているもののアスカとケンスケは離れたところにいる。これは14年間もその後の新世紀でも交差しなかった、交差しない事がわかります。
    裸の女の子に対して頭にタオルをかける(隠すかどうかをアスカの自主性に任せている、恋人関係ではありえない対応)、シンジに対して「先客」と紹介(これもアスカを恋人のような身内ではなく個人として尊重した言い回し)、何よりアスカをカメラで収めようとする姿は完全にちびまる子ちゃんのタマちゃんとお父さんの関係性、何故ここまであからさまに関係性を描写してくれてるのに、これを恋人と受け取った観客が多かったのかむしろ驚いた。というのもパンフのインタビューでアスカ役、ケンスケ役の声優お二人が「恋人関係」と解釈していたことのミスリードも大きな要因だったのかなと(吹き替え時点では映像がなくセリフだけ、インタビューもまだ完成版を見ていなかった可能性)と思います。完成版の映画(映像)を見れば二人がどういった関係だったのか一目瞭然。
    ケンスケは再会したシンジに接したようにこの14年間アスカに対してもつかず離れず、でも最大限心をオープンにして優しく見守ってくれてたんだと思う。アスカもそれには気付いていたけど「守ってやってる」というスタンスからか甘える一方で向き合おうとしてこなかった。だからこそ最後にようやくアスカがケンスケの存在の大きさに気付いたところに涙するんです。もともと恋人関係ならあのシーンすらいらない事になってしまいますもんね。
    アスカの人生はこれからなんだと思います。駅のシーンではチルドレン以外にも人がいたのでケンスケがいても不思議ではなかった、それでもアスカは相変わらず一人で座っている。でももしかしたら幸せに過ごしているかもしれない、旦那がいて子供もいるかもしれない、旧劇のアスカさえ救われた新世紀なんだしアスカはアスカなりの人生を幸せに過ごしていることを願います。

  9. 匿名 より:

    ラストシーンでカオルと綾波が駅ホームで談笑してますが、あれはどういう解釈ですか?

  10. 匿名 より:

    アスカxケンスケのカップリングについての説、全くその通りだと思います。
    自分はあまり「監督が~」とか「モヨコさんが~」で強引に設定を片付けたくはないんですが、
    成長したケンスケの顔を見たとき、テレビシリーズ終了直後に宮村さんが結婚した一人目の夫
    ナカタニD.先生とすごい似てるなと感じました。
    ちなみにナカタニさんは8歳年上の眼鏡で髭を生やした漫画家さんです

  11. 匿名 より:

    旧劇と新劇は別物なのでは?

    ループというのも新劇のみの話で旧劇は絡んでいないと思う。
    語られないだけで新劇内をループさせてるのは棺の数の分だけのカヲルで、シンジが納得するまで何度でもやり直し。
    旧劇の全てが融合することを唯一拒めたアスカをループさせるのは無理でしょ?
    式波のオリジナルは新劇の世界でのオリジナルの存在で、新劇の新しい仕組まれた子供の設定で生まれた真希波、式波で、浜辺の演出は旧劇との関係があるように匂わせながら年数の経過を一気にすすめるための手段。
    旧劇を見たのも22年も前だし、今回の完結で新劇は完全に別軸の新作だったと思うんだよね。
    そうしとけばどうにもならない14年の精神的な差と身体差を埋めることはできないシンジと式波が一緒になれないことは仕方ないと思えるよ。初出のミサトとシンジが一緒になるようなもんだしね。

  12. 匿名 より:

    これが一番賛同できる考察。
    アスケンに過剰に反応する気持ちもわかるけど、
    アンチの人はアスカが取られた!って思い込んで糖を失ってる気がする。
    12年前らへんのそこまで体に差が出てない時期に肉体関係がなかったかあったか言われたらわからないけど、
    シンエヴァの時代では確実に男女の関係ではなかったよね。

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