2021年3月8日.ついにシン・エヴァンゲリオン劇場版が公開した.
アニメからは25年以上,序が公開されてから14年が経過し,前作のQからも8年以上が経過した.
大人になったな.我々も.
「エヴァの考察記事なんて書けるわけないよ!」って思ってたから書くつもりなかったけど,初日に2回見て,「エヴァンゲリオン.完全に理解した」となったから,考察記事を書く.
今回は,シンエヴァで語られたエヴァの真相について分かりやすくまとめたので,シンエヴァをより深く理解したい!流れを確認したい!という人は参考にどうぞ!
アヤナミレイ(仮称)みたく,「シンエヴァって何…?」だった人が,「これが,シンエヴァ」って分かるようになってると思います.
概要をまとめるつもりが,2.4節のシンエヴァパートが概要というより解説になってしまったけど,ネタバレ率は限りなく0に近いですw
加持さんと加持くんで呼び方を区別しているのでご注意ください.
Keyword:ゲンドウの目的,ゼーレのシナリオ,アディショナル・インパクト,Neon Genesis
・目次
1.前提知識
1.1.リリン
1.2.ATフィールド
1.3.ユイの存在場所
1.4.綾波シリーズ
1.5.人類補完計画
2.エヴァの真相・流れ
2.1.人類に残された選択
2.2.ゼーレのシナリオ
2.3.ゲンドウの目的(アディショナル・インパクト)
2.4.実際に起こった流れ・結末
3.感想
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1.前提知識
シンエヴァはエヴァオタクにとって,しっかりと完結してくれて完璧な映画だった.
でも,エヴァのことを詳しく分からないからよく分からなかった…という人もいるかもしれない.
そんな人に真相を分かりやすく書くが,最低限有していないといけない知識があるため,それを5つ簡単に紹介する.
1.1.リリン
アスカのセリフでもあった「リリン」は「人間」のことだ.
アスカは破で第9使徒に侵食されているため,リリンではない存在となって,食事が不要な身体になったということだ.そして,左目に柱を埋め込むことで使徒化を封印していた.
また,シンジはエヴァの呪縛で14歳の姿だが,リリンではあるため,食事は必要だ.
1.2.ATフィールド
「ATフィールド」は「心の壁」だ.
これはアニメ版でカヲル君が言っていたこと.
だから,ATフィールドはみんな持っているし,ネブカドネザルの鍵を使って人間を捨てたはずのゲンドウにATフィールドがあって「シンジを恐れているのか」と言っていたのは,父親としてのゲンドウが人間を捨てても息子を恐れる心があって,その壁がATフィールドとして現れていたということだ.ちなみに,ネブカドネザルの鍵は破で加持さんが運んできてゲンドウに渡したものだ.
1.3.ユイの存在場所
ユイの魂は初号機の中にある.
シンジの母親,ゲンドウの妻であるユイは2004年に行われた実験によって初号機の中に取り込まれてしまった.
シンジが初号機とシンクロできるのも初号機の中に母親のユイが取り込まれているからである.
そして,ゲンドウが初号機に向けて語りかけているシーンが新劇場版でも何度も描かれていたのは,初号機の中にいるユイに語りかけているのだ.
シンエヴァ最後でゲンドウがシンジを見て「そこにいたのか.ユイ」と言ったセリフは,
①シンジが初号機パイロットでシンクロしていたから.
②シンジはゲンドウの息子であると同時にユイの息子であるから,シンジの中にもユイが存在していて,「そこにいたのか」と言った.
のどちらかなぁと思ってる.個人的には②かな?
1.4.綾波シリーズ
綾波シリーズはユイが消滅してしまったゲンドウが作りだしたクローン人間である.
新劇場版では正確に言われていないが,序・破の頃の綾波レイ(初号機に取り込まれた綾波レイ)は2人目だと思われる(破の中盤でレイとゲンドウの食事シーンの前でREI-02と書かれた首輪が付いている).アニメ版では1人目は赤城リツコの母親に殺されているが,新劇場版は不明.
Q以降出てくるアヤナミレイ(仮称)は調整が不十分でNERVの外で生きることはできなかったようだ.
アドバンスド・アヤナミシリーズの4人はエヴァオップファータイプのMark09-A,Mark.10,Mark.11,Mark.12に乗ってマリと戦闘したと思われる.
1.5.人類補完計画
人類補完計画を簡単に言えば不完全な我々人間を1つにして補い合うということだ.
使徒を倒して神の子となった人間は人類補完計画を実行する必要があったようだ.そして,新劇場版ではこれは葛城博士が提唱していたようだ.(アニメ版ではユイを失った後にゲンドウが提唱したとされているが,アニメ版の方も葛城博士の理論をゲンドウがそのまま引用したのかな?)
人類補完計画は人の形を保てなくなりLCL化する.
シンエヴァでは冬月が最後LCL化した.これはおそらく,アディショナル・インパクトが起こり,フォース・インパクトが始まった時に,生命が存在できないL結界密度が高い空間でいたからLCL化したのだろう.
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2.エヴァの真相・流れ
2.1.人類に残された選択
ゲンドウとシンジが親子の対話を行ってついに語られたエヴァの世界の真実.
そこで人類には2つの選択しか残されていなかったようだ.
図1に示したように,知恵の実を得た人類は使徒(生命の実を得た存在.使徒に侵食されたアスカも食事も睡眠もいらなかった)に負けて滅ぼされるか,使徒に勝って神の子になるかの2つの選択肢しかない.
そして,神の子となるときには人類補完計画が行われる必要性があった.
これは葛城博士(ミサトさんの父)が提唱した計画で,ゼーレもそれを選んだ.
葛城博士はセカンド・インパクトを起こして,まずは海の浄化を行った.だから海が赤くなり,そこから生命が消えた.破ではこの赤い海を浄化する実験が行われていて,シンジたちは見学に行っていた.
次にサード・インパクトを起こして,大地の浄化を行った.これがQ以降の世界の赤い大地の世界(コア化した世界)だ.
この世界でリリン(人類)を含め既存の生命は生きていけない.
この赤い大地はL結界密度が高い大地で,ここから今までの大地を取り戻すためにアンチLシステムを使う必要があり,相補性L結界浄化無効阻止装置を使って既存の生命が生きられるようになる.
最後にフォース・インパクトを起こして,魂の浄化を行う.
この3つの浄化を行うことによって,人類補完計画が完成する.
2.2.ゼーレのシナリオ
ゼーレは2.1節に書いた通りの方法で人類補完計画を実現するシナリオを描いていた.
図1のオレンジ色で示したのがゼーレのシナリオだ.
①南極でセカンド・インパクトを起こし,海の浄化.
②サード・インパクトを起こし,大地の浄化
③フォース・インパクトを起こし,魂の浄化
セカンドインパクト後,2014年からの使徒襲来まではほぼゼーレのシナリオ通りで進んでいた.
だが,破のラストでシンジがレイを助けてニアサーが起こったのはゼーレのシナリオにはなかったことだ.
これは,破で加持さんが「碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」と言っており,ゲンドウが「我々の計画にたどり着くまで後少しだ」と言っているため,ゲンドウのシナリオだったということだ.
しかし,シンジが起こしたニアサーはカヲル君が襲来して止めた.
その後は,おそらくゼーレとNERVがサード・インパクトを起こして人類補完計画を実行することが暴露され,加持さん・ミサトさんが主体となり,反NERVを謳ってヴィレを設立された.
ヴィレが反攻作戦に出るときに,サード・インパクトが起こってしまい,加持さんが犠牲となってサード・インパクトを止めた.この時,ミサトさんは加持くんを身籠っていたため,加持さんと共に残ることをリツコさんは許さず,加持さん1人の犠牲でサード・インパクトを止めた.
その後,フォース・インパクトを起こして魂の浄化を行うことがゼーレのシナリオだが,ゲンドウがその前にアディショナル・インパクトを起こしても結果としてフォース・インパクトが起こり人類補完計画が完成するため,ゼーレはこれ以上ゲンドウに口出しをしなくなった.それがQでゼーレが沈黙を14年間続けていた正体だろう.
もしかしたら,ゼーレのシナリオとしてはフォースはなくて,エヴァシリーズが全部揃ってサード・インパクトを起こして大地と魂の浄化を行って人類補完計画を完成させようとしていたのかもしれない.それが,ゲンドウがアディショナル・インパクトを起こすために大地の浄化と魂の浄化を別々にしたのかもしれない.
2.3.ゲンドウの目的(アディショナル・インパクト)
「一人」だったゲンドウはユイと出逢って人といる幸せを知った.
しかし,ユイを失って「独り」になってしまった.
そんなゲンドウは,ユイと逢うために人類補完計画を実行することを決めた.
ゼーレのシナリオと違う点としては,ゲンドウは人類補完計画が実行されるときに,自分が器となってユイともう一度逢うためのアディショナル・インパクトを実行することだった.そして,このアディショナル・インパクトには必要なものが多く,シキナミタイプの使徒化したアスカも必要なものだったようだ.特に,槍は2本必要で,アディショナル・インパクトが実行されると槍はなくなるため,そこから起こるフォース・インパクトは止めることができないものだった.
ここからわかる通り,ゲンドウはユイと出会うためだけにゼーレのシナリオを書き換え,全人類を巻き込んだアディショナル・インパクトを実行することが目的だったのだ.ただ,そんなゲンドウもシンジの必要性には困っていたようだ…
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2.4.実際に起こった流れ・結末
”使徒を殲滅させ人類補完計画を実行したい”ゼーレ.”人類補完計画の前にアディショナル・インパクトを実行したい”ゲンドウ.”人類補完計画を実行させずに人が人として,既存の生物が生きられる世界を望む”ヴィレ.
序・破は使徒を殲滅していくがゼーレとゲンドウの目的は少し違ってゲンドウはアディショナル・インパクトを起こす準備を着々と進める.
Qからはアディショナル・インパクトを目的としたゲンドウと,NERVの目的を阻止したいヴィレの対決が行われていた.
実際に劇場版のエヴァでニアサーからサード,そしてサード止めてから14年間を描かれてはいないがそこは予想を含めて書いていく.
図2に示すように,まずは葛城博士がセカンドインパクトを起こす.アニメ版では葛城隊のセカンドインパクトの唯一の生き残りがミサトさんで,ゲンドウはセカンドインパクトの前日に書類一式持って帰っていたことが冬月の口から語られており,葛城博士は巻き込まれたと思っていたが,新劇場版では葛城博士がセカンドインパクトを起こしたようだ.
セカンドインパクトが起こったのに,ミサトさんだけは父親によって無事生還しているところから,アニメ版の葛城博士もセカンドインパクトを起こしていて,やっぱ娘だけは救おうって思って最後助けたのかな…?
そして,前提知識の1.3節にも書いたが2004年にユイが実験中に初号機に取り込まれる.
劇場版では初号機の中にユイの魂があることはこれまで正確に描かれていなかったが,シンエヴァのラストシーンでシンジも初号機として守ってくれていたことに気付いたから確定だ.
この事件によって,ゲンドウはユイとまた会えることを望んで,ゼーレのシナリオを書き換え,アディショナル・インパクトを起こすことを決める.
この後に,2014年から序のストーリーが始まり,シンジは父親に言われてエヴァに乗るようになる.
また,アヤナミシリーズは3人目のチルドレンに対して好意を抱くように設計されているため,破ではレイはシンジに対してポカポカするようになった.
全体としての流れからはそれるが,破の途中で加持さんとミサトさんはやることをやっていたようだ.
破の中盤ではエヴァ3号機の起動実験でアスカは第9使徒に侵食されてしまう.(アニメ版はトウジがエヴァ3号機のパイロットであったが,変わっている)
シンジはアスカを助けることも,殺すことも選ばなかった.ダミープラグによって,エヴァ3号機は処理された.
アスカは無事であったが,使徒に侵食されていたため左目に封印柱を挿入する必要があった.エヴァの呪縛で14歳の身体のまま成長できないアスカだが,使徒に侵食された影響で髪だけは伸びるが食事も睡眠もいらなくなる.
破のラストでは,アスカを助けることも殺すことも選ばなかったシンジだが,世界がどうなっても綾波を救うことを選び,覚醒.それによって,レイを第10使徒から救い初号機の中へと取り込むが,自分自身も初号機へと取り込まれる.付随してニア・サード・インパクトを起こしてしまう.このニアサーの大災害によって死んでしまう人も多く出た.また,このニアサーはゲンドウのシナリオである.
ニアサーの後,トウジやケンスケ,委員長たちは懸命に生き,トウジと委員長は後に結婚する.
また,ケンスケのサバイバル知識で生き延び,ケンスケはミサトさんたちヴィレと民間人の橋渡しのような立ち位置となる.ヴィレで活躍するアスカともここでかかわりを持つようになりケンケンと呼ばれる間柄になった.
民間人はこのように懸命に生きている中,ミサトさんと加持さんが主体となり反NERVを掲げ,青い海を取り戻すことを目標にヴィレを結成する.冬月以外の主要メンバーはミサトさんに賛同した.この時にヴィレはNERVが建造していたAAA Wunder(former NHG BUβe)を奪取する.ここで加持さんは生命が生きられる地球を取り戻した後のことを考えて種子を保存することを目的とした施設を実装する.
しかし,加持さんの志半ばでサード・インパクトが起こる.このサード・インパクトを止めるために加持さんは犠牲となる.ここでミサトさんも加持さんとともに犠牲になろうとするが,身籠っていたためにリツコさんから反対される.
ニアサー,サード以降のコア化した世界でリリンを含めた既存の生命が生き延びるためにはアンチLシステムが必要だが,これは青い海を取り戻す研究などから着想を得て実装できるようになった相補性L結界浄化無効阻止装置によって実現できた.また,ヴィレはNERVに反攻すると同時にKREDITを結成して民間のリリンたちが生きられるように補助した.
ヴィレがこのように活動する中,NERVもNHGの残り3隻を建造する.
そして,ゲンドウはネブカドネザルの鍵を用いて人間ではなくなる.
ニアサーから14年経ち,シンジが初号機からサルベージされる.(初号機回収作戦直前を漫画化したシンエヴァラストラン特典であるシンエヴァの薄い本については『【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 Qの前日譚:シンエヴァの薄い本『EVA-EXTRA-EXTRA』』に書いてあります)ただし,レイはサルベージされずに,シンジと共に復元されたのはゲンドウからもらったカセットプレーヤーだった.このカセットプレイヤーはゲンドウにもシンジにも重要なもので,ヘッドホンを付けていると外界から遮断されて雑音を無視するためのものだった.
サルベージされたシンジは,エヴァにのってニアサーを起こした罪のためDSSチョーカーを付けられてみんなからエヴァに乗るなと言われる.
アヤナミレイ(仮称)がWunderを強襲しシンジを強奪,そしてカヲル君と出会う.そこでシンジは自分がニアサーを起こしたことを知る.
だが,カヲル君から槍があればやり直せることを聞いてエヴァ13号機に搭乗する.しかし,用意された槍は違うものだった.カヲル君はそのことに気付くがシンジが思い込んで突っ走ってしまう.そのせいでフォース・インパクトが起こるが,カヲル君がDSSチョーカーによって爆死することでフォース・インパクトは阻止される.ここでカヲル君を排除したのはアディショナル・インパクトを起こすことが目的のゲンドウのシナリオだろう.
アスカを助けることも殺すことも選べず,綾波を助けようとしたらニアサーを起こして,ニアサーを起こしてまでもレイを助けられていなかったことを知って,世界をやり直そうと思ったらフォースが起こりその阻止でカヲル君が爆死.このようにやること為すこと全部が裏目に出てしまうシンジは失語症となる.シンジ・アスカ・アヤナミレイ(仮称)はL結界密度が高い空間に放り出されQの終わりを迎える.
シンジたちにはアスカが付いており,こういう場合は第3村に行けばいいことが事前に決められていたはず.だから,おそらくミサトはケンスケにアスカたちの回収を命令し,アスカは第3村へと目指し,そこでケンスケはアスカたち3人を回収した.
ミサトさんたちはシンジをアスカとケンスケに任せて,2号機の復元の機材調達のためにパリへと向かう.
Mark.4444Cなどの攻撃を受けながらも,マリの活躍もありパリのユーロネルフを復元.そこで2号機の修復機材を調達する.
第3村にたどり着いたシンジたちであるが,アスカは使徒に侵食されており,リリンと共に生活することができない.だから村外れのケンスケの家で生活を行う.14年の間にケンケンとアスカにはこういう経験が多かったのだろう.
シンジは1度鈴原家の厄介となるが,ケンスケに回収される.アヤナミレイ(仮称)はそのまま鈴原家の厄介となり,そこで様々なことを学んでいく.「おやすみ」「おはよう」「ありがとう」「さよなら」.農業を通して第3村の人とも関わっていく.
シンジはDSSチョーカーを見ると吐くほどトラウマがあり,アスカと衝突して家出をするが,アヤナミレイ(仮称)によって克服する.
そしてシンジも村に馴染むようになった.そこで加持リョウジくんと出会う.この時に出てきた首無しエヴァのハイカイはフォースが起こりそうになったことが原因だろうか?
また,アヤナミレイ(仮称)も笑うことがあるほど村に馴染み村を好きになった.
しかし,アヤナミレイ(仮称)は調整されていないためNERVでしか生きられず,最期はLCLになってしまう.
ミサトさんたちが第3村に到着する.ケンスケも最後の戦いが近いことを悟ったのか,出発前のアスカをムービーに抑める.
シンジは村に残らずにミサトさんたちヴィレについていくことを選んだ.
その頃,ゲンドウは黒き月を引き連れて南極へと向う.
ヴィレはNERVの目的を阻止するために南極に追いかけ,ヤマト作戦を発動させる.
その前に種子たちを打ち上げたが,この前のシーンでR.KAJIからスイカが送られてきていた.私はこのスイカは加持くんからの贈り物だと考える.父親の加持さんがしようとしたことを,息子がスイカを育てて,それを母親のミサトさんへと贈ったのだと.
ヴィレは冬月の攻撃を辛くも凌ぎ,13号機起動前にNERV本部へと2号機と8号機を投入する.
このヤマト作戦の前にアスカとマリはシンジに会いに行き,使徒に侵食されて食事を取らなくなったアスカが,まだリリンだったころにシンジに作って貰った弁当が美味しかったと伝えて,あの頃は好きだったと伝える.しかし,身体は14歳でも中身は28歳のアスカ.身体も中身も14歳のシンジとはもうそういう関係になることはない.シンジに必要なものは恋人ではなく母親.これはアスカに必要なものが父親だということにも通じるところか.ここで,Qの序盤でアスカがシンジを殴ろうとしたのは,アスカを助けることも殺すことも選ばなかったことだと判明する.レイを助けるためにはニアサーを起こしたのに,自分の時には何も選んでくれなかったシンジに対して,14年間積もり積もったものがあったのだ.
13号機が起動しないようにしに行ったアスカだが,ATフィールドに阻まれる.そこでアスカは自分を侵食している第9使徒の力を使うために裏CODE999を発動.エンジェルブラッドを注入し使徒化する.しかし,作戦は失敗する.DSSチョーカーも発動するが,その前にアスカのオリジナルの精神が現れる.そして13号機によって回収される.使徒化したアスカはアディショナル・インパクトに必要な鍵の1つだったようだ.ここで,シキナミタイプが存在していて,アスカのオリジナルが存在することが判明した.ここのオリジナルは惣流・アスカ・ラングレーのことだろうか.アニメ版の惣流のコピーがシキナミタイプでその中で一番優秀だったアスカが今いるアスカなのではないだろうか.オリジナルの精神に怖さを感じたが,これはアニメ版のアスカは精神が汚染されて戦えなくなり,旧劇で戦えるようにはなるが最後はエヴァ量産型との戦闘に失敗する.そして,最後は首を絞めてくるシンジに対して「気持ち悪い」と言って終わる.このアスカをコピーしたものがシキナミタイプなのでは?このことについて,『【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 シキナミタイプと惣流・アスカ・ラングレーの繋がりは?』という記事を掲載しました.
アスカが取り込まれて,ゲンドウが人を捨てていたこと知り,ゲンドウの目的をヴィレのメンバーも徐々に悟る.
ケンスケからたとえゲンドウでも父親と話しておくべきだと言われており,父のすることの落とし前は息子が付けるべきだと考えエヴァに乗ることを決める.父親に息子がしてあげられることは,肩を叩いてあげることか殺してあげることだから…
マリに連れられてゲンドウを追って反宇宙へと向かったシンジ.そこではなぜかウキウキで量子テレポートするゲンドウ君がいた.
うきうき量子テレポートは気にせずにシンジはレイの元へと向かい,初号機の中に入る.
ここでようやく,父親と息子が面と向かうことができた.ここからは精神世界の話だ.最初は希望の槍カシウスを使って13号機・ゲンドウを止めようとするが,この親子に必要なのは対話だということを知り,シンジはゲンドウと対話を行う.
ここで,ゲンドウの本当の目的がユイと会うことであると知り,ゲンドウと向き合うことができた.
ゲンドウは希望の槍カシウスと絶望の槍ロンギヌスを用いて,アディショナル・インパクトを起こす.
ヴィレはアディショナル・インパクトの後のフォース・インパクトを阻止するために新しい槍であるガイウスの槍を創り出す.そして,シンジを育て,加持くんを産んで母親の顔となったミサトさんが犠牲となりガイウスの槍をシンジに届ける.
ここでガイウスの槍を手にしたシンジの表情を見て,シンジが大人になったことに気付き,「大人になったな.シンジ」と声をかける.アスカの時に選択できず,Qでレイを救えていなくて,カヲル君が爆死して,アヤナミレイ(仮称)が消えて,ミサトさんの命の引き換えとともに槍を受け取る.大人になったな,シンジ.
そして,ゲンドウは,全人類を巻き込んで成し遂げたかった長年の願いであったユイと会う.
また,L結界密度が高い空間にいた冬月はフォースの始まりであるこの時にLCLとなる.ここまでの流れでユイや冬月教授の写真に写っていたのがマリだと確定して,イスカリオテのマリアと呼ばれていることが判明する.これに関して『【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 「イスカリオテのマリア」と「マリエンド」』という考察記事を掲載した.
マリはミサトさんから最期にシンジを頼まれて,シンジを迎えに行くためにアドバンスド・アヤナミシリーズが搭乗したMark.09-A,Mark10,Mark11,Mark12を捕食して8+9+10+11+12号機というプラス・フォー・イン・ワンの機体となる.
シンジはガイウスの槍を用いてゲンドウが起こしたアディショナル・インパクトから続くフォース・インパクトを止め,Neon Genesis(新世紀)を目指す.
その過程で,まずは取り込まれてるアスカを救う.ここでアスカとシンジがいた海岸は旧劇ラストの対比だ.
父親が分からないアスカはただ,大人の男の人に撫でて欲しかったんだ.それがアニメ版では加持さんであり,今はケンケンなのだ.このことは『【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 アスカはなぜケンスケと結ばれたのか』で詳しく書いた(劇場版ではアスカと加持さんの関係はカットされて存在しないことになっており,これは尺の関係とアスカの孤立度を高くするためらしい)
次に,カヲル君の話.カヲル君はシンジを救おうとしていたが,シンジを救うという行為によって自分が救われようとしていたようだ.渚司令と加持さんの関係について,皆さんから寄せられた意見を『【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 渚カヲルは何者か.渚司令から考えられること』という考察記事にまとめました.
最後は破で初号機の中に囚われた綾波レイ.NERVでしか生きられなかったアヤナミレイ(仮称)も居場所を見つけており,綾波レイもエヴァに乗らなくてもいい人生を見つけることができると言われてエヴァ初号機から還ることを決める.この時に,アヤナミレイ(仮称)が第3村で学んだ仲良くなるおまじないの握手と感謝の言葉を述べる.こういうところで,綾波レイとアヤナミレイ(仮称)も心の奥底で繋がっているようだ.
そして,シンジは全てのエヴァンゲリオンを消すためにガイウスの槍を突き刺そうとする.この時に,大人になったシンジは息子として父親の落とし前を付けて消える覚悟があったはずだ.
だが,初号機の中にいたユイが最期にシンジを助ける.
ユイはガイウスの槍を突き刺し,Neon Genesisを実現しようとする.その時に,ゲンドウ(13号機)もユイと共にNeon Genesisの実現を目指し,エヴァを消滅させ,ユイとゲンドウは共に消滅した.
最後に,シンジは8+9+10+11+12号機に乗ったマリに迎えに来てもらい,8+9+10+11+12号機も消滅.「さようなら,全てのエヴァンゲリオン」
未来になり,庵野の出身地である宇部市で身体も大人になったシンジはマリと共に駆け出して終劇.
これがセカンドインパクトから序・破・Qを超え,シンエヴァで迎えた結末だ.
ここで重要なのは,フォース・インパクトは止めたが,アディショナル・インパクトは起こっており,ここでゲンドウはユイと会う目的は達成できたから,ゲンドウにとってもハッピーエンドだったのだ.
あと,渚カヲルや渚司令については分からないので誰かお願いします…【シン・エヴァンゲリオン劇場版 研究テーマ】という記事で考察すべき研究テーマと自分の見解の概要をいくつか書いてあります(自分もその研究テーマの考察を進めます)
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冬月が、第3村で消えたアヤナミレイは「ナンバー6」だと言ってましたね。新劇では赤城ナオコとゲンドウが愛人関係であった描写はなく、リツコも同様です(新劇で愛人作ってたら、さすがにユイ、ユイ、ユイ〜!!が茶番になってしまう)。なので、ナオコにレイが殺された歴史はなく、破までのレイは1番目、アドバンスドアヤナミシリーズが2〜5番目、そして「そっくりさん」が6番目かと。
また、DVD破に収録されているQの予告(予告詐欺と言われているアレ)で、「ついに集う、運命を仕組まれた子供達」のカットで、グレーのスーツを来たカヲル君の前に4人のアヤナミレイが並ぶシーンがあります(画像では4人の影ですが、あれが4人のアヤナミであることが公式のコンテか何かで判明していたと思います)。おそらくですが、カヲル君は何らかの組織の司令の座についていたのだと思います。加持さんとの絡みから破に出てきた再生機構(後にヴィレになった?)、またはゼーレかもしれません。4人のアヤナミを集合させられる立場にいることから、個人的にはゼーレじゃないかと。表向きは組織のトップとして動きながら(またはトップである事を隠しながら)、真の目的はシンジを幸せにすること(で自分が幸せになること)。
となると、カヲル君と加持さんのシーンはニアサードからサードインパクトまでにあった回想シーンかもしれません。加持はその時点でカヲルの正体を明かされていて「渚司令」と呼んでいる。最終的にはゼーレ(ここではカヲルを除くキール達という意味で)ともゲンドウとも事なり、あらゆる生命体が生きていたセカンドインパクト前の地球環境を取り戻し、人類が幸せに生きていけるようにするという目的でカヲルと加持さんの信念と利害が一致したんじゃないでしょうか。
本日観に行きました。そして考察を見て 色々納得できました。ありがとうございます それにしても凄い考察力 1回観ただけでは自分は上手く理解できななったです。鬼滅と同じような感覚で来てた人たちは終わった後? な顔してたんで。今回はちょっと難解すぎる気もしますね。道中説明口調や専門用語が多すぎるし無駄な着エロシー必要だろうか。後流石に長すぎ。疲れの方が出ました。 延々続く綾波の夏休みとか色々もう少しスリムにできなかったのかなぁとも思う。1番残念なのはシンジの出番が少ない。でもこれでエヴァ終わりと思うとなんだか寂しい。またいつか新しい世界のエヴァを見てみたい気がします。
そういう考えになってる時点で庵野さんが言いたい事を理解できていない気がするんだよね
では、スケベなお着替えシーンで庵野さんの言いたいこととは何でしょうか?
サービスゥ!サービスゥ!!
あんた天才だよ
草
カヲル君=ゲンドウでは?
ゲンドウとシンジの二人だけの空間にカヲルが居るのはゲンドウの父性がカヲル君なのでは?
アニメ版の登場シーンで歌はいいねと話しかけたこととエンドの綾波レイがカヲル君(ユイとゲンドウ)と一緒にいたことも説明がつくし。
私もそう思います。
ピアノがうまい。シンジを守ろうとしている。
今回の序破急シンでは、そういう設定に変わってわっている可能性あるかと。
シンジが「カヲル君は父さんに似てるんだね」と言ってることからも、カヲル=ゲンドウの父性であると考えられます。
実際、Qでカヲルがシンジにしてあげたことは、
・疎外され孤独に苦しむシンジに話しかけ、心を開く(ピアノ連弾)
・ゲンドウの物であるDATを修理してあげる
・シンジに現実を見せ、共に罪を背負い、再起する(罪のしょうちょうであるチョーカーをつける)
など、息子が父親にしてもらうべきことばかりです。
友人としてではなく、父親の代わりとして描かれています
それは確実に意図していると思います。ですが、それはあくまで視聴者的、監督のメタの視点であって、作中ではゲンドウとカヲルというキャラは独立していると思います。
だから碇司令、渚司令だし、ゲンドウの父性はカヲル君でユイの母性はレイなのかな
最後に二人で駅に居たのはユイとゲンドウのハッピーエンドの形だった訳ですね
・カオル=第17使徒=第1使徒アダム
・カオルはセカンドインパクトの際にアダムにダイブした人の遺伝子をベースに作られた
・カオルのキャラデザは「理想のシンジ」by庵野
・碇ゲンドウはアダムと融合し右手に宿している
これらの事から、アダム、ゲンドウ、カオル、シンジは多くの関連を持つ存在であると言え、必然的にゲンドウとカオルの関連性も高く見え、同一視も可能かもしれないが、
作品全体の構造からすると、あまり本質的では無いように思える。
映画見てもわからなくて、ネット上でいろんな考察を見てきたんですけど、このサイトが一番わかりやすかったです!ありがとうございます!!
加持はゼーレとネルフの二重スパイです。
指令と呼ぶのはは二人しかいません。
ゼーレの目的はただ単に人類補完計画を行うことではなかったんですね。
ここの内容は考察ではないけれど、概要は1番わかりやすくまとめられてました。
考察がアップされたらまた見に来ます。
あれはカセットプレーヤーじゃないんだぜ。DATなんだぜ。
コメント失礼します。
概要が分かりやすくて自分の中でも整理ができました。ありがとうございます。
アスカが加持さんを慕っていたのはアニメ版のみで、新劇の序(加持さんとアスカは未登場)と破でそういうシーンは無かったように思います。
破で加持さんと接点があったのはマリだったかと…
渚司令・・・
レイがユイから生み出されたのであれば
カヲルはゲンドウをベースに生み出されたのかなと思いました
カヲルはゲンドウをはじめまして、お父さんと言っています
ゲンドウはピアノが好きだったとも語りました
Qでの連弾は語り合えない親子が仮の姿で言葉の代わりに音楽で意志の疎通を手探りしていた姿かな?
旧劇エヴァでユイは生きていれば幸せになるチャンスがあると言ってました
孤独と絶望に満たされたゲンドウに対して
父親としてシンジを幸せにしたいと願った父性の一端がカヲルにはあって
今度こそ幸せにしてみせると破壊と再生を繰り返した旧劇から新劇の世界にもマッチすると思います
だからラストで司令服に身を包んだ姿はゲンドウではなく息子の幸せを願ったカヲルの姿
加地さんは完全に和解した訳ではないからカヲルと呼ぶのはまだお預け
渚司令と距離を置いて語りかけた
父親同士の対話の姿・・・ではないかと個人的に思いました
カオル君はゲンドウのクローンなんでしょうね。レイがユイのクローンだったように。本来ならこの2人で補完計画をやるつもりだったのでは。初号機にはカオル君を乗せるつもりだったのかも。初号機にはユイの魂が入っていますから考えられると思う。ところが1話でレイがピンチになったので呼ぶ気のなかったシンジを呼び出した。あれだけ危険から遠ざけてたシンジを乗せるために初号機を作ったとは思えないから、やはり初号機にはカオル君を乗せるつもりだったんじゃないかな。だからあの後冷たく当たり下そうとした。
たしかにそうかもしれないですね!
ただ、それだとゲンドウの若い頃がイケメンすぎるので、クローンというよりはゲンドウの父親としての役目を背負った別人なのではないでしょうか?
セカンドインパクトの際には、アダムに人間の遺伝子を入れたみたいな話がアニメにあったと思います。その遺伝子がゲンドウのものだったとしたら、アダム×ゲンドウの物体が作られて、そこから抽出された魂を「人の肉体」という器に埋め込んだのが渚カヲルになるのかなと。するとゲンドウ遺伝子の中に含まれているゲンドウの潜在的意識みたいなものがカヲル君にも受け継がれてるのかなって思いました。
説明下手でごめんなさい
こんばんは!
初めて拝見しました。初日に2回、IMAXと4DXで観たのが自分も全く同じで思わず笑っちゃいました。
素晴らしい記事をありがとうございます。カヲル司令時代の話や、加持さんの最期など謎は残りましたが、非常に気持ちいい終わり方をして個人的には大好きです。
上映中笑いそうになったのが、ガイウスの槍で全てのエヴァを貫くシーンですね。
あれソシャゲの10連ガチャかよ!と心の中でツッコんでました。なんか光とかタイミングとか、ハズレばっかり出てるガチャ演出見てるみたいで面白かったです。
量子テレポートももうちょいカッコよく演出してほしかった気はしますけど、ああいう面白いのもアリかなと思います笑
次の記事も楽しみにしてます!
ガイウスの槍のシーン、何か既視感あるなと思ったらそれだ‥‥!エヴァが消えていく感慨深いシーンの筈なのにちょっと面白く思えてしまったのはそのせいですね。
文章化して下って助かりました。
裏設定以外はほぼ理解出来た気がします、有難うございます。
くださって、です。
有難うございました。
最後シンジがマリと一緒に駆けていくのはただ単にマリが「必ず迎えに行く」と約束してたからだと思ってる
やり取りに関しては精神的にも年齢相応に成長したシンジがマリ相手にもからかいあえるほどになったからで個人的には別に恋人では無く仲が良い男女の友達って言うふうに捉えてる
とてもわかりやすくて助かりました…考察の域で絶対ではないことは心に留めておきながら、どんなことが起こっていたのか少し理解できた気がします ありがとうございました
ゲンドウが補完計画やら諸々のインパクトを操ってる中心て言うけど実際はユイがゲンドウシンジを向き合わせるためのシナリオだったのかなあ?って思った。そのために冬月にいろいろお願いしたみたいな
ファンタジー過ぎるかも知れないけどユイは初号機にもいるしシンジ自身の中にもずっといてゲンドウがシンジと向き合ってくれるのを待ってたって思った
すばらしい考察ありがとうございます
一つ気になったのですが、最後の宇部新川のシーンは未来ではなくてアナザーワールドの話ではないでしょうか?
その前のシーンでシンジが「皆がエヴァに乗らなくてもいい世界にする」と言ってたので、時間軸を越えて過去からやり直したと私は解釈しました。旧劇でもアナザーワールドの描写があった気がします。(うろ覚えですみません)その傾向を引き継いでいると思いました。長文失礼します
素晴らしくてわかりやすい考察でしたが最後だけは貴方と同じ意見です。
最後のシーンは未来の話ではなく、別次元?の世界かなと。
エヴァのない新たな世界になった結果がラストのシーンかと。
だからカヲルやレイもいる。
だけどエヴァはないので結果的にはハッピーエンド。
シンジの声が変わっていたのは成長したからではなく、今までとは違う世界に改変?された世界であるから、なんて思ったり。
こんなに考察しがいのあるアニメ、二度と出てこない気がします。
エヴァに出会えて幸せでした。
最後の実写シーンはもうエヴァンゲリオン(2次元)の世界から卒業して、現実に戻ってねという庵野監督からのメッセージが込められているのだと思いました。
「air/まごころを君に」のラストでも実写を使って同じようなメッセージを伝えようとしていましたがそれは冷たく突き放すものでした。今回はやさしく背中を押してくれました。
ありがとう.
さよなら.
さようなら,全てのエヴァンゲリオン.
考察拝見させて頂きました。
カヲルが何度も役割を果たそうとしていた事から世界線がいくつもあったと思うので、シンエヴァでは渚司令という立場の世界線であったという事ではないでしょうか?
シキナミタイプに関しても今作品がそういう世界線であっただけなのかも?
渚司令の立ち位置から見るに、シンエヴァにおいてはカヲルはゲンドウのコピーではないかと思いました。カヲル自身がメタフィクションな存在なのでEDのような現実世界でメタな表現されていてもおかしくないと思いますし、そう仮定すればレイとカヲルが一緒にいても納得できました。
「さようならは、また会うための
おまじない」
さようなら。全てのエヴァンゲリオン。
考察とても参考になりました。
個人的には量子テレポートは複数世界線があるようですがそれぞれの世界線でのニアサード時の収束点で同一世界線で複数のゲンドウが存在できなかったのかなと思いました。
まだ一度しか見ていないので2回目をまた見に行きます。
>おそらくミサトはケンスケにアスカたちの回収を命令し,アスカは第3村へと目指し,そこでケンスケはアスカたち3人を回収した
回収されるシーンあたりで電話ボックスっぽいマークありませんでした?
アスカから電話したのかなと思ったのですが
>アスカの時に選択できず,Qでレイを救えていなくて,カヲル君が爆死して,アヤナミレイ(仮称)が消えて,ミサトさんの命の引き換えとともに槍を受け取る.大人になったな,シンジ.
破のセリフ「自分の願望はあらゆる犠牲を払い自分の力で実現させるものだ。他人から与えられるものではない。シンジ、大人になれ」は破でレイを助けようとした時に達成済と思ってたのですが、Qで犠牲になった人たちを受け入れることができなかったあたり片手落ちだったんでしょうね。
犠牲になった人に感謝できる度量が、エヴァに乗るのに必要なメンタルってことでしょうか。
ラストでDSSチョーカーをマリが外すシーン、そんな簡単に外せんのかいと思ったのですが研究チームに所属してたからですかね?
カヲルくんもあっさり外してたあたり、第一の使徒(=天使)として襲来したカヲルくんが研究チームに授けた神の叡智とかなんですかねー?
分かりやすい解説、素敵な感想有難うございます。私も同じ世代で、見終わった後は寂しさと嬉しさで本当に終わってしまった戸惑いがありましたが、この感想を読んで、みんな同じ気持ちだと知れて、私も最後は笑って見送りたいと思います。
映画観終わって最初に思ったのは庵野のメンタルを過去も今も含めて赤裸々に思いっきりぶち込んだなって感想です。そして死海文書とか最初から題材にしていたものもさりげなく取り入れて最新のサイエンスも織り交ぜてよくもまーつなげたなと感心しました。そして最後の最後にエンディングは皆さんの想像にお任せします的な?!を残して終わりました。これまでの作品をきちんと説明して終息させるには本当はあと数作必要な気もしますがこれでよかったのかな。最後は自己分析ですがそれぞれのキャラが多重宇宙の中の一つで同時進行的に希望を叶えているのかもしれません。とはいえ駅のホームに主要キャラはみんないましたけどね。
キツイ言い方になりますけど、カヲルがゲンドウであると言う人はこの上っ面の言葉だけを受け止めて、シン・エヴァの物語をまるで理解してないと思います。
終盤のゲンドウ アスカ カヲル レイのやり取りは「愛を求める、愛を与える」4つの魂の話です。それぞれが何を語っていてそれがどういう意味を持っていたのか、もう一度よく考えるべきです。そしてその中心にあるのが、庵の監督が所信表明で言っていたエヴァのテーマです。
そしてそこから、新劇4作の見えてない所で誰が動いて何が進行していたのか見えてくる筈です。
ごめんなさい、間違えて返信の方で書き込んでしまいました…。
カヲルがゲンドウと言ってるのは=ゲンドウとといういみじくもじゃないんじゃないですか?
人の遺伝子を組み込まれてカヲルが生まれているなら今作ではゲンドウの遺伝子だったんじゃないかとかいう話
テーマからも外れてはいないし、庵野監督本人でもないのにまるで自分は分かってるかのような、キツイ言い方になりますが外から見ても気持ち悪いですよ。
なんと分かりやすく読みやすい解説!素晴らしい!
私も当時14歳…彼らと共に育った感がありました。そして終劇。嬉しくもあり寂しい気持ちで、不思議な多幸感があります。
漫画、アニメの枠を超えて、エヴァという人生そのものという感じでした。
今後、さらなる考察を期待しています。
わたしはすっきり卒業できなかった
その側からの考え
つまりエヴァンゲリオンとは孤独、もしくは親の家という意味なのではないか
引きこもりは年をとらないような風貌になる呪いを持っている。
作品全体に分岐が盛り込まれており、見た人の状況によって「あがり」となったり、ループする仕組みなのではないか
わたしは「あがる」ことができなかった
対を得るという幸せが今回のあがりのテーマなのだろう
わたしの人生はどこに到達するのか
エヴァにとらわれ旧/Qのまま終えるのか
考察(推測)のおかげで言葉にできない満足感と喉に小骨が残った感覚が自分には残った理由がわかりました。
アスカがイマイチはっきりしないからですかね?
アスカはアスカだよ、と惣流も式波もアスカ!と暗に示唆してる台詞がありますが、EVA卒業するならちゃんと誰が誰かわかる卒業アルバム作れよ!って感じです。
エピローグはどうとってくれても構わないけど、過去を無かった事にしないでEVAの無い世界に作り直したのはシンジの台詞から間違い無いのかな?と
EVAがいた世界からEVAを除いただけの世界が続いても良い
(庵野氏がそんな世界不要!と断じてたらバッサリカットして駅のシーンに話が飛んでてもおかしくない)
EVAのいた世界を駅のホームにいたシンジの空想の世界として、駅のホームにいた世界を現実の世界にしても良い
(アスカ、カヲル、レイは補完されたと解釈しても良し、視界にいたから空想の世界の登場人物にしてただけにしても良し)
どちらにしても他の登場人物は皆様の想像にお任せします、なんでしょう、きっと
この世界には多数の、
シンジ君がいます。
作中の彼を信じるのなら
きっと、誰もがエヴァンゲリオンにならなくても世界を変えるインパクトの強さを持っていると言うことになるでしょうか。
だから悲観しないで、世界は僕らの一人一人の力で、誰もが主役になれる平和な世界を築き上げていく事ができるのだから。
と、薫は思いました✨
とってもわがままなのですが、こうしてハッピーエンド的エヴァを見せられると、ナンカ違う・・・と感じてしまいます。
エディプス・コンプレックスの克服とか、マグダラのマリアが救世主を持ってちゃうイメージとか、エンディングとして王道であるが故にエヴァっぽくないなぁと思っちゃった。
挿入音楽がまた妙にクラシックをもじった様な・・・。
なんかブラームスやショスタコビッチやストラビンスキーがふわふわいる様で・・・。
最初の放送版エヴァの挿入曲がショッキングなまでに、オリジナリティ溢れていたのと対照的でした。
ストーリーも音楽も王道と言うか普通・・・。
エヴァってホントに、見たことも聞いたことも無い話だった様な?
エヴァが普通であっていい筈が無い!
四半世紀エヴァンゲリオンに引きずられてきた実感があるけど、思えば森ユキが生き返った瞬間ヤマトが終わった様に、チョット意味違うけどアスカの「キモチ悪い・・・」で、あるいはカオル君を握りつぶした時に、エヴァも終わっていたのかな。
あの中途半端で強烈なエンディングこそ、エヴァンゲリオンだった・・・かも知れない。
とまぁ、難解だと訳分からんと言って怒り、こんなシアワセなのエヴァじゃないと言って怒るのでした。
途中で黒波が読んでる絵本がヤマアラシが出てくる話で、これ以前にリツコさんがいってた「ヤマアラシのジレンマ」にかかってるんだなって思った。絵が完全にモヨコさんだし…
最後の方でアスカが浜辺に寝そべっているシーンでアスカ妙に大人っぽく見えたの呪縛が解けて実年齢に戻ったのかなって思ったのですが見間違えでしょうか。
見間違いじゃないでしょう、アスカへの救済ですよ。
髪以外が成長・変化しないことを忌々しがってましたし。
最近アマプラで通して見ました。いくつか見たサイトの中で一番わかりやすくてスッキリしました。感想もよかった。
ありがとう。
冒頭で完全に理解したとか言っておきつつあやふやな所結構あるのわらける。
シンまでみて改めて序を見ると整合性全く取れてなくて通しの作品としてはスーパーウンコやね。個人的には序から破への別ルートに分かれていくワクワク感は素晴らしいけどQ以降の戦闘ウンコはロボットwアニメとして終わってるでしょ。Qはまだギリ見れたけどシンの戦闘はほんまウンコやわ。テーマ性は理解してるけどやっぱ戦闘にもうちょいリソースさけよなあ。なんやシトノチカラ!チチノデカイイイオンナ!ってよw裏設定クソあるけど説明不足で魅力あった作品なのに描写不足もあるとかほんま終わってるわ。庵野ほんまに通しで見て納得した?総監督ならもうちょい仕事したら?破までで未完のがまだマシやわ〜
どれくらい酷いかって言ったらドラクエ5映画くらいひどいよ往年のファンからしたら